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☆ロシア連邦プーチン大統領が条理に動く

 三億一千万人を擁するアメリカ合衆国の、シリア国爆撃問題に対する反戦/非戦を示す60%の国民の声に抗い、尚且つ、米国下院議員が表決当初に於いて示すシリア攻撃反対の声に、此処でも抗う事無く、オバマ大統領が意を決して爆撃回避を宣言、シリア国への早期攻撃とアサド政権の体制崩壊をも期する、J.ケリー国務長官との間に反目に因る確執すら生めば、第二次世界大戦後の歴代米国大統領としては二人目ともなる、まさに、名実ともに偉大なる大統領の誕生が確定するオバマ大統領となり、自らの国家理念や政治条理を以って主導的国家統治を切り開いた人物として、其の名を永く米国政治史に留め、若しくは、オリバー ストーン監督の編纂する米国戦後大統領史に、JFKに匹敵する人物として、其の名を刻む事と相成るのであろうと前項では論じたが、同時に、オバマ大統領が其の稀有なる人物の一人となる事で、既に米国史に其の名を冠して留め、鬼籍に在る第三十五代大統領J.F.Kennedy同様に、彼も若くして、其の存在を惜しまれる人物にも成る可能性もまた捨て切れないとも云ったが、合否何れの選択をするのかはオバマ大統領の胸先三寸、不条理史に包まれて久しい米国をして、条理に大転換させるのも、或いは、現状の侭の不条理下に留め置き続けるのも、此処数週間以内に於いて明確にはされるのであろう。

 シリア国に対する爆撃合否何れの選択に舵を切るかの想定は扨て置くとして、若しシリア国爆撃にオバマ大統領が断を下せば、紛う事無く、無辜のシリア国民の多くが其のかけがえの無い生命を、無残にも、アメリカ合衆国が官民挙げて誇る最新鋭の大量殺戮兵器、即ち、劣化ウラン等を練り込んで作った武器弾薬や、ミサイル攻撃に因って、奪われる事は確実となり、よしんば、シオニストユダヤ系大財閥資本家群の政治的前衛の地位に就いたJ.ケリー長官が、捲くし立てて言うが如く、サリンガスを自国民の殺戮に使用したとされる、鬼畜生の如きアサド政権を倒す事で、イスラエル国を含む近隣諸国はシリア国民ともどもに救われるのである、との言い分が正しく、且つ、通るとすれば、米軍の攻撃に因って、紛う事無く命を奪われる命運を背負うのはシリア国民、数百名若しくは数千名、或いは、長期戦にでもなれば数万名もの命が、死せずとも済む其の尊い生命が、オバマ大統領の一言に因って奪われる事と相成り、百万人単位の人々が、明日を生きるのに汲々とし、路頭に迷う生活へと追い遣られて終う事は明らかとなる。オバマ大統領は斯かる成り行きをして正当化しようとでも云うつもりなのか、是非の弁明を聞きたいものである。

 蓋然性が高いとの未然にする事象を、然も確定で在るかの如くに取り上げて、即ち、鬼畜生の如きアサド政権の所有する化学兵器の存続は、シリア国民のみならず、イスラエル国や近隣諸国をして、危機的状況下に措かしめ続けるものであるとする断定への誘導は、些か偏向にして余りある、米国型論理の押し付けにしか過ぎずのもの、有史以来延々と続く、民族人種間に跨る不条理史の惹起と存続こそ否定はしないが、此処七十年に亘る、軍事力を以って独善に謀る、特殊民族群主導に因る夥しい数の不条理の惹き起こしは、総じて止まる事を知らず、其れも、殺しっ放し、遺棄しっ放し、壊しっ放しに捨て置く、非道にして悪辣なる軍事態様をみれば、どちらが鬼畜生の存在であるかは云うを俟たずのもの、オリバー ストーン監督の主張する米国大統領史と、比較照合する迄もないのである。 

