日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆オバマ大統領の”政治力”自体が萎えた訳ではない。

 先週6月4日、5日と、ベルギー王国の首都ブリュッセルでの開催地に変更され、且つ、ロシア連邦を外して開催した今年の主要国首脳会議(G−7サミット)、本来で在れば、G−8サミットとして開催の運びとなり、今年のホスト国としての準備国は、ロシア連邦が担う予定とされていたもので、勿論その地は、冬季オリンピック並びにパラリンピックを無事に遂行し、滞りなく終了させた都市、即ち、ロシア連邦ソチ市での開催の運びとなっていた筈なのだが、残念ながら、ロシア連邦の西南に国境を接する、ウクライナ共和国で発生した不祥事が本で、即ち、国政は無政府主義の如くにダラダラとして不動、一つの条理に向かってすら進まず、汚職塗れの不条理行政を身を以って蔓延させた廉で市民に追及された始めたヤヌコーヴィッチ前大統領、政治的無能を現わし続けた彼は、彼なりに弁明不能と判断し、加えて、訴追と裁判に因る処罰も不可避と判断したのだろう、政治亡命紛いの逃亡劇に因る国家捨て去りを決断、其れが引き鉄となり、ウクライナ国議会政治にも隙間が生じ、反露政策を掲げる親欧米議会人が、暫定では在るにせよ、間髪を入れずに議会を乗っ取り、緊急事態として臨時政権を立ち上げては行政府を掌握、ヤヌコーヴィッチ逃亡せし後のウクライナ国を静謐裡にコントロールしたと宣言、欧米諸国だけは俄かに認めたものの、ウクライナ国民の一部は、当該臨時政権の立ち上げ手法そのものに異議を提出、即ち、ドネツィク州等の数州に跨る、親ロシア派が多く住むと言われるウクライナ人に因る異論の噴出が本で、ウクライナ国に暫定的に設立されたトゥルチノフ臨時政権そのものに、選択上の不公正さが在ったとして異議が出され、斯かる異議が受け容れられないと見るや、親ロシア派と言われる人々は”身の危険”を感じて防御姿勢を執り、数十年前のソビエト連邦政権時に執ったであろう緊急避難の身構えを、即ち、民主自由主義と言う名の下に為す、”選良民の抑圧”には屈する事もないとしての身構えを、武器を取って戦う゜防御姿勢として取って見せたのである。

 親ロシア派との名称を冠され、其の裏返しとしての意味で、反動派に掻き乱されているとも揶揄される防御姿勢に入ったドネツィク州市民ではあるが、彼等は親ロシア派で在る事もさる事ながら、当該ドネツィク州は民族構成的に見てもスラヴ系ロシア民族が40%以上を占めていると言われる州であり、通説的に言われるウクライナ人とは、ポーランド系やリトアニア系民族を指して云われているもので、基より、ハザール(カザール)系民族等をも当然に包摂していて異なり、民族構成比上、スラヴ系ロシア民族が主力を構成しているもので、キエフよりオデッサにまで至る、ドニプロ河を分岐点とした、所謂、東部ウクライナ地域に住まう民族に関して言えば、斯かるスラヴ系ロシア民族が主流として居住せし地域として判断され、ポーランド系やリトアニア系、或いは、原初的に言えば、ハザール系に繋がる西部ウクライナとは、民族構成比較に於いても紛う事無く異なっているのが東部ウクライナなのである。

 左すれば、非スラヴ系ウクライナ人のトゥルチノフと言う、所謂、アンチロシアを任ずる暫定政権を仕組まれた事で、瞬時に過去を思い出したのだろう、歴史上の仕返しを畏怖しては身構え、対立姿勢を露わにしたドネツィク州等の市民、ロシア(スラヴ系)民族の多く住まう此処はロシア国の自治領と言って構わぬとも叫び、国家形態を採って間もないウクライナ国に対して分離独立を要求した事は、欧米諸国が総じて否定し、拒絶する様な不条理なる要求には非ずのもの、ドネツィク州等の市民が求める、現ロシア連邦への回帰乃至帰属要求は、其れ相応に理は在るのである。勿論、ドネツィク州等で為されている市民に拠る、武装蜂起に因る反政府活動は、プーチン大統領が望もうと望むまいと無関係に動くもの、其れこそがウクライナ国東部に住まうスラヴ系民族が、実体的国家アイデンティテーを探すべく己に求め、更に言えば、民族的防御本能が咄嗟に為さしめし業、斯かるスラブ系市民の恐怖や不安が解消されなければ「武装蜂起に因る反政府活動」は止む事も無く、無期限に続くものとの推定も可能である。

