日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆破綻はしなかった米国だが、、、

 人種の坩堝、又は、民族のサラダボールとまで言われ続けるアメリカ合衆国、勿論、人種若しくは民族の多様性だけに限れば、中国もロシア国も他民族国家に含まれるのであろうが、特に、アメリカ合衆国は数の多さに於いては群を抜いているもので、其の米国も、二十世紀初頭にはロシア国からの移民を含めれば、優に70%以上を占めていたであろう欧英系白色人種群比率が、二十一世紀に入った現在はと言えば、60%を割る値にまで其の比率を低下させ、勿論、総体的に見れば、肌色を問わない移民化政策の実施継続と白系人種群に於ける少子化傾向が、全体に占める白色系人種群の占有比率を下げてもいるのだが、当該民族人口比率の変化に伴い、或いは、公民権の解放と其れに伴う選挙権、乃至、被選挙権の取得に因り、有色人種群の州議会、若しくは、連邦議会への参加進出が著しく見られる様になった此処半世紀ほどのアメリカ合衆国、斯かる自由権取得に拠る選挙権等、所謂、公民権の解放と授与に由る合衆国民全体への浸透はと言えば、左程遠い昔の事では無い様にも見えるが、実は、男子は1870年に、女子は、50年遅れの1920年に、形式的とは言え其々が施行されてもいた事を知るのである。

 アメリカ合衆国に於ける、所謂、有権者総数に占める白色人種群と有色人種群の人口構成比率が年々にして近接し、五分五分に近づくに連れて現われ出でた、過去には無かった社会現象の湧出、その最たるものが何かと言えば、其れは紛う事無く、ユダヤ人母系を本にはするが、有色人種の血が色濃く出たバラク オバマ氏の、第44代大統領就任に其の巻頭を飾る事は疑いを容れない所である。即ち、有色人種群に拠る指導的社会層への進出、此れが顕著になり始めていると云う事なのであろう。

 斯かる変化の中で現われ出でたのが、米国新社会型政策推進を担う指揮官として登場したオバマ大統領、と云う形にも見えた四年前のアメリカ合衆国、理性在る条理に基づく政策であれば、何でも成し得るとしてW.House入りしたオバマ大統領、即ち、ブッシュの手で強引にこじ開けられたアフガニスタン国やイラク国に対する、言わば、マッチポンプ劇とでも云うべき9.11NY同時多発テロルを勃発させて不条理なる侵略戦争に向かわせた作為にすら、オバマ大統領は”ノー”を突き付け、朝鮮戦争ベトナム戦争に引き続く、米国惨敗に至る侵略戦争の幕引き人として、勇気ある指揮を執るのだろうと見ていたが、第一次オバマ政権末にして漸く、ブッシュの作為した当該アフガニスタンイラクからの軍隊の完全撤収と云うタイムスケジュールを発表、2014年末には実施されるだろうと言われる、恐らくは”壊しっ放し”となる撤退計画が示されたのである。

 ブッシュ政権時に作為せし斯かる対アフガン/イラク侵略戦争に、またまた”敗北”と”撤退”と云う形を以って次なる政権オバマ大統領の手で幕引き決断が図られ、其れは、2014年末に於いて、斯かる両国から米軍を完全撤退させるとの言明を以って公約したオバマ大統領、第二次政権を辛うじて手にした彼が目指した次なる国家政策の遂行が、共和党ブッシュ政権時には杳として進まなかった、所謂、医療保険制度改革の完全実施であり、ブッシュ政権最期のスカシッ屁としてばら撒かれた件の、国際金融破綻劇からの脱却と浮揚劇、即ち、”リーマンショック”の名で示される、金融詐欺集団、或いは、金融ペテン師集団の完全捨て去りに因る、悪徳イメージからの脱却が掲げられ、返す刀で明言された、虚業経済偏重政策から実体経済重視型社会への政策移動の模様替え、即ち、海外、特に、中国へと流出していた大量の資本を、大々的に還流すべく目指す事を、オバマ大統領は新社会型国家経済政策として掲げたのである。