 二千年前には、ローマ帝国に因り流浪の民へと追い遣られ、或いは、一千年前には、スラヴ帝国(ルーシー民族)に因って、南ロシアに位置したハザール帝国は壊滅させられ、ユダヤ教に改宗しては散り散りとなり、更には、七十年前には、ヒトラー総統率いるドイツ国に因って、六百万人もの無辜の民が、欧州広域に於いて虐殺されたと、世界史には記される御先祖のユダヤ民族、虐げられし其の彼等は、今や、其の一部が選良民と化し、不条理活動の主導的、且つ、率先的唱道者として世界に君臨、就中、欧米を中心とする白人至上主義国家群に根を張って、須らくの分野を統括、アメリカ合衆国に在っては世界の警察官を自負する強大なる軍事組織を編成、核ミサイルシステムすら配備所有し活用する迄になった彼等、基より、並外れて高度な、湧き出ずる知恵の駆使に因り、貨幣、金融、資本等々に関わる経済分野のみならず、学術、文化界をも支配、人間社会、或いは、国家等の行動を、ルールを以って律する法曹界すら我が物顔に席巻した彼等、其れでもなお満足に至らぬのは、七十年前の出来事に始まり、一千年前の出来事や、二千年前の出来事に至る怨念の晴らしが、目的の為には手段を選ばずを以って、同朋の民族すら歯牙に掻け、大量に殺めてすら満足する事の無かった彼等選良の民シオニストユダヤ系大財閥資本家群、今、オバマ大統領に命じて、イスラエル国を介して為す行動に制約を受けぬ様、シリア国への攻撃を謀ろうとしているのである。

 今、米国に因るシリア国攻撃の決断を前にして、我が国にも飛び込んで来たニュースが在る。其れは、米国に因る対シリア国攻撃を、人道上からも、或いは、社会正義の顕現からも赦されずとし、回避させるべく、活発に取り組むプーチン大統領率いるロシア連邦に拠り、米国に対する緊急提案が打診された事、即ち、シリア国アサド政権が保有する、サリンやVXガス等の、所謂、化学兵器を製造施設諸共に供出させ、然るべき国家機関に預けて保管管理させ、若しくは、其の須らくを廃棄して無害化させるとの提案が、ロシア国に拠って緊急に打電されたのである。

 米下院議会では攻撃決議案の審議に入ろうとしていた矢先の出来事、基より、米政府の緊急にするロシア提案の受け入れで下院での審議入りは延期を宣言、畢竟、シリア国に対する攻撃は一旦は見送られた、と云う形にはなる。勿論、オバマ大統領は、強きの姿勢を崩す事なく国連に於ける結果を待つとし、其れ迄の間は攻撃態勢を解く積りは更々に無いとの強弁を遺すのも忘れてはいなかったが、オバマ大統領の事、恐らくは、内心安堵した事ではあるのだろう。

 二、三ヶ月と云う短期的条件を付し、対シリア国制裁攻撃を実行しても、アサド政権をして完璧に屈服させる事も、また、崩壊させる事も、ともに其の保証は無く、況してや、斯かる期間、米国側による一方的な攻撃のみに終止する何ぞもまた在り得ぬ事から、シリア国に隣接するシリア攻撃を求める実体的首謀者イスラエル国への火の粉の飛び散りもまた避けられず、覚悟せざるを得ずは当然のもの、よしんば、米国が其の持てる軍事力で、一旦は、期間内に矛を収めたにせよ、紛う事無く災禍者となるシリア国民の犠牲者はどれ程の数に上るのであろうかは、アフガニスタンイラク国に対して為された理由無き空爆を振り返れば推定可能、基より、生ける屍状態としての不条理を被るシリア国民は、いったいどれ程の数に及ぶのであろう。腐っても鯛、大統領としてのオバマにもその程度の良心を以ってする先読みや、理性を圧して為す自制心の幾ばくかは、未だ残されてもいるのだろうと考えるが故に、内心安堵と見ただけの事である。

 穿った見方をすれば、米国世論の趨勢は大統領意向のシリア侵略をノーとし、ミサイル攻撃を否とする声が過半数を大きく上回り、且つ、下院議会に於ける攻撃決議案に関してもまた過半に届かなければ、オバマ大統領は面子を無くすどころか動くに動けず、イニシアティブを執るJ.ケリーもまた同様であれば、下院議員すら動かし得なくなったシオニストユダヤ系大財閥資本家群とも見られ、アメリカ合衆国を実体的に掌握して七十年の輝かしい彼等(ユダヤ帝国)の威光にも傷が付こうと云うもの、否決されるのが確実と見られる以上、落としどころを探るのもまた彼等には得意なる分野、下院に図らずに一旦は矛を収めるかに見させ、米国の理解する条件破りが些かでもシリア国に見られれば、其れこそ下院に図ること無く、軍事攻撃を実行するのも彼等の常套手段、左すれば、今回のロシア国提案の受け入れに、急遽、裏で奔走したと思われる、所謂、CIAやモサッド等の諜報機関員の行動が浮かび上がるもの、即ち、シリア国が持つであろう化学兵器の「国連預かり等々」の条件が、ロシア連邦から持ち出されるよう仕向けた可能性も否定出来ないものとはなるのである。