 今回のヤヌコーヴィッチ政権に因る、所謂、亡命か逃亡かは判別不能だが、ロシア連邦をして直近には背中を見せる敵としながら、此れまたロシア連邦への逃避の決行は、中々にして解せぬもの、まともなる解釈を施せば、ロシア連邦に因る画策と其の失敗がもたらした逃亡劇と解釈し、判断されて終うのだが左に非ず、ヤヌコーヴィッチの亡命、若しくは、逃亡の求めに、ロシア連邦政府が応じたのは事実としても、ロシア連邦が仕組んで引き受けたのでは無く、何かしらの理由を付けてロシア国内に舞い降りたのであろう。事実、逃亡間際こそロシア連邦政府に向けて媚びを売る姿勢が明確では在ったが、其れ以前は明らかに、ロシア連邦政府に対しては平然として後ろ足で砂を掛け、EUや米国に対しては愛嬌を振りまいていたのが彼ヤヌコーヴィツチ、基より、彼が大統領選に加わりし十年前には、政敵と目されたユーシェンコ(元大統領)候補に対して、ヒ素の投与で殺戮(事故死)すら企て、大統領選からの排除を画策した彼はまさに犯罪者であるとまで、疑惑の目で見られていたのが他ならぬヤヌコーヴィッチ、勿論、当該謀略に限らず、政敵と見た相手であれば誰にでも直接排除を以ってする力での掃討を企てて来たのが彼ヤヌコーヴィッチではあったのである。

 基より、斯かる、不条理なる直接的暴力を忌み嫌うロシア連邦プーチン大統領が、彼やヤヌコーヴィッチに親しみを感じた事は一度として無く、基より、暴力手法を平然として執る彼(等)に対しては、内政干渉にならぬ様注意深く、直接的乃至間接的説諭すら以って為し、通告していたであろう事が確かなウラジミール プーチン大統領、とは言え、最後まで条理に動かずのヤヌコーヴィッチに対してであれば、求められるが侭の亡命に応じる計画等まったく与かり知らぬ事の確実なロシア連邦政府、斯かる芝居にもならぬウクライナ国の三文芝居など見たくも無かったと云うのがロシア連邦の本音、米英仏が青筋立てて芝居を為す、ロシア連邦政府に因る陰謀論の謀など、プーチン大統領にとってみれば抱腹絶倒のもの、其れこそが英米仏とウクライナ国に因る三文芝居とは映った事ではあるのだろう。

 十年前に発生を見た件の、ウクライナ国で発生したオレンヂ革命と言う政治的不条理劇から始まり、現在の内紛劇にまで至るウクライナ国の騒乱をして、須らくがロシア連邦の陰謀であると決め付け、あまつさえ、斯かる問題の唯一の解決は、ロシアの大統領ウラジミール プーチンの決断次第で決まるとまで断定して已まない欧米と日本、斯かる政治経済的嫌がらせを一方的推定を以ってロシア連邦政府に仕掛けたばかりか、其れでも足りずとしてG−8からの締め出しまでしてロシア連邦を正犯と看做した彼等、基より、斯かる圧力の加えをされても困惑する事さえ無いロシア連邦ではあるが、何等の正当性も無く、恣意的にも過ぎる斯かる一方的な解釈に因る障壁の設えにすら狼狽えず、動じる事の無かったウラジミール プーチン大統領、基より、米英仏をして、より強硬に対露政策を執らなければならぬとする一連の事情を熟知していたのは、ロシア連邦政府そのもので在るのと同時にドイツ連邦共和国、基より、安倍晋三率いる日本政府もまた知っていたかどうかは分からぬが、欧米に比較してだが、対露制裁行為を緩く設定していた事実は、絶対的評価こそ出来ぬものの、シオニストユダヤ系大財閥資本家群が裏から操る米英仏等に比較すれば、未だ益しなるもの、とは言え、将来に向けて、日本にとっての対露関係がより重要であるのか、或いは、其れ程に重要でないのかを、安倍晋三の個人的信条では在っても、国民に知らしめるのは肝要、但し、全方位外交を執るのは理解出来ても、シオニストユダヤ系大財閥資本家群に対する全面的忠誠は到底喰えたものでは無い事をこそ、そろそろ、婉曲なる言い回しではあっても我等国民に伝えて置くべきでは在ろう。此の侭にいけば、何れ、シオニストユダヤ系大財閥資本家群の指示に基づき、漢民族中国の隷属下に日本民族は措かれるだけでしか無いからである。

 イラン問題でも、シリア問題でも、今また、ウクライナ問題でも、シオニストユダヤ系大財閥資本家群が主導するオバマ大統領の力が発揮されず、在ろう事か、プーチン大統領には敵わないと迄言われる昨今の国際政治状況だが、そうでは無く、イスラエルパレスチナ問題から、国際社会の目を逸らせているだけにしか過ぎずのもの、即ち、オバマ大統領の力と言うよりは、ウクライナ問題を発生している現状をして、シオニストユダヤ系大財閥資本家群が、最終章に突き進む山場と考えているのかどうかを見極めなければならない状況判断が要求されているもの、命令されればだが、オバマ大統領で在ろうとも、漢民族中国を頼む事無く独自に動き、モスクワとサンクトペテルブルク向けの核ボタンに指を掛ける場面すら無しともしないのである。

 G−8からG−7への転換、基より、ロシア連邦のメンバー外しは過ち、オバマ大統領の傀儡子体制が判明しただけにしか過ぎないのである。