日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆参院選、危険此の上ない政党の行方は何処へ。

 此の欄が掲載されし頃には、参院選の趨勢が略決まり、選挙妨害行為とならないので書くのだが、TVで流される党首の主張内容と力説度をして推し量れば、自民党総裁安倍晋三に勝る主張内容と力説度を以ってする党首や代表は、誰一人として居なかったと言って過言では無かったろう。基より、様々な地域で各政党が繰り広げる選挙(応援)演説を聴き回り、比較をしたと云う事では無いので、飽く迄も、様々なTV報道から拾った内容に基づくものでしか無いが、其れにしても、自民党総裁を担う安倍晋三と言うオトコ、優れもののアクター(ワザオギ)で在る様で、と言うよりも寧ろ、優れもののブレイン群とエージェント群(B&A群)が付いている様で、政治的には激高し易い気質を持ち、聞く耳すら持たずにヤジに狼狽えて弁舌を辞めて終う安倍晋三本人と、公衆の面前では、一方的に、流暢に、且つ、遅滞無く演説を打って見せる安倍晋三と言う、此のギャップを見れば、まさしく、国会(議会)軽視に至るのも、彼にとっては無理からぬ事、道理なのであろう。

 選挙演説でのヤジの飛ばしにすら敏感に感情を尖らせては中断、今回は、轍を踏まぬ様に「国家公安委員会委員長」に対し、党本部乃至は政府関係機関から、其れ相応の、自民党総裁安倍晋三が応援演説の為に回る出先での秩序の維持を要請したのであろう、当然に、国家公安委員長自民党の山本順三(64/参院議員)である事から一も二も無く従ったものと判断、毎日、何か所もステルスの応援弁士として回る安倍晋三の演説では、ヤジの飛ばしも出た様だが、早速、地元警察がヤジ元に参上、ご丁寧にも捕まえて(何の嫌疑での逮捕かは不明)見せた地方自治体も在ったと報道されている。大正時代、乃至、昭和初期に立ち戻った感の在る暗い出来事では在ったろう。国家権力者が、安倍晋三麻生太郎ならではの為せる業、では在る。

 真偽の程は兎も角、ヤジ一つさえ無ければ、覚えし事を其れこそ流暢に、”立て板に水”の如くに(ケンゼツ音ながら)一気に捲し立て、一字一句間違わずに言えるものを、ヤジを以って途中で横槍を入れられれば、其処迄気にせずとも良いとは思いもするのだが、完全にテンポが乱されてはケンゼツ音発言も狂い、集中出来ずに頭の中がしっちゃかめっちゃかの錯乱状態に陥りし傀儡子宰相安倍晋三先生、よくぞ足掛け八年にも亘って一億二千六白万人もの人口を擁した日本国家をして、取り敢えずは、束ねたものであるわいと寒心し切りとはなるのだが、彼に寄り添うブレイン群で在りエージェント群でも在る、シオニストユダヤ系大財閥資本家群が、其の<B&A群>のバックボーンともなっていれば、成る程にして納得の構図、日本帝国をして第二次世界大戦へと誘導し、負け戦をして覚悟し乍ら参戦へと誘われ、剰え、二種類の原子爆弾をして広島と長崎上空に投下、炸裂実践を為さしめられ、日本国民数十万人をして瞬時にして焼き尽くす大量破壊迄為さしめた、単純無垢の旧帝国軍人達、其の彼等軍人の血すら引き、而も、今や、戦勝国たる米国の傀儡子宰相として立派に其の役目を果たしてもいれば、唯一の欠点(弱点)は、傀儡子として成立している宰相安倍晋三の素性が明かされる事には在る様だ。

 宰相たる安倍晋三の最も嫌うのが”ヤジ”の飛ばされにも在れば納得され様と言うもの、勿論、国会に於ける議論の戦わせもまた其の一つですら在れば、言っている事と遣っている事とが異なる様に、”野党は、総じて議論をしたく無いのです。議論をもっとしましょうよ!。”と、安倍晋三自民党総裁)と山口なつお(公明党代表)は異口同音に、街宣車の上から喧伝して見せるが、実態はと言えば其の真逆に措くもので、法案の須らく(重要なる)は政府閣僚にて押し切り決断、各種委員会での法案審議は、占有率を少なくする野党陣営から質疑の為の時間を奪い、実の在る質疑を阻害し奪うと言う、横暴さを与えているだけでは在る。

 今次の参院選に於いても、略勝利を確定的にした自民党は、支持して呉れた四割前後の国民に対して、如何なる反対給付を以って応えて呉れるのであろうか気になる所だが、自民党の勝利は、貧乏神と疫病神をして後背に抱える傀儡子宰相安倍晋三の勝利ともなれば、過度の期待は彼等自民党のファンや公明党のファンは持ってはならずのもので、逆に、何時しか襲い掛かるで在ろう不幸や不運の、優先順位先付けの予兆とはなるもの、有り難く待ち望むべきでは在るのだろう。基より、自業自得とならぬ様祈りもすれば、且つ、不幸や不運に引き込まれぬ日本民族とならん事を切に願うだけで在る。

