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ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆サウジ攻撃で、仏独両国が米国主張に従う理由 其の一

 サウジアラビア国の石油タンク施設に対するミサイル攻撃に関して、サウジ国に敵対するイエメン国の反政府組織であるフーシー派のスポークスマンが数回に及んで談話を発表、”我々がミサイル攻撃を仕掛けたものである”との断定的発言を、TV媒体を介して述べた事は夙に知られた事実では在る。其れに対し、米国大統領D.トランプは、数日後、即座に異議を唱えて反論、イエメン国(反政府組織)にミサイル生産の事実も能力も無く、タンク施設を破壊し炎上させた其のミサイル等の残骸は、イラン国生産に繋がる事が判明、結論的に言えば、イラン国は自国産ミサイルを駆ってイラク国南部を掠める様に発射したのであろう、と推断すらしたのである。基より、イエメン国反政府組織フーシー派に手渡して、イラン国がサウジ攻撃を為さしめたものであるとさえ言ってもいないのである。

 此のテロル事件に関しては、国連が特別チームを編成、近々に措いてサウジ国の被害現場に入り、原因や下手人等を探る(?)と決定し乍ら、其の日が遣って来ない内に、米国の大統領やイラン国のロウハニ大統領を一とする主要国もまた一堂に会する其の国連総会開催期間に於いて、華々しくも外交活動が繰り広げられ中で、早々と出て来たニュースが、英仏独三ヵ国に因るサウジ国石油タンク攻撃の下手人は、断定こそ避けた形だが、大方はイラン国の仕業であるとの結論に至った事は余りにも性急に過ぎると言えるもの、斯かる英仏独三ヵ国の判断を受けてイラン国批判を開始、持ち時間をオーバーしてイラン国悪党説を展開した米国大統領D.トランプ、余程、満足したのであろう、演説の帰りは、意気揚々と、而も、マフィアのボス宜しく、ボディーガードを従え、肩を怒らせて歩く様は、現代版、”アルカポネ”(脱税容疑で逮捕された)と云う所では在ったろう。

 米国が無かりせば生きてはいけない大英帝国は別として、D.トランプの政治的振る舞いに懐疑的で、先のホルムズ海峡でのタンカー二隻に対するイラン国下手人説や、今般のサウジ国石油タンク施設に撃ち込まれた、ミサイル発射の下手人、所謂、米国に因って名指しされたイラン国説に対しても懐疑的であった<仏、独>の二ヶ国迄もが、何故に、国連に因る、サウジ国に対する被害現場査察チームが現地入り、且つ、明確にミサイル発射の下手人を特定出来るかどうかは別としても、彼等査察チームの判断を待った上で、仏独の二ヶ国は判断を差し控えるのが筋(政道)でもあったと思うのだが、逆に、何故に斯くも早く、米国D.トランプ大統領の指摘に従ってイラン国をして下手人としたのかをこそ、有色人種国家の一人として、危惧もするのである。

 確かに<仏、独>両国(だけでは無いが)もともに、米中両国が織り成す「貿易戦争」が間接的にも影響を及ぼし、解決を見ない此の侭の米中関係が続けば、早晩、経済関係に大きな支障を来たし、仏独ともに赤字財政に陥る事は必然となるもので、英国に因るEU離脱問題どころの騒ぎでは無く、況してや、解ってはいても、サウジ国タンカー事件で此の侭に理性的態度を貫き、米国D.トランプ大統領に対する批判的とでも言うべき態度(国連査察チームに因る結果待ちの)を貫けば、上記二国に対して何を仕出かすか解らずと有れば、自国の利益の為、此処はイラン国をして犠牲にしても構わぬだろうと考えたとしても赦されると、仏独両首脳が決意したとしても何等不思議では無いのである。

 また、二度目の日イ首脳会談を国連に於いて漕ぎ着けた異邦人傀儡子宰相たる安倍晋三は、イラン国ロウハニ大統領に対する下手人断定の言及をこそ避けた様だが、ロウハニ大統領からは軽く往なされ、ありきたりの社交辞令を以って分かれた様である。基より、三度目の仲介交渉は断念せざるを得なくなったと言う事でも在るのだろう。元々が、異邦人傀儡子宰相安倍晋三に因る”米イ二国間の和平交渉”に向けた介入の挙手は、D.トランプ大統領に因るアリバイ作りの為のもの、元々、平和に向けた手段等では全く無かったのである。

 大東亜戦争で日本帝国がアメリカ合衆国に負けたのも、遣らずとも良い(負け戦が必至なる)戦争に、姦策を弄されては、米国と言う蓑を被った、所謂、シオニストユダヤ系大財閥資本家群なる巨魁に引き込まれたからであり、また、其れを見破り、引き込まれてはなりませぬとさえ明言した、故昭和天皇の御言葉にすら従わずに、精神論のみを翳しては突き進んで終った、所謂、歴史(シオニストユダヤ系大財閥資本家群の智恵の授けや資金援助等に因って、日本帝国が勝利さえしたで在ろう日露戦争等の)に学ばぬ、言わば、三権(司法、立法、行政)すら牛耳った軍内閣(特に陸軍)の、相手の力を知る所か、己の力をさえ過信して已まない、結果的に無能なる軍部の独走を想起させるのである。

―続く-