日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆ボリス ネムツォフ氏の暗殺が教えるもの

 夜も深々として更けていく中、訳あり気に、其れも自分の娘の様な年齢差のある若いウクライナ人女性と、車では無くそれも徒歩で、クレムリン宮殿の見える橋を渡りはじめている時に、途中待ち伏せをしていたと思われる何者かに因って射殺され、55年の若き人生にピリオドが打たれたロシア連邦の元第一副首相ボリス ネムツォフ、彼は、故イェリツイン政権時に僅か八ヶ月間余りでは在ったが、政治家としての経験薄き中に在って、弱冠38歳の若さで第一副首相に抜擢された彼、日本の私企業とも関わりの深かった故ベレゾフスキーや、海外に亡命したグシンスキー、或いは、イタリアのプロサッカーチームを有するアブラーモヴィッチや、一昨年の12月、恩赦に因って刑の執行を免除され、ドイツ国へと其の身を移したミハイル ホドルコフスキー等々の、所謂、イェリツイン政権時に政商として取り入り乱用、国家ロシアに帰属する財産を、立場が作る権力と悪知恵を以って横領し略奪、イェリツイン政権が執政し続けた僅か半分の五年(90〜95年)の期間に、J.コールマン博士の調べでは、邦貨換算80〜90兆円もの財貨を公然として奪い取り、何食わぬ顔で、シオニストユダヤ系大財閥資本家群の傘下に在る国際金融群の待つシティやウォール街、或いは、タックスヘイブンの地と称される海外へと送金、移送し続けた彼等とは、其の額でこそ並び立つものでは無いが、其れでも尚、5千億円程度の資産は、不法行為を以って現に手にしていると噂されるのが彼ボリス ネムツォフ氏に纏わるもの、基より、上述した彼等の須らくはユダヤ系ロシア人から成る人物群で、勿論、故ベレゾフスキーやグシンスキー、或いは、ホドルコフスキーの様に、筋金入りの、反ロシア連邦、反プーチンを声高に掲げた、言わば、シオニストユダヤ系大財閥資本家群に連なる人物群とまでは看做されなかったが、其れでも此処数年に於いては、シオニストユダヤ系大財閥資本家群の差配下に在るロシア連邦に於けるエージェントとして徐々に頭角を現わし、政党ヤーブラカの党首で在った*ヤブリンスキーの凋落を目にし、新党「人民自由党」を設立して党首の座におさまり、ロシア連邦内に於ける、米英により近い、筆頭の傀儡子として活動していたと見られてもいたのである。

 *今は、議席無き野党「ヤーブラカ」の元党首であるヤブリンスキー(62)は、極右政党として立ち上げた「自由民主党」の党首でもあるジリノフスキー(68)ともども、ユダヤ系ロシア人であり、イスラエル国や英国、はたまた、米国等への亡命を断念、スラヴ民族とともに、ロシア国に在って”真面目”に生きる事を選択、宣した市民ではある。

 ロシア連邦で、反政府を掲げる政治家やジャーナリスト等が、何かしらの形で脅かされたり、若しくは、今時のネムツォフ事案の様に暗殺下に付されたりもすれば、必ずや、欧米社会は即時的に反応し、真っ先に指し示して見せる論評と内容は、プーチン大統領率いる現政権に其の疑惑を投げ付けて当然とするもので、然も、プーチン政権の指示に基づく犯行であるとし、また、疑われても当然とする論評が常だが、その様な不条理に関わるパターン化、即ち、ステレオタイプの物言いは、欧米のマスメディアが勝手気儘に、其れも作為を以って作り上げたもので、此のプーチン政権に於いては、努々在り得ずの態、よしんば、米国や英国、或いは、イスラエル国等の政府系機関が、国内や国外に於いて為し続ける、所謂、ありとあらゆる破壊活動や諜報行為等のばら撒きを、露見されながらも延々と執り続けて来た不条理活動の様に、重要人物に対する暗殺や破壊工作が、プーチン政権の手に因っても同様に謀られたとするならば、恐らくは、現ロシア政府にとっても目障りとなる、所謂、反政府、反体制の主張に掛けては最も劣悪なる人物群と思しき、即ち、先に掲げた、英国への亡命を果たした後に、イスラエル国への頻繁なる出入国をも繰り返した件の元政商、故ベレゾフスキーを一とする数百名以上にも上る、シオニストユダヤ系大財閥資本家群に連なるユダヤ系のロシア人達は、既に、権力者群の手で葬り去られ、あの世へと送り込まれてもいた事ではあるのだろう。

