日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆バイデンの減らず口から飛び出た”まこと”

 アメリカ合衆国漢民族中国ばかりでなく、フランスもイギリスも中々にして政治的ワルには在るもので、此れでは、他の有色人種国家群、就中、アジア圏から中東アラブ圏に至る民族に、総じて、抗争や戦争の火種を植え付け、然も無ければ、拝金主義に浸って他を顧みない利己主義にまで人々を貶めれば、国家としての力の結集が削がれる事となるのも必定、また、軍国主義化は可能でも、覇権主義の実践と拡張主義だけは防ぎ得る事とは相成るもので、基より、新たに台頭せしイスラーム国の様に、欧米が主導しては国境の線引きを為した、所謂、二十世紀に於ける国境画定化作業として現存する諸国家の国境線に抗って自己主張、可也なる武力を擁して抑え得た領土の地点をして、台頭したイスラーム国家の、其処は領地であり領土であり、本来に於いて在るべきイスラームアラブ民族の国家としての領土であると、米英仏が空爆攻撃を以って破壊、一掃しに掛かった、イスラーム国のスポークスマンが言い切るのは、二十世紀の在りし日に於いて欧米が為した中東領土の画定作業と何ら変わらずのもの、斯かるイスラーム国のスポークスマンが宣する排他的領土領有なるものの是非は、欧米が為すのではなく、シリア国でありイラク国である両国が否定すれば良く、米英仏や豪州が独自判断でしゃしゃり出て、イスラーム国の壊滅を期し軍事力行使を決意する何ぞは、其れこそが余計なお世話ではあるのだろう。

 米国内の大学で講演活動を行ったバイデン副大統領、壊滅すべき相手である「イスラーム国」に付いて、W.House要人として講釈、シリア国内に在るイスラーム国戦士の入隊を目指す欧米在住の若者は通常、トルコ国を経由してシリア国(イスラーム国)へと入るのだが、其の多くの戦士志望の若者達を通し過ぎた様だと、トルコ国の大統領が言っていたと暴露し、更には、UAEやサウジアラビア国に関しても触れ、シリア国のアサド政権と対峙する反政府勢力に、両国に因る、大量の資金と武器を提供して来たが、其れは対峙する勢力にでは無く、イスラーム国の様な過激派組織に流れていた様だ、と断定発言したから堪らない、上記国家群からは、米国政府に対する批判の雨霰、口の軽いバイデン副大統領は顰蹙を買い、其れはまた米国政府そのものへと飛び火、オバマ政権は謝罪や釈明に大わらわ、追い捲られてもいるのである。

 基より、バイデン副大統領からすれば、知り得ている情報を本にして発言したもので在ろうし、現象や事象としても過ちでは無く、事実を伝えただけと云う事にもなるのだが、名指しされたトルコ国のエルドアン大統領や、UAEやサウジアラビア国にとっては、アサド政権崩壊の為の裏工作の暴露が、在ろう事か、米国政府のNO.2に因って開示されて終ったと云う事を意味するもので、即ち、シリア国に於いて、反政府軍を拵え、支援するべくの間接的な首謀者名だけは除いて伏せながら、薄い関わりしか持たない我等(トルコ、UAE、サウジアラビア等)をして、正犯で在るかの如くに取り扱ったとして責められているバイデン米国副大統領、上記元首や国家群を名指しにした挙句、イスラーム国の台頭に直接手を貸したかの様な、所謂、正犯の如き言い回しをして呉れたとして、今、オバマ政権自体が詰め寄られているのである。

 六年前には既に、減らず口を叩き過ぎるとの前評判も立ちながら、オバマ人気に助けられたバイデン副大統領、所謂今回の、孫の様な年恰好の学生を目前にして、ついつい口が弛み、減らず口が出て終ったのは何時もの癖が為さしめし業、だが、事は重大さを帯びていたもので、同席していた記者団は逸早く其の減らず口の意味する裏側をキャッチ、単純なる不条理情報の発信のみに止まらず、裏で蠢く正犯の影すら透けて見えさせた事を、見逃しはしなかったのである。