☆残る一年半、国際社会は狂人とともに同じ空気を吸わされるのか。

 精神疾患甚だしく毀損、増々にして手が付けられなくなった観の在る米国大統領D.トランプ、当該欄もまた同様に、彼に関わる日常政治的劣悪なる情景から中々にして離れる事も侭なら無くなりつつあるのだが、其の、遣りたい放題、言いたい放題の、言わば、”裸の王様”然とした、現職大統領の放つ不条理にする言動が今日もまた、米国国内をして大いに騒がせ、且つ、白人至上主義者の狂気的血迷い事の弁として拡散、受け取られてもいるのだが、それにしても、一世紀も二世紀も前の、所謂、情報が瞬時にして拡散せぬ時代であれば未だしも、馬鹿さ加減に狂気性を含むマイナーなる情報(言動)が、瞬時に、而も、国際社会に向けては、略、時期を同じくして流れる現況下に於いて、常に国権をして執行し得る合衆国の大統領が、衒いを感じる所か恥すら感じず、連邦議会(米国議会)下院に籍を措く有色人種系(非白色人種系/非WASP)下院議員に向けて暴言を吐いたのである。而も、一度ならず二度、三度と、大統領(乃至は公的人物)の言動とは決して思えぬ汚い言葉遣いで罵倒、有色人種系米国市民のみならず、まともなる白色人種系米国人(上下両院議員)をも驚愕の下に措いたのである。

 ”国家(トランプ政権)の遣る事、為す事が全く気に入らず、政権に対して文句ばかり言うのであれば、最も酷い祖国にでも帰って、生まれた国家再建の為に戻る事だ、さあ戻れっ!、(”〇〇どもの有色人種めっ!”と、心の中でトランプは喚いたに相違ない。)と、D.トランプは公開の席上で、上記暴言を執拗にものしたのである。

 日々が経つにつれ、政治的言動や行動が一段と劣化、増々にして、”白人至上主義者”振りを発揮し始めたD.トランプ、斯かる、言わば、常識人から見れば、程度が悪質で劣悪なる言動を以ってする国家権力者の物言いが、合衆国白人社会では、至極当たり前の様に受け容れられてもいると言う現実を(トランプ政権支持率は42%と依然として高い。)突き付けられると、合衆国社会そのものの劣化が激しさを増しているのか、然も無ければ、元々が此の様なWASP主体の国家社会でしか無かったと言う事実をして認識させられ、愕然とする自分を見付けては己自身に辟易とすらするのである。

 英国ダロック前駐米大使がトランプ氏に付いての心証をして遅滞なく、且つ、隠密裏に報告、「彼は外交的に無能で」「不安定で」などと本国に報告していたとスッパ抜かれては報じられ、ダロック大使はさらに追加、「ホワイトハウスは機能不全に陥り、何れトランプ氏は不名誉なかたちで職を降りるだろう」とも伝えていた、と報じられている。斯かる内密にする言い伝えが消え去らぬ中で出て来たD.トランプの、白人至上主義者振りの聞き捨てならぬ下卑たる言葉が、上述せし有色人種系米国人(民主党下院)連邦議員に対する劣悪で悪質にすら在るもの言いは、鎮まる事無く米国内を駆け巡っては伝播、然も、世代をこそ相当に遡るかの如くに合衆国民をして措き、不気味さに浸してもいるのである。

 此処まで劣悪にして非道なるズブの素人政治屋D.トランプが、何の間違いかは判らねど大統領となり、且つ、国権保持者となった事例が、過去の米国に在ったかと問えば、彼D.トランプの様に、思考回路が略十代後半で停止、今でも二十歳前後の政治経済環境を以ってしか、物事を理解し、判断する事が不可能となって終っている彼でもあれば、現状に為す愚か者の執り行う政治的判断や行為は、彼にすれば至極当然の道と言うもの、理性在る条理を以って現状国際社会状況に併せて創り上げていく提案を施してみる何ぞは、思考停止した彼の能力を以ってすれば無理なる相談というもの、基より、既存概念(乃至は定理)をして壊し尽くすのが精々であれば、政治家としての条理在る行動を期待する方が無理なる頼みと言うもの、”オレ様が一番である、嫌であれば誰でも掛かって来やがれ!”と、己の影に向かって啖呵を切っている様なもの、まさに七十三歳の精神疾患著しい老人が、血気盛んな十七、八で思考力や洞察力が完璧に停止、貧乏神乃至は疫病神に憑かれたかの如くに、今尚、振舞っているだけなのであろう。”〇〇は死ななきゃ治らない”との格言が日本には有るが、恐らく、米国には無いので此の有様、実に憐れでは在るが、米国市民のみならず国際社会、特に、有色人種社会にとっては始末の悪い、危険此の上無い人物では在る。

☆参院選後半戦、政権与党の驕りが垣間見えた前半戦。

 参院選後半戦に差し掛かった今、どう見ても自民党の独り勝ちとしか映らない現状で、参加政党はどれ程の数に上りやと一瞥して見て驚いたのは、胡散臭い政党名(失礼!)が斯くも多く集まったと言う事よりも、よくぞ此処までの名称を付した政党名を以って、勝てるかも知れないと皮算用を立てたのであろう、よくぞ金のかかる”国政選挙”に挑んだものだわいと世相の支離滅裂振りに寒心する次第である。