 だがそうはならずに、資産家となったユダヤ系ロシア人の大方は、未だ排除される事も無くロシア連邦内に留まり、有力なる地位に就いた侭に残り続ける人物も数少なくは無く見られる所、勿論、イェリツイン政権時に不法行為で得た大量に横領せし汚れし金も、其の大部分は所在が明かされてロシア国内に再びの還流が為され、且つ、国籍の在るロシア国内で正当に使われると云う<取引条件>を、第一次プーチン政権率いるロシア政府との間に於いて交わし、一ロシア市民、一企業主として生き延び、且つ、善良なる市民として振る舞う事を誓った事で、刑の免除とともに、生存をも保証された者が少なからずに居る事を、ロシア連邦プーチン政権に対しては、一切の偏見を有してもいない我等日本の道々の民こそが、忘れてはならないのだろう。

 例えを挙げれば、故イェリツイン大統領の娘に当たるタチアーナ女史、その彼女の再婚相手の連れ子とされる、現ロシア財界の大物との評価すら高い人物、オレグ デリパスカ(47)も、国家財産を横領せしユダヤ系ロシア人の一人として確認される筈で、更に言えば、イタリア国セリエAのプロサッカーチーム”チェルシー”のオーナーであり、国際社会でも有数の資産家(邦貨換算三兆円規模の資産を有する)として名高い、此れまた、ユダヤ系ロシア人の一人、ロマン アブラモーヴィッチもまた其の一人で、欧米のジャーナリズムが得意然としてプーチン政権を腐し、また、須らくの悪しき事象をして、彼プーチン政権の作為と捉えて正しいとするのであれば、此の十五年間の何れかの間には、上記二名もまた暗殺裡に付されて当然とされていた筈、そうで在るにも拘わらず、生き生きとして世界を駆け巡り、商行為を執り行ない、或いは、ロシア人としての文化交流にも努め、一企業家として活躍する現状を見れば、欧米のマスメディア、乃至、ジャーナリズムが如何に偏向的で傲慢、且つ、シオニストユダヤ系大財閥資本家群に支配され、組み敷かれているかを知らしめるもの、偏向報道の本質をこそ教えて呉れてもいるのである。

 よしんば、欧米社会のマスメディアが報じて当然とするが如くに、ロシア連邦内で発生する、反体制派の政治家やジャーナリストの不遇の死が、紛う事無く、プーチン政権の指図の下に作為されたので在れば、確信的経済犯として手を染めた彼等は既に、黄泉の世界へと追い遣られ旅立っていて自然な筈、だが、そうはならないのは、元来が、欧米やアフリカ大陸等に見られる権力者群とは異なり、プーチン大統領は、暗殺や破壊行為をして特に忌み嫌う人物、時と場合に因っては、清濁併せ呑む事すら良しとする人物、勿論、相手が敵対的人物では在っても、不法行為を以って排除して良しとする様な醜い人物ではないのである。

 当該ネムツォフ殺害に関わったとして、数名の容疑者が拘束され、カフカース首長国(未承認/チェチェン共和国の独立派が主導)二名に因る嫌疑濃厚とのロシア連邦検察庁長官談話が為されたのである。

 カフカースコーカサス首長国は、国連未承認国で、且つ、チェチェン共和国の一部、と云う事は、ロシア連邦を構成する一部でも在るもので、宗教母体はまさにイスラム教であり、特に、イスラエル国に貶められて七十年にもなるパレスチナ国(自治国)や、迫害され続けるパレスチナ人に対して思いを篤くし、懸念に及ぶ人々が数多く集う国家と言えるもの、即ち、シオニストユダヤ系大財閥資本家群にも連なる人々を赦せず、宿敵と断ずる人々も混じれば、まさに、ロシア人の看板を背負いながらシオニストユダヤ系大財閥資本家群のエージェントとして政治活動に奉仕するネムツォフ氏は、敵として看做すには十分なる資格者、排除されて然るべき対象と認識されたのだろう。