☆米朝会談、大山鳴動して、麻生太郎の一言在ったのみ。

　「大山鳴動して鼠一匹」の俚諺に言われるが如く、其のネズミ一匹すら出ず、もの別れに終わった今次の米朝首脳会談、両首脳（国）の何れの言い分を聞いても、真相こそ分からない侭に葬り去られて終うのであろうが、当該首脳会談の成功に思いを馳せ、少なくとも、多大なる出費（成功報酬を含む）をこそ伴うが、問題解決に向けて期待を寄せていた、或いは、期待を寄せるべくに仕向けられていた、所謂、「日本人拉致被害者家族の会」の人々、乃至は、多くの日本国民にとっては、在ってはならぬ結果となった事は事実、所謂、米国大統領Ｄ．トランプに因る、急転直下の職場放棄では在ったろう。基より、逃げ帰らずに首脳会談を続けて合意に至り、ミューチュアル　アグリーメントにサインを施したと仮定しても、「日本人拉致被害者家族の会」が抱える問題解決、所謂、北朝鮮国に今も尚在留せし多くの日本人拉致被害者が、此の年内にも揃って帰還する事が１００％叶うかどうか迄は推測は不可能だが、諸般の状況から推し量れば、如何に交渉相手たる一方が、国内的には、政治的苦境に陥り、且つ、精神疾患著しく悪しき状態に陥った大統領で在ろうとも、外交上に於ける合意文書のサインは、帰国後に於いての議会の同意（批准）をこそ必要とするが、当該条件をこそ扨て措いても、第三国である日本国関係問題も混じる米朝首脳間合意で在る以上、一方の首脳たる＜金正恩＞労働党委員長が、日本人拉致問題の解決に向けて動く事は、其れも、極めて高い精度で”成し得る”と見る事は可能とする所である。

　だが、国内的に見て、窮鼠状態に完全に追い詰められたと、米朝首脳会談の真っ只中に在って、本国より届いた（＊）情報の伝達で感じ取ったであろう米国大統領Ｄ．トランプ、彼の頭の中が突然に真っ白になったか、暗闇状態に陥ったかは不明だが、直前まで進んでいたであろう米朝首脳に因る合意文書の締結が、急遽、御破算になったと言う事実から判断すれば、推測可能な事は二つ、一つは、米国社会の為に「米朝合意」など焦って遣る必要は無くなったと思ったか、左も無くば（二つ目は）、此処は北朝鮮国金正恩委員長に我慢して貰って、米国での早急にする体制立て直しが肝要であるので調印せずに戻る、と決意した彼の何れかではあるのだろう。

（＊）Ｄ．トランプ大統領の元最高政治顧問として活躍していた弁護士は、二月末に開かれた「公聴会」で、大統領就任以前に於ける、Ｄ．トランプに因る不法不正行為を、赤裸々なる内容を以って暴露、数十分間に亘って（合衆国市民の前に）供述し披歴したのである。

　何れにせよ、米国大統領Ｄ．トランプにとっての「米朝首脳会談」は、未だ会談の可能性をこそ無くしたものではないが、元々が、トランプ大統領個人の政治的存在感を国民にアッピールしては維持し、身に纏わる政治的困難事態（ロシアン　ゲート疑惑事件等）を緩和、若しくは排除さえし、二期目をして再選可能とするために企図、北朝鮮国を利したパフォーマンスの一種でしか無く、基より、アメリカ合衆国に対する核ミサイル発射の断念や放棄であるとか、日韓両国をして其の支配下に措く形態上の同盟国をして、北朝鮮国の軍事的侵略から護る為であるとか、はたまた、日本国家宰相安倍晋三から（成功報酬の支払いを以って）頼まれた、所謂、日本人拉致被害者解放問題の解決に向かうため等の目的に非ざる事は言う迄も無きこと、今次に於ける、所謂、自身の大統領職の進退にすら関わる、不利にした「公聴会」の開催が理由で、緊急帰国を余儀無くされて決断した其の事実を見れば納得出来ようと言うもの、北朝鮮国を利したパフォーマンスよりは、米国内での公聴会の開催の方が政治的優先度は高かったと言う事なのである。