 議会制民主主義の原点となる協議手法を軽視、且つ、骨抜きにして終った安倍自民党政権続きで、気付かずの内に国民そのものが社会的にも追い詰められ、逃げ場を失いつつ有る中で、国民社会を救うべくの役割を担う、所謂、主力野党陣営の離合集散と、其れに因る政治力固まらずの態は、国政選挙が現実下に始まっている中ですら<集票力>を持たず、結局は、投票せずに”投票した積もり”に身を措いて棄権行為に満足するか、右往左往間近に迫る日本国民の投票権の放棄で、<安倍/自民党政権>をして間接的に支援する事にもなるのだろう。

 政治的立ち位置をして日本国に其の軸足を措かぬ、”貧乏神と疫病神”を後背に抱えし安倍晋三自民党政権のまたもやの勝利(?)は、或いは、改選議席を含めて全体の三分の二を超す完璧なる議席獲得となる勝利は、近い将来に於ける<日本民族国家>の早期自滅を招来するだけにとどまらず、上記参院選選挙戦勝利の数字次第に因っては、あの精神分裂病状態にある合衆国大統領の言うが侭、為すが侭に日本国家は不条理に突き動かされ、国益を損ねる数多くの強制を強いられるだけに止まらず、遣りたくもない戦争をして強いられる可能性を押し付けられ、日本民族の殆どをして炭化させ得る不幸を生ぜしめるのであろう。何度も云うが、精神疾患著しい合衆国大統領D.トランプが理解していようがいまいが、時間的幅こそ在るが、今より後にはロシア連邦の倒壊と滅亡を目的とした、乃至は、スラヴ民族に対する民族浄化を目的とした、史上最後となる戦争が企てられている筈である。

 参院選の投票日まで残り一週間を切った今、自民党の中堅幹部なる、自称安倍晋三先生の懐刀で在り、右腕でも在ると任ずる、所謂、「森友、加計学園疑獄事件」問題等で、重責を担った可能性が取り沙汰されている”胡散臭い人物”(女性宮家の創設に反対する人物)が、毎日の様にメディアに顔を出し、強面を以って名前を売っているが、彼の面構えを以ってすれば、朝鮮半島出身系(日本国民の75%を占有)と言うよりは、寧ろ、安倍晋三と同じ大陸系蝦夷一族を彷彿とさせるもの、だからと言う訳でも無いのだろうが、安倍晋三とは類が類を呼び会うのであろう、馬も合い、人間的に惹かれ合ってもいる、と言う印象にすら映るのである。悪いと迄は言わないが、其の彼(荻生田光一/自民党副幹事長/衆院議員)が、NHKの政治討論番組で見せた、婉曲にで有り乍ら鋭い舌鋒に因る野党腐し、特に、日本共産党に対するのっぴきならない闘争心は尋常ならずに映るもの、三、四十年前で在ればいざ知らず、立憲君主制をすら認めてもいる日本共産党の今日に於いてすら此の有様で在れば何をかいわんやのもの、五十六歳と云う現状の齢を考えれば、日本共産党に対する相当の負い目、乃至は引け目をすら感じてもいるのだろう。基より、知的に、ではある。

 参院選では在っても、此の侭に自民党の圧勝に推移すれば、来る八月には米国にとって大きな利益となるであろうと断定される、所謂、米国大統領D.トランプに因る、日米経済交渉の日本側からの最終回答が、米側の一方的有利に運ばれるだけに止まらず、ペルシャ湾やホルムズ海峡等を航行する自国の商船(タンカー等)は自国で護るべしとのD.トランプドクトリンに則り、自国の船を護って貰いたければ”金を払え!”、”さも無ければ、イラク国との取引を止めて国交も断絶し、米国からシェールオイルを買う事だ!”と、極めて乱暴な物言いを「安倍自民党政権」に押し付け、呑ませるのであろう。基より、異邦人傀儡子宰相安倍晋三にとっては、願ったり叶ったりのもの、二つ返事でO.Kを出す事にはなるのだろう。受け容れる以外に、傀儡子宰相安倍晋三の選択肢など在る由も無いからである。

 斯かる、日本国家社会をして奴隷視(扱い)する米国大統領D.トランプの、非道性や非情性、非人間性、錯乱性等々に引き摺り回されぬ為にも、日本国家国民は、大勢に於いて自民党には勝たせても圧勝だけはさせてもならず、可能であれば、其の穴埋めとして、日本共産党立憲民主党の野党二大勢力に登場し、輔弼して貰いたい所、あの様な何処の国出身の馬の骨やら判らぬ餓鬼同然の厄病神大統領に、ヘイコラヘイコラしてはご無理ご尤もと平身低頭、首を垂れて従う様は、醜き日本国態様と言うもの、如何に安倍晋三アメリカ合衆国の傀儡子宰相に在る事を自負しようとも赦されざる国家態様そのもの、選挙権者たる国民が負わなければならない責務と言うもので、如何に日本国家社会を75%にも亘って構成する日本民族が好ましからざる人種で在ろうとも、根は純粋にして無垢なる人間の集まり、基より、熱し易く冷め易い気質を持ち、感化され易い性格にも在るが、悪気は無いのである。

 公明党の山口なつお党首は言う。「政治に安定が無ければ、国民に繁栄は訪れぬ、、、」と。果たしてそうか。その様な欺瞞に満ち満ちた定義は受け容れられずのもの、単純に日本民族をして見下してはならぬのである。安倍晋三に因る、日本民族一億総奴隷化への誘導が<繁栄の証>とでも言う積りか、日本民族を侮ってはなりませぬ。

