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☆元公安調査庁長官事件の小さな記事

 十六日付朝日新聞朝刊社会面に、次の様な記事が小さく認められていた。

 <「前田元検事は不起訴相当」別の事件で検察審、、と題する記事で、内容は、−前段略−、、在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)中央本部が入る土地建物の売買をめぐる詐欺事件で起訴された元公安調査庁長官が、「共犯者を取り調べた前田元検事が、法廷でうその証言をした」と審査を申し立てていた。捜査時の東京地検特捜部副部長についても、特別公務員暴行陵虐容疑で審査を申し立てていたが、「不起訴相当」と議決した。>との記事が其れである。

 検察審査会に拠る、此れは、あの忌々しき捜査手法を巧妙に駆使したとでも云うべき「村木厚子女史事件」で、一部では在るが、永年に亘って検察庁と云う権威に隠れていた暗黒部分すら明らかにされた、所謂、検察庁特捜部総掛かりに因る冤罪、捏造のでっち上げ事件で世間を震撼させたおぞましき事件なのだが、斯かる冤罪事件の捜査当事者で、且つ、現受刑者でもある前田恒彦元検事事案に対して下された不起訴相当の判断と、地検特捜部副部長に対する、特別公務員暴行陵虐容疑申し立て事案に対する、不起訴相当の判断を知らしめる両記事に関してのもの、検察審査会に因る、小澤一郎氏に作為された不起訴不当とする事案に比較すれば、前田元検事と捜査を担当した地検特捜部副部長に対する、検察審査会与かりとなった当該両事案は、おぞましさと云う点では遥かに凌駕するもの、即ち、起訴するには全く値せぬ小澤一郎氏事案を不起訴不当として起訴し、起訴相当とすべき上記両事案を不起訴相当と看做した検察審査会、如何に当該審査会に加わるメンバーが異なろうとも此れ程の不条理は無きもの、極めて憂慮すべき事態は斯くも已然として続き、司法権を覆う闇の暗黒部分は其の侭に残り、日本の政治経済を裏から操るあの日本を駄目にした藤原一族末裔達の高笑いだけが、耳を劈くほどに響き渡るのである。

 元公安調査庁長官の緒方重威(弁護士)が、朝鮮総連の入る土地建物の売買をめぐり詐欺罪で2007年に起訴された事件が此れ、真偽の程は別にして、此れこそが政治問題と深く関わる事案である事も明白、法廷での前田元検事に因る嘘の証言も、更には、地検特捜部副部長に因る、緒方重威氏に対する暴行陵虐行為も、ともに事実としての振る舞いではあったろうとの想像に難く無いのである。

 十数年前から蓄積して置いた当該事件に関する新聞情報は、機械の故障に因り、残念ながら他の情報ともども失われて終って今は無いが、不正確ではあるにせよ当該事件の記憶を辿り、緒方重威氏の記者会見に於ける映像記憶をも辿れば、此れまた司法権に因って嵌められた可能性は相当に高い事件で、其の視点から言っても、地検特捜部の前田恒彦証言の虚偽を以ってする事実と、特捜部副部長に因る、取調中に於ける緒方氏に対する暴行陵虐行為の実行は、事実として、為されたものとの想像もまた可能なのである。

 社会面に於いてではあるが、小さいながらも記事として認めた朝日新聞、昨今の同社報道姿勢、乃至、権威主義に阿る執筆趨勢を見れば、コメント無しの結果一本遣りの記事掲載は已む無しとも思うが、即ち、社会正義顕現無しの記事作りには一読者として辟易とさせられるだけだが、これまた偏向した経済重視姿勢の賜物とみるべきもの、社会正義の顕現場面が、NHKや産経新聞のみならず朝日新聞社からも縮小し続けていくのには、経済社会で生き抜く為の其れなりの理由が在るからではあろう。

 加治将一氏著作の久々のノンフィクション、「陰謀の天皇金貨」に認められた、所謂、国家権力とマスメディアの連弾に因る、不条理性を知らしめる、其れは紛う事無き一つの事件と捉えれば、配役や目的こそ異なるものの、上記事件も、或いはまた、小澤一郎氏側に仕組まれた、件の、地検特捜部に因る冤罪事件もまた同類項には在るもの、即ち、天皇の名を騙った、或いは、よしんばかたっても、一片の疑念すら抱かれる事の無い地位に在る、所謂、あの日本を駄目にした藤原一族末裔差配下に在る第三帝国官僚政府に因る作為的事件であれば、同様の配下に蠢く存在と看做して構わないマスメディアが、良質性を求める条理に動く由も無く、通り一辺倒の記事掲載で済ませて終うのも道理、真理の追究等を東大卒経営者が居座る新聞界に期待しても詮無き事である。