 一方、シリア国に対する攻撃を実行してもしなくとも、紛う事無く窮地に陥るであろう事の確実なオバマ大統領、と云う事にもなる筈だったのだが、其の危ういオバマの政治的地位にプーチン大統領が憂慮、すかさずに助け船を出し、政治的救済の手を差し伸べたと見て取れなくも無いのが今回の提案、即ち、「シリア国所有化学兵器の国連預かり提案」で在った可能性も捨て切れないで残るのである。其れは何故か、つまり、米議会や世論等を本にして、オバマ大統領の一存で対シリア攻撃を見送れば、蓋し、JFKの二の舞は避けられそうにも無く、また、議会や世論等の意向に反してシリア攻撃の断を下せば、ブッシュJr.が辿った、言わば、精神病的破壊者の黒縁のプレートを背負うだけの彼は愚者となるだけ、引くも駄目、押すも駄目の状況下を冷静に見て取っていたのが、ロシア連邦プーチン大統領で在る事は言わずもがな、ロシア連邦内に巣食っては活動する米系諜報機関員が事前に、「国連管理下」を条件打診した事もまた、否定し得ずには残るのである。

 何れにせよ、オバマ大統領にとってみれば、シリア国の有する化学兵器を国連の管理下に措くとの、ロシア連邦プーチン大統領に拠る緊急提案は、結果として、オバマ大統領にとっては渡りに船の救世主、大統領としての生首を残しただけに止まらず、シリア国民をして、米国正規軍の手で大量に殺め葬り去り、二千万人シリア民族をして路頭に迷わせず、不条理なる過ちを選択せずに済む事となり、更に、前任者で在るブッシュJr.の時代を以って、戦後米国七十年の大統領不条理史に楔を打つ、其れこそが、偉大なる誉れ高い米国大統領として其の名を遺す可能性すら出て来たと云う事も、また言えるのである。基より、裏権力者群であるシオニストユダヤ系大財閥資本家群の見えざる巨大組織に抗し得るかが、今後の鍵とはなるが、100%は無理としても、1%でも2%でも抗し得れば、不条理の壁を突き崩す”蟻の一穴”にはなるかも知れず、理性的条理在る大統領を、ポストオバマの米国社会に継続して生み出す呼び水の役目を、オバマ大統領が果たすかも知れないのである。基より、既に、シオニストユダヤ系大財閥資本家群の”洗脳下”に措かれていると思しきオバマ大統領に、社会正義の顕現を期待する等、99%無理ではあろうが。

 考えれば考える程に、シオニストユダヤ系大財閥資本家群の戦略となる、即ち、シベリア大陸を現に領有支配するロシア連邦の平定をして、其の最終章とする世界支配化戦略は、げに恐ろしき不条理なる内容には在ろうと云うもので、尚且つ、有色人種群の人間をして一切人間と看做さぬ、彼等に因る其の取扱いと振る舞いは顕著に過ぎて余りあるもの、唯我独尊に根ざし傲岸不遜を権力に帯びる彼等は、魔的存在とでも云うべきもの、また、其の冷酷で非情な迄の立ち居振る舞いは傀儡子を並べ立てては隠しもするが、最早、隠し遂せぬ体制にまで巨大化も見れば、スラヴ民族全体の目に見える底上げの動きを以って防御と為すべく、今や遅しとして其の完成が待ち望まれる如何なプーチン大統領とは言え、表向きには有色人種の肌を身に纏う、被洗脳間際のオバマ大統領の健在時にこそ不条理防止の方策を打とうとするのは必然のもの、プーチン大統領の存在が無かりせば、イラン国の平定に次ぐロシア連邦の平定へと不条理の照準は、既に合せられていた事ではあるのだろう。

 ロシア国による提案を受け入れたオバマ大統領率いる米国、と云う現状の図式にはなるが、シリア国への攻撃計画が完全に放棄された訳ではまったくなく、オバマ大統領が言う所の、米国は唯一世界の司法官であり執行官であるとの、大それた錯覚が残されている以上、J.ケリー長官陣営の思惑と指先一つで、第三次世界大戦の火蓋が切って落とされる可能性、また、無しとしないのである。