☆ロシア共和国故イェリツイン大統領とトランプ大統領の類似性、有りや。 其の二

 二十年前(1999年)の混乱期真っ只中に在ったロシア連邦に思いを致すと、余りにも早く過ぎた月日としてあっという間に当時の国際社会状況に辿り着くのだが、勿論、ミレニアム期をして何事も無く通り超した2001年9月11日には、件の、米国政治史上最低の大統領(指揮官)では無いかと、故トルーマン大統領と相争った人物、即ち、Jr.ブッシュ大統領が合衆国に輩出、<NY同時多発テロル>を演出しては惹起、其れを契機に、且つ、事由としては、アフガニスタン空爆して攻め入り、本命たるイラク国をターゲットとして壊滅する事をJr.ブッシュは宣言、逃げ回っていた同国大統領サダムフセインを拘束して死刑(2016年12月30日執行さる)に処するまで、延々とイラク国叩きは続き、今も尚、イラク国をして立ち直れぬ侭、人間家畜奴隷の如き状態にイラクの民を措いた侭にしているのである。

 単純に見れば、石油産出量の上位国たるイラク共和国に対する、ロシア連邦の政治力の低下が為さしめた結果が、Jr.ブッシュ(傀儡)に因るイラク共和国に対する”侵略”と看做す覇権行為さえ窺わせたもので、9.11.NY同時多発テロルを以ってしても、下手人(ども)が明確に非イラク国民に在った以上、戦争に踏み切る理由など彼の国には全く無しのもの、Jr.ブッシュ政権内での全き作為で在り、即ち、対イラク戦争惹起の為の口実作りが、<9.11.NY同時多発テロル>の惹起を作為させたのであって、アフガニスタン国への即自的侵略とはなるのである。今、動機こそ違えども、Jr.ブッシュと同じアメリカ合衆国の大統領D.トランプが遣ろうとしている事、即ち、イラン共和国への(戦争)挑発行為は、古き悪しき時代の、図体のみバカデカいシェリフのバッヂを付けた”荒くれ者”が、拳銃二丁を手にぶら下げて、酒場に入って来た様なもの、為す術知らずとは此の様な狂気的振る舞いを指して言うのであろう。

 今、TBSの伝えるニュースに拠れば、イギリスのメール・オン・サンデー紙は6日、極秘の公電の内容を入手し、英国ダロック駐米大使がトランプ氏について、「外交的に無能で」「不安定で」などと本国に報告していたと報じ、ダロック大使はさらに、「ホワイトハウスは機能不全に陥り、トランプ氏は不名誉なかたちで職を降りるだろう」とも伝えていた、、、云々のニュースが入り、数日後には駐米大使の職を辞し、受理されたとのニュースも伝えられている。

 至極まともな外交官(国家公務員)で在れば、英国のダロック大使に限らず、過半数以上の国の駐米大使は、陰に陽に合衆国大統領D.トランプに対する理解並びに印象として、英国大使と同じ様な心証をして積み重ねているであろうし、有してもいるのであろう、場合に因っては、我が日本の駐米大使もまた、口にこそ出さず、文章にこそ遺さないが、胸の中に仕舞った侭にしている可能性無しともしないのだろうが、何れが正しいのかは、D.トランプの絡む歴史的展開が結果として判断する事にはなるもの、英国のメイ首相は、自国のダロック駐米大使を庇いこそしたが、駐米大使の辞表を受理、米国に対する謝意とした形だが、元々が狂気的であり病的でも在るD.トランプにとっては、不意に、痛い所を突かれた事に激昂、餓鬼同然に振る舞い、英国メイ首相にまで八つ当たりする始末、よしんば、発言元がダロック英国大使では無く、他国の駐米大使で在ったならば、精神疾患著しい此の大統領D.トランプはどの様な行動に出たので在ろうか、考えるとゾッとするが、今次の出来事は当然の事として米国社会にも広く流布されたと思われる以上、三億数千万米国市民への何かしらの、条理、乃至は覚醒の、”足し”にはなっている筈、其の意味では、ダロック大使の”言質”の漏れは、本人にとっては職を辞するという不運をこそ招いたが、米国市民に対しては「啓蒙の言」として有意義に遺るであろう事を思えば、ダロック(元)英国駐米大使は胸を張りこそすれど、卑屈になど一つとしてなる必要は無いのである。

 話しをもとに戻せば、共産党社会主義ソビエト連邦を解体し、個別に共和制を布いたボリス イェリツイン大統領(ロシア連邦)は、”アルコール中毒”と言われていただけあって、海外(外交上の公的場面)に出ても”しらふ”を以って為す、相手国首脳との折衝等(日本国との和平条約締結問題等)は殆ど成果無く皆無に終わった様で、ロシア連邦にとっての様々な外交的成果は、二代目大統領ともなるウラジミール プーチン大統領にまで俟たなければならないのである。但し、ロシア連邦の(故)イェリツイン大統領と、米国の現職大統領D.トランプとの政治的成果、乃至、業績と言う点で比較すれば、政治経済環境こそ、米露では異なれど、比べものにならぬほど、イェリツイン大統領の方が秀でており、而も、精神疾患の一種アル中にこそ陥ってはいたが、後任を探し出しては国民に披瀝し紹介、押し付けこそせずに大統領選挙戦下に晒す民主化をこそ遣って退けたのである。