　斯かるＤ．トランプ大統領に因る政治的パフォーマンスの失態に因り、馬鹿を見たのは、基より、当該首脳会談の急遽にする御破算で、大山鳴動して鼠一匹に終わった観すら呈する、（大枚の金を国費を以って消費された）米国社会そのものであるのと同時に、出汁に使われた当時者たる北朝鮮国、更に言えば、米朝首脳間合意を基に、北朝鮮国との政治経済の合流を速め、何れの日にか、隣国日本や中国をして経済的にも軍事的にも追い抜き、過去の怨念の晴らしと清算を同時に遣って退けると企図し、目論んでもいた韓国大統領文在寅政権が在っただけ、基より、拉致問題を被害国として抱える日本もそうであると考えがちだが、傀儡子為政者たる安倍晋三にとっては、拉致問題の解決等は米国次第でどうでも良い事と考えてもいれば、急遽の決裂で問題解決も押し進まずに先延ばしとなり、更に言えば、米朝合意が予定通りに進み、拉致問題の解決もまた日朝間で合意に至れば、何れ日本が支払うと約束されたであろう反対給付の解決金（戦後賠償金等を含む）の支払いが遠のいた事で、胸を撫で下ろしホットしている安倍晋三がいるだけ、ロシア連邦も漢民族中国も、異邦人傀儡子宰相たる安倍晋三とは異なる意味で、米朝首脳会談の御破算は歓迎しているのであろう。

　其れが在ってかどうかは定かでは無いが、傀儡子宰相安倍晋三政権（内閣）の対議会（国会）姿勢は極めて横柄で悪辣に過ぎるもの、所謂、内閣府以外の者に対する荒っぽい言葉遣いと云い、独善的にする一方的物言いと云い、聞く耳持たずの質の悪い閣僚陣の行動と云い、此れが日本国に於ける政治行政の実態かと言わしめ、疑わしめるが如き酷きもの、社会に在っての、騙しや詐欺行為の常習から、更に突き進んでの、押し入り強盗や強盗殺人に至る、言わば、ケダモノ紛いの犯罪すら生み出しもすれば、親（指導者）の背中を見て育つ子供達（国民）の為す事、国家権力者群の為す＜犯罪若しくは犯罪紛い＞の行動は、少なくは無い人々に因って”遣っても良いもの”と映り、押し入りに因る強盗や、強盗殺人をも正当化さえさせているのであろう。国家権力者は自由自在に遣りたい放題をやり、犯罪をすら遣っても罰せられずの自由奔放の中に措かれているのに、生まれて目を開けし若かりし時から、恵まれてもおらず教育も乏しい、所謂、不遇のみを託つ＜オレオレ＞達だけが、生きていく為に殺めて終った人の命の大切さを、身を以って知れと、死刑にこそならないが、遣りたい放題をやって来て、結果的に大勢の国民をして”死”へと追い遣った国家権力者が、而も、のうのうと大手を振って歩き、悪事を働いても企図しても逮捕すらされず、其れどころか、自由自在に国民をして貶め続け得るのかを見させられれば、俺達にも、勝手なことが為し得るものと錯覚させたとしても不思議は無い。

　また、国会予算審議に絡んでのものだろう、記者団に赤字国債の増を問われた財務大臣が答えて曰く、「（赤字）国債発行の債務者は（私達）政府に在り、国民は債権者の立場にあるもの、勘違いしないでくれっ！」と、正々堂々と記者団に宣った麻生太郎財務大臣兼副総理大臣、何と言う酷い物言いをする人物であろうか、過去、酷い政治家は少なからずに見聞こそして来たが、彼麻生太郎（伯爵気取りの盆暗先生）は聞きしに勝る最悪にして酷い人物、下手まごすると、傀儡子宰相「安倍晋三」に勝るとも劣らずの、ノー天気で愚びたる人物でしか無いのだろう。やはり、そうであったか。