 トルコ国にしてみれば、シリアとイラク国は陸続きの環境下に置かれており、また、長く国境を接している事からも、略シリア国民一色に塗り潰される難民キャンプでは、今や三万人以上も受け入れていれば、蟻一匹通さぬ鉄壁な迄の国境線警備など出来る由は無きものと言いたい所、その様な中で、欧米各国からイスラーム国へと馳せ参じては軍隊へと身を投じ、シリアやイラク軍と戦っては蹴散らしや殲滅を目論む事を誓い、遂には、イスラーム国を名実ともに樹立すると意気込む若者達をして、バイデンが言う様な、トルコ国が其の後押しをしている等とどうして言え様ぞ。況してや、永い間に亘って申し入れていたEU加盟も、イスラム教が国民の過半を占める事と、有色人種であることを事由にネグレクトに付され、且つ、門前に於いて待たされ続けながら、其れでも尚諦める事無く、欧米をして敬い、加盟の可能性を信じつつ、其れでもなお米国の密命には応じ、軍事基地さえ自由使用を殆どに於いて許可しながら、我が国を批判をして見せる何ぞは馬鹿げた指摘と云うもの、我がトルコこそが、オバマ政権に対して非難を浴びせたいくらいである、とも。

 UAEやサウジアラビアこそ、対米批判をトーンダウンさせる大人の配慮すらして見せたが、両国にしてみれば、米国政府のと云うよりもバイデン副大統領の、秘密を暴露する愚行振りに対しては、ホトホト呆れ果てて為す術を知らないと云う域にまで至っているのが事実、特に両国ともに、国際社会の一部からは、イスラーム国を運営せしテロリスト集団と、宗派(イスラムスンナ派)を同じくする所から、両国はスポンサー疑惑扱いまでされ迷惑している中で、在ろう事か、米国の副大統領から、支援相手を間違えてるとの愚か者扱いされるに及んでは、反発もしたくなろうと云うもの、詰まりは、米国の代わりを担って遣っているのに、此の有るまじき暴言を以ってする暴露と蔑みは、いったい何の真似かと。

 イスラーム国の台頭せし以前には、「ジャスミン革命アラブの春」として冠される北アフリカ諸国や中東諸国に於ける、陸続として掲げられる体制変革のうねりが在り、夫々の国民が一様に権力者群に求めると云う、何とも摩訶不思議にする政治的嵐が吹き晒し初めていた中で、所謂、シリア国内戦もまた、2011年1月には勃発したのだが、当時のマスメディアに因る、体制変革に関わる情報分析の発信は、其の何れもが、”自然発生”を本にするジャスミン革命であり、アラブの春であるとするもので、他国から、或いは、他民族からの干渉が、部分とは言え認められるとのメディア情報発信は全く無く、其の須らくは自然発生的なもの、不条理に浸る独裁政治にうんざりしていた総じての国民が、体制に嫌気をさしたが故の権力者群に対する同時発生的退陣要求であり、末端に行き届かない経済政策に対しての革命を以ってする体制転換の要求でも在ると、論評していたのを常としていたものだが、実体は、今回のバイデン副大統領の減らず口が敢えている様に、シリア国の内戦勃発には、UAE(アラブ首長国連邦)やサウジアラビア王国も関与、今に至る事実として、減らず口は惹き出して見せたのである。