 一方の愚の象徴たる現職合衆国大統領D.トランプはと言えば、三年前に為された大統領選(個人記名投票総数)では、H.クリントン女史より300万票の差の後塵を拝し乍ら、大統領選挙制度の妙で大統領の座を得た泡沫候補のD.トランプ、思い掛けない大統領職の獲得では在ったのだろう、後は見ての通りで、政治的価値を削ぐ愚行は万度に於いて為し続けた彼だが、価値ある政治的業績は何一つとして無し、今では、来年末の大統領選挙戦に向けて、自分をアッピール出来る事が在るとすれば何にでも手を染め、日本国を手駒に使ってはイラン国との戦争を画策したり(緊張感を持たせたり)、米中貿易戦争をして仕組んでみたり、北朝鮮金正恩総書記をして出汁に使っては、自らの政治力の広さをアッピールしてみたり、ペルシャ湾から米軍を撤退させると言わずに、英国(軍)を使い、有志連合軍を募って、賛同する者は”米軍に上納金を収めよ!”と言わせてみたりの遣りたい放題、まるで、D.トランプは”アル カポネ”ならぬ「マフィア気取りの人物」にしか過ぎない、憐れなる大統領ではある。

☆ロシア共和国故イェリツイン大統領とトランプ大統領の類似性、有りや。

 精神疾患著しいD.トランプ政権下に於ける、安倍晋三自民党政権時に巡りにめぐって来た(三年に一度の)参院改選選挙戦、今回もまた、見たくも無い与党自民党の圧勝劇を見させられるのであろうが、其の前に、暫くはD.トランプ政治に関する狂気性、乃至、異常性の馬鹿芝居に一旦蓋をし、日本政界の、特に、野党陣営の不甲斐無さ、就中、立憲民主党乃至日本共産党の、自民党安倍晋三政権に対する、何に付けてもの及び腰姿勢に見えるザマに焦点を当て、一考をこそ喚起し賜おうとしたのだが、D.トランプの持つ狂気性と云うのであろうか、野蛮性とでも云うのであろうか、止まる事無く続く其の餓鬼大将気取りのD.トランプの政治的振る舞いは止め処無く続き、結局は棚上げを阻止されしもの、即ち、自国米国に戻りし「合衆国の独立記念日」でも如何無く狂人は狂気性を発揮、粛々としては祝う旧習をして無視したばかりか、自己流にアレンジしては脚色して強行に及び、白人至上主義者たる右巻きのWASPのみを満足させるべく、他の歴代大統領が誰独りとして遣って見せた事の無い、軍事パレードとしてのお披露目を、此の狂人たるD.トランプが遣って終ったのである。為に、記載し優先せざるを得なかった次第です。

 雨降る中、WASP観客数万人を集め、壇上前には「戦車」を並べ、軍人に拠る行進(マーチ)まで強行して見せ、程無く、雨雲垂れ込める中から、何種類にも及ぶステルス性爆撃機や戦闘機群が現われ、下界の観客たる白人至上主義者群に挨拶でもするかの如くに機体を微妙に動かしては爆音を遺して通り過ぎると云う、雨天で、大きな飛行こそ出来なかった様だが、D.トランプにとっては愉快此の上無き事、整然と「独立記念日」を祝うと云う慣習に反して、自己PRとしてのパフォーマンスさえ遣らせた可能性は極めて高いのである。

 斯かる独立記念日での軍事力を以ってする餓鬼大将的誇示を見て来ると、また、南沙諸島に於ける過日の、漢民族中国赤軍に因る(中長距離弾道/核)ミサイル発射等の実験をして併せ観ると、やはり、機は熟したのかも知れないと思って終うのは、小生独りだけでは無いのだろう。

 元を正せば、当欄を立ち上げ始めた端緒のHPとでも言うべき、<1999年後段>からの開始事由は、所謂、間近に迫っていたミレニアム期への突入不安問題(PC上での)であるとか、ソ連邦を含む東欧圏の政治経済的崩壊に因る様々なる混乱の出現が、特に、現ロシア連邦を中心とする旧東欧諸国圏に広く発生、斯かる混乱下の東欧圏を脇腹に抱え込む事になるEU圏も、必然的に巻き込まれて行く事にはなるのだが、取分け、ロシア連邦イェリツイン大統領の後を託されしウラジミール プーチン大統領に掛かるであろう期待は並外れたものが在り、部外者たる異国人にとっても、1999年末から始まるプーチン大統領を以って為すロシア連邦(国家社会)の行く末には、イェリツイン政権を見続けて来た反動も在るのだろう、不安以上に期待値の方が上回りしもの、即ち、ソ連邦時代に起きた「チェルノブイリ原発事故」(1986年)に対する、米国やEU、或いは、日本を一とする民主自由資本主義陣営からの手厚い支援の差し伸べや、イェリツイン大統領(ソビエト連邦解散に因るロシア共和国宣言)に因る国体の変換宣言から始まる民主自由資本主義諸国圏、就中、米欧との体制の摺り合わせは頻繁に為されてもいた事で、ロシア連邦も民主自由資本主義諸国圏も、ミレニアム期を、(現状の様な)反目では無しに、新たなる世界融和の時代に向けて進むのではないかとの、一縷の期待感が頭を過ぎった事から、当欄の前身である企業HP(企業清算済みで今は抽出不能)に於いて、特に、ロシア連邦側の進展可能性に立脚した論の展開をこそ試みた次第では在る。