 オバマ大統領率いる民主党も、前大統領ブッシュを擁立していた共和党も、ともに、シオニストユダヤ系大財閥資本家群の手綱に引かれる傀儡子たちの集まりではあるが、とは言え双頭に分かれているのも事実で有り、方や共和党を主導する裏権力者群は、右を向く原理主義虚業経済偏重に憑りつかれた集団であり、一方は民主党を主導牽引する左向きの拝金主義実体経済掌握型裏権力者集団とでも云うべきもの、ともに、二十世紀初頭に於ける渡米後早々にシオニストユダヤ教を創神、永い間に亘って、絶対的守護神として祀り、且つ、敬い続け、対外的には軍事力を以って社会正義の顕現を身に纏えると、今もなお錯覚する、所謂、教条主義的一団に因って操作される米国人の選良民集団が、此処に云う上下両院に送り込まれた議員達の総元締め、左すれば、民主、共和両党相並び立たぬどころか、問題が発生しても、結局は一本に纏まるだけの彼等は存在、内乱を起すほどに生存の本質を異にする双頭は存在では無いのである。

 邦貨換算、年平均で二十万円を医療支出する日本人患者と、年八十万円を支出している米国人患者の実態、方や国家社会保障政策に組み込まれた日本と、一部は国家社会保障政策に組み込まれてはいるが、其の多くは、私的保険の買い入れ等で疾病事態に対応させているもの、米国に於ける後者の変更に因る前者並み、即ち、皆保険制度への選択変更が、斯かる、民主対共和の対立すら生んでもいれば、未だ実現を見ていない医療制度改革の変更実現を現状の侭に据え置こうとするのは、当該医療分野をして興味在る金融ゲームの最適手段と捉え、シオニストユダヤ系大財閥資本家群傘下企業群が執り行なうマネーゲームそのものに、最大限に寄与貢献しているからに他ならずのもの、如何に双頭の鷲の一方が医療保険制度の改革に取り組もうとも、おいそれと相槌を打てるものではなく、莫大なる利権を手渡す事など出来る由もない相談なのである。

 オバマ大統領は言う、”皆保険の実施に因る米国に於ける保険業界が被る逸失利益と其の穴埋めは、日本政府に指示し、つい先日も「日本郵政株式会社」を通して、排他的メニューに基づく、がん保険の販売を呑ませた事からも理解はすべき、此れから先、日本のみならず韓国や中国にも向かう事が可能であれば、今まで以上に、米国の保険分野は利益拡大として見込める筈である。心配には及ばぬ。”とも。

 斯かる米国の二大政党に因る、所謂、ドラッグレースカー擬きのエンジンを仕立てたチキンレースは、医療保険制度改革の廃棄を求める共和党の、国家破綻と云う崖っぷち間際の現実を直視した不安発生で、即ち、民主党オバマ政権への歩み寄りで、暫定にする連邦予算の大枠での合意は成ったが、僅か九十日間程度の予算執行に関わるそれは合意、斯かる短期間で両党が何処まで歩み寄れるかは不透明だが、勿論、連邦政府の破綻は国際政治経済に与える影響大として現われるのであろうが、アメリカ合衆国の経済的破綻は、国際社会にとっては望ましい面が無きにしも非ず、悪い面ばかりでは無い事を知るべきである。

 アメリカ合衆国が若し破綻すれば、何れどこかの国が、軍事力を圧して為す世界制覇国を夢見た米国に、取って代わろうと云うものだが、軍事力を圧して為す現下の無理ムリの異国侵略、即ち、覇権を以ってする異民族群を巻き込む大量殺戮、並びに、社会環境の破壊等には、終止符が打たれるであろうし、また、此のアメリカ合衆国を以って第二次世界大戦後に現われ続けた唯一の不条理国、乃至は、似非社会正義顕現国として、自画自賛すらし続けた米国に、終止符を打たせる事になるのであろう。

 だが、破綻はしなかったのである。