 世界に激震を与える様な革命や内紛の勃発に関して言えば、戦後史にのみ限定しただけでも、米国が絡まぬ事案など何一つとして無いと言って過言では無く、其の何れもが、作為的に仕掛けられた不条理ですら在れば、斯かる須らくの国際紛争事案が、勃発形態から始まり収拾せずの遣りっ放しとして似るのも道理、左すれば、シリア国内戦発生と云うDNAは、所謂、シリア国のインフラ破壊のみならず国民の疲弊と人口減は、朝鮮戦争からウクライナ国内紛にまで至る一連の、シオニストユダヤ系大財閥資本家群が米国を介して為さしめし軍事力の行使である事が、図らずも解かろうと云うもの、バイデン副大統領の口からも洩れた、下手人は米国であったと云う事にはなるのだろう。

 ー閑話休題

 日本人の若者が、イスラーム国の戦士として銃を取り、シリア国政府やイラク国政府をして壊滅せしめ、イスラーム国の樹立に貢献したいとして出国する直前まで行ったのだが、シリア入り行動開始の情報が入ったのだろう、件の若者は、官憲に因って取り押さえられ、己の一命を取り止めたばかりか、シリア国の人々に対して、或いは、イラク国の人々に対する、凶悪なる犯罪者とならなかっただけ益しとしなければならないのだろう。

 考えに考えた末の決断で、其れも自らも戦闘の現場に身を置く事で、確かな、条理在る貢献が可能との結論に至り、シリア国民やイラク国民等々の悲痛なる叫び声に直接反応し、求められる救済の為に馳せ参じる事が可能との事で、危険を覚悟した上での出国であれば未だしも、26歳になっても未だ大学に在学し、大企業への就職の宛も無く将来の見通しも立たず、また暗ければ、己の人生に価値は無しと儚んでは早合点、即ち、生きてはいても野垂れ死にを待つ身の上であれば、兵士を募るイスラーム国建国の為の戦士として参画、血の繋がりこそ全く無いものの、旧秩序を破壊して新国家の樹立を目指す、所謂、自己実現が叶う人間の一人になれるかも知れないと錯覚、その過程に於いては死さえ厭わないと断じて見せるのは、利己主義者の特徴であり、自傷行為を以って空想し満足するだけの危うき人間の為せる業と云うもの、悲惨なる現実に遭遇してすら思いを成し遂げれば未だしも、命に別状の無い害の被りや被弾等で覚醒、恐ろしくなって故国へと逃げ帰る何ぞは、恐らくは、可能性の有る若者では在っても、一日本人として見れば、恥の上塗り以外の何でも無きもの、甘さのみ多かりき人生、”急いては事を仕損じる”其の典型例とはなるのだろう。

 25歳や30歳、或いは、40歳や50歳では在っても、何事かを遣ろうと思えば、基より、条理在る行動と云う前提条件は付くのだが、日本国でも異国に於いても同様に、成し得る事は山と在る筈、然るに、遣りたい事、乃至は、遣るべき事を見い出せぬ侭に自意識のみが過剰となる、其れこそが、単なる世捨て人への閉じ籠りで自己満足している世迷い人の為せる業、実体としての苦労など何一つ経験しておらず、唯々現在の環境に甘えているだけのもの、日本人としても迷惑至極なる人物にしか過ぎ無い事を自覚すべきである。

 勿論、自覚出来ないからこその錯覚、迷い、甘え、衝動の、其れは結果なのではあろうが、戦士としての加担によしんば念願が叶い、シリア政府軍と戦い続け様が、即刻にして米軍の空爆に斃れようが、哀しむのは誰一人として居らず、反対に、喜ぶ者が居るとすれば、其れは、シオニストユダヤ系大財閥資本家群率いる不条理集団が存するのみ、但し、哀しみ嘆き、且つ、残念がるのも、引きも切らずに現われるとは言い難き事となり、在るのは、最後の最後まで並の人間として育つ事を目にすることもなかった、所謂、憐れなる吾が息子の歩みし数十年の足取りを悔やみ、若しくは嘆き哀しみ、吾が死するまで、愚息の将来だけを案じ付けて来た年老いし両親が居ただけではあるのだろう。

 善意在る思考や行動を確定して目指す以外に、人間として生きる術や価値など見い出せる由もない。