 ロシア連邦<ボリス イェリツイン>初代大統領(1991~1999年)も、戦車を駆って成した国家政体転換時に於いては、彼もまた歴史的体制転換者の一人として荒々しい登場をこそ果たしたのだが、何せ、共産主義国家社会体制一筋の中で育てられし彼は<ご仁>ですら在れば、新たな民主自由資本主義社会体制を基にする、国家社会体制への転換は中々にして難儀を極めるもので、自身等を含め、国民全体に<新たにする理念や条理が>浸透するには、相当の時間が掛かろうと云うもの、勢い、イェリツイン政権率いる国家社会体制に、言葉巧みに近付く輩も数多く集まろうと云うもので、其の中の一人が、自ら(イェリツイン)の愛娘(タチアーナ)の再婚相手と其の連れ子たるMr.デリパスカが、ロシア連邦のアルミ生産、製紙業、製材業等に深く介入、手を広げては巨大民営化をものにしていくと云う、<権力の濫用>紛いの行為を淡々として見せ付けても行くのである。基より、イェリツイン政権等の持つ国家権力には頼らずに、国際社会の知力を最大限に活用、西側、特に、米国の実質的支配者で在り差配者でも在る、シオニストユダヤ系大財閥資本家群の知恵と姦策、並びに、資力を借り、僅か十年足らずでロシア連邦の石油王となり、企業たる母体、所謂、本社組織をして米国に移設することを企んだ、M.ホドルコフスキー(現EU圏に亡命中)等もいるのである。

 基より、斯かる国家社会体制の転換で(共産主義社会体制から民主自由資本主義社会体制への転換)、より貧しさを増した(と思われる)ロシア民族が増えた一方(勿論、国際機関から長期に亘る相応の資金援助等を受けている)、揺れ手に泡の俄成金もまた、体制転換を急ぐロシア連邦では、増えた事も事実として挙げて措かなければなるまい。勿論、まともなるものも在れば違法性を帯びたものも数多くあり、三代目大統領となったメドベージェフもまた、後日に於いては叩かれてもいるが、安倍晋三に見舞われた「森、加計問題」同様に、権力に因って蓋と封印を施され、今や何事も無かったかの様にメドベージェフは首相職を熟してもいる。

 時計を若干巻き戻すと、イェリツイン自身の病状悪化に加え、身内に因る不正行為がポツリポツリと露見しそうになり始めた政治的晩年を向かえし、V.イェリツイン大統領の足許に、勇躍、正義の使者として現れたのが誰在ろう、現職大統領ウラジミール プーチン氏である事は云うを俟たないのだろう。対西側のスパイである特務機関で功成り名を遂げ、サンクトペテルブルクの知事のもと、乱れし風紀を正すべく雇われ、更に、イェリツイン大統領側近に目を掛けられては、ロシア国から海外に不正に横流されし莫大な資産等(国際機関から融資されし金融も当然に含む)の追跡調査と回収を主目的として、モスクワのWHに招かれたのである。須らくと迄は言えないが、矢継ぎ早に職務を熟し、不法行為を摘発していったのが、U.プーチン現職大統領であった事は云う迄も無い。

 あれよあれよと言う間に、推し量ったかの様に国家権力の座を上り詰めたウラジミール プーチン、持って生まれた天性とでも言うのであろうが、(異国人から見ても)、期待に違わぬスピード感と浸透力を以って、新ロシア連邦形成の為の政策推進力を発揮した事は言う迄も無い。特に、国力の証ともなる経済力の可視化政策、即ち、不法行為や不正行為の完全排除と罰則の強化、並びに、情報開示等の建設的実践は、ウラジミール プーチンを以って、ロシア連邦初の救世主と看做し得なかった人を探すのが困難なる程では在ったのである。

 斯く云う、部外者たる小生もその一人で、勢い、初期のプーチン大統領をしてロシア連邦(国民)を、民主自由資本主義政体に於ける理性的条理在る国家造りに邁進、スラヴ民族を中心とするロシア民族全体の底上げも為され、数十年後には、日本国との関係も良化し強化もされ、<北方四島>に付いても、ロシア連邦(国民)の側から返還の申し入れがあり、日露和平条約の締結申し入れもまた為されるのではないかとの、淡い期待すら抱いた事も在ったのである。だが、其れが、過大なる期待で在り、錯覚や幻想の入り交じる、”思い込み”そのもので在った事は、プーチン大統領が、メドベージェフ大統領を挟んで三期目を担う事となる2012年を境にして、はっきりした事では在るのだろう。

 -続く―

☆南沙諸島で漢民族中国軍がミサイル発射実験、喜ぶべきは誰。

 政治的軸足として、母国アメリカに置くでは無く、生まれて此の方ソビエト連邦派には在ると目される、精神疾患著しき乍ら、米国政治行政最高指導者の独りとして台頭せしD.トランプ大統領が、今見計らったかの様に、「日米安保条約」の破棄乃至破綻を示唆させる目的の一つには、<露、中、韓、北朝鮮国等>に因る、対米警戒感の縮小を目的とし、乃至は、大幅なる、覇権国家米国に対する見方の変更や目晦ましに、上記し各国をして誘う事に在り、其の意味では間接的乍ら、今般の日本政府に対する「日米安保条約」破棄等の示唆、乃至は、ペルシャ湾岸等の商航路等に於ける船舶等の安全確保と防衛は、自国(此の場合は日本国で在り中国や韓国等を指す)等で為すべきで、米国軍隊をして、安全確保の軍隊として頼りにすべきでは無いと、恰も、米国トランプ政権は覇権国家米国を目指さず、また、財政赤字を縮小させるべく、海外に展開している米国軍(陸、海、空、海兵隊)をして縮小するかの如きニュアンスを以って、国際社会に向けて拡声し始めたのがつい先日の事では在る。

 斯かる、アメリカ合衆国D.トランプ大統領の目論見が思い付きの物事で在れば、即ち、「日米安保条約」破棄の示唆等が、所謂、「改憲」を押し進める安倍政権に対する後押しの為の支援や手法で在るとか、有るのか無いのかすら不明に措く、日米貿易問題に於ける或る種の安倍政権に対する政治的脅し等の一つであれば未だしも、異なる目論見の為に仕掛けられた、其れこそが「ペルシャ湾岸自主防衛発言」で在り、「日米安保条約」破棄示唆等の発言であれば、必ずや、メディア情報に頼る事などせずに、直接、SNS上で心境を吐露、「日米安保条約の破棄」を通告、ハチの巣を突いた状態に日本政府(安倍政権として存続?)をして追い遣り、日本国での喧騒を尻目に、”ギザギザ山”印のサインを書して、記者団が揃う中のTVカメラに翳して見せるのであろう。

 「日米安保条約の破棄」は通告しても、身包み纏めて日本国から退散する事など全く無い(?)アメリカ合衆国、基より、米国軍の為に支払い続けた”思い遣り予算”等の対米国支出予算は、現状の侭に据え置かれる事と相成るのである。

 何が変わるのかと言えば、アメリカ合衆国の実質的支配者に因る実体的戦略が開始された可能性も窺え様と云うもので、D.トランプが目指す後期大統領選への再選に拠る登場にせよ、敗戦に因る、民主党政権への大統領移動が在るにせよ、日本に課せられし条約等の破棄、即ち、「日米安保条約」等の破棄は不変に措かれて現実のものとなり、然るべき対処の仕方は、米国政府事務方との折衝を以って物事に中ると云う事を、其の後暫くは(国際社会に浸透する迄の間は)意味するのである。まさしく此れは、ロシア連邦を除く四ヵ国、即ち、<漢民族中国、北朝鮮国、大韓民国、日本国>の四ヵ国が、西北や西北西、乃至、北北東、若しくは北に向いて轡を並べ、出陣式こそ何時になるのかは判らぬが、モスクワやサンクトペテルブルク、乃至は、ロシア連邦大都市での反乱、乃至は核ミサイルの投下を契機に、ユーラシア大陸へと突き進む事と相成るのであろう。基より、憲法九条に因り手足を縛られる日本国は、積極的に進んで為す戦争は選択し得ず、結果、後方部隊たる兵站部門に身を措き、米国支配者の手足として、ロシア連邦壊滅の為の後方支援活動に身を委ねると云う役割をして担わされるのであろう。

 劇画のワンシーンで在って呉れれば良いのにと、終ぞ思い返したくもなるのだが、此れこそが、J.コールマン博士が長年に亘って調査、研究せし成果発表となる著作集(故太田龍氏監修)が教えている、世界”One World化”に至る道程そのもの、即ち、アメリカ合衆国の実質的支配者で在り差配者でも在る<シオニストユダヤ系大財閥資本家群>が、欧米を拠点に数世紀に跨って内々に創り上げて来た、人類史のヒエラルキーを以って為す究極的目論見、所謂、人類の最終的落着点として提起している所、即ち、場面に因っては、現時点の日本も其の入り口に該当していないとは言い切れない状況下に在るのである。基より、其の場合、懸念されし日本の国家体制となる「人間(日本民族)家畜奴隷牧場」への追い遣りは、殆どが済んで終っていて、後戻りは出来ないと云う事にはなるのだろう。

 そう言えば、(裏では)米国に対抗する為と称し、国際社会の共有領域たる南沙群島に勝手に入り込み軍事構築物を構築、五年程度を掛け、遂には完成させ、二三日前にはミサイル発射実験をも執り行うと云う蛮行を強行したのである。にこにこし乍ら、訪露、訪朝、訪日(G20)を繰り返しては裏では此の有様、誰が最も喜んだのかって、そりゃあ、ウラジミール プーチン大統領率いるロシア連邦では在るのだろう。近い将来に於いて何が待っているのかも知らずに。

☆トランプマジック 日米安保破棄の持つもう一つの意味には、、、。

 現役バリバリの米国大統領D.トランプ曰く、「(ジャッブよ!、俺の言う事を聞かなければ)日米安保条約の破棄も去る事乍ら、ペルシャ湾等での自国船の安全対策は自国で遣れ、さも無ければ、手切れ金を請求して米軍を撤収させるぞ!」とメディアに語ったとか語らなかったとか、此の言い草を聞いて最も驚き、震撼寒くなったのが誰在ろう、米国の傀儡総代表を任じて已まずの現職宰相安倍晋三であり、其の彼以外には向こう十年間、日本をして牽引する者は居ないと断言する自民党員、並びに、出世コースに乗ったエリート官僚位の者ではあるのだろう。

 精神疾患著しい合衆国大統領D.トランプが、メディアを通した間接的発言に在るとは言え、日本国家にとっては極めて重大な発言を振り撒いたばかりではなく、否定も肯定もせぬ侭、大阪での(G20サミット)会議終了を俟って韓国へと飛んだと言われている。また、韓国への訪問では北朝鮮との境界線を訪れ、場面に因っては、北朝鮮国の金正恩国家主席との会談を成立させる可能性も否定はしないとの、トランプ談話まで発表している様である。何しろ、ただでは動かぬD.トランプの事、米国内白人向けにPR(大統領選目掛けてのパフォーマンス)が適うと思うものは何でも手を付け遣って退ける彼でも在れば、雨が降ろうと槍が降ろうと、遣って見せるのがD.トランプ、即ち、馬鹿だの間抜けだの阿呆だのと言われようと、一度思い付いた事は遣り通して見せ、結果、遣って見せると云う出来芝居すら演じる事を恥としないのである。

 案の定と云うのだろう。如何なるコメントを載せたかの仔細は判らぬが、G20会議終了後足早に韓国へと向かったD.トランプ合衆国大統領、SNSで呟いたとされるコメント、即ち、”北朝鮮金正恩国家主席さえ良ければ、南北朝鮮の国境上で三度目の会談を実現しても良い”との、恰も、D.トランプに因る即興的アイディアであるかの如きもの言いが、国際社会に振り撒かれていたが、何の事は無い、此れは恐らく、実現に至ればだが、韓国を含む、いやっ、漢民族中国を含む、勿論、北朝鮮国を含む此処までの一連の動きは俄か仕立てのもの等では決して無く、其々がそれぞれの演目に因って割り振られしシナリオの演じである可能性が捨て切れぬもの、単純に見れば、気紛れな解体屋D.トランプが思い付いた、日本に来た序に、而も、韓国訪問を思い付き、且つ、訪問を決断した序に、北朝鮮国々家主席金正恩との板門店での会談を、米国側が希望したものとされ、韓国側が仲介して北朝鮮国が応じたものと見られているが、其の間に見られた「韓国、北朝鮮国、中国、ロシア国、日本国」等々の其の間の動き、勿論、米国D.トランプの発言や行動等を併せて見れば、意外に、歌舞伎の演目にも在る、「暗闇の中でぶつからずに、其々が計った様に巧妙に動く所作」に見えても来るのである。

 此の五月には、合衆国大統領D.トランプが、日本政府から令和元年初の賓客として白羽の矢を立てられ、而も、国家米国大統領をして、対米開国以来初めて国賓待遇として”私トランプが”招かれているとのSNS投稿に因る心証を伝えている最中には、韓国政府より、日本国での”政”(令和元年初の国賓として招く国家社会行為)の後でも良いから、米国大統領には是非とも韓国に立ち寄って欲しい旨の要請が在ったと言われ、その後には、日を措いて、中国習近平政権に因るロシア連邦訪問(六月初旬)が為され、同六月十九日には習近平政権としては初となる北朝鮮国を公式訪問、友好裡に話しを押し進めては帰国すると云う一連の外交が、韓国、中国、ロシア国、北朝鮮国との間で押し進められてもいるのである。基より、其々の独立せし外交で在ってみれば、連関性どころか、何が話されているのか等判る由も無いが、一つの重要なるキーワードとして捉える事が出来るのは、矢張り、D.トランプに因る、メディアを通じて流す自論の開示が其れ、即ち、日米安保条約の破棄、乃至は、破棄にまで言及した内容の公開が為された其の事実が、共通のキーワードとして掲げられるのである。

 即ち、中国にとっても、ロシア連邦にとっても、基より、北朝鮮国や韓国にとっても対日外交上最も目障りな事はと言えば、紛う事無く、「日米安保条約」の存在であり、また其の事実、中国やロシア連邦にとっては紛う事無く目の上のたん瘤が「日米安保条約」の存在であり、また、韓国や北朝鮮国にとっても、日本列島の百ヵ所以上にも上る米軍基地の存在が在る事で、勝手に動けぬ事実としての事由が在るのである。其の様な現実を造り上げているのが「日米安保条約」が突き付けて見せる事実としての存在価値ですら在れば、合衆国大統領D.トランプが言って見せたとされる、「日米安保条約」破棄への言及は、上述せし四か国にとっては、意味こそ異なれども、待ち望んでいた事とはなるもの、特に、ロシア連邦を除く三ヵ国にとっては、日本国の米国からの引き離しは勿怪の幸いと云うもので、事と次第に因っては、勝ち戦すら日本国からもぎ取れるとの判断すら成立すると読むのである。

 即ち、此処にD.トランプ大統領の読みで在る、アメリカ合衆国の目論見が働く訳だが、「日米安保条約」を立ち消えにすると云う事で、上述せし四ヵ国の対日感情を緩ませ、特に、ロシア連邦に因る対日感情の弛緩効果は、対中、対北朝鮮等への警戒感をなお一層緩める結果へと繋がり、ロシア連邦との国境線上を無警戒下に措くと云う相乗効果すらもたらす可能性さえ与えないとは断定出来ないのである、