日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆三ヶ国会談 ブラス ワン

 在神奈川県横須賀港を軍事拠点として活動する米国海軍のイージス艦が、米軍(日本海自?)潜水艦複数を従え、北緯8度38分、東経111度55分に位置する南沙諸島流域の12海里以内に引き続いて入り自由航行を為したと公表する中で、漢民族中国が領有権を勝手に主張し、且つ、当該珊瑚礁群を無断で崩壊、土砂やコンクリート構築物を大量に持ち込んでは埋め立て、土木作業も建設作業も略終盤に差し掛かった中国に因る、軍事転用を可能とする建設施設群を観て回ったと発表、米軍はまた、斯かる漢民族中国に因る、国際法上も不法行為となる侵略活動と違法活動をともに辞めさせるべく、此れからも監視活動は続行すると発表した様だ。其れにしても、略建設工事の完成間近に在っての米国に因る異議の唱え、不思議ではある。

 斯かる米国海軍に拠る南沙諸島辺域の通過は、漢民族中国政府からの自国領域侵犯を詰る報道官声明として表わされ、型通りの遺憾表明と反撃可能性の留保を以って対米忠告とされた様だが、兎にも角にも、斯かる漢民族中国が排他的に自国領土であると主張し建設し続ける諸島内の領域は、忠告後に於ける対米反撃が全く為されぬ事で、漢民族中国が主張し、且つ、実践支配する当該領域は、漢民族中国の領域には非ずを証明したものと言えるが、同時に、米国海軍の採った、ベトナム国並びにフィリピン国がともに自国の領土であると主張する当該領海内をも通過した事実を加味すれば、勿論、当該両国に対しては事前通告に拠る領海内航行と通過の了解は得ていたものと看做し得るが、そうでは在っても、漢民族中国に対する、米軍に拠る他方の通過事実である事をも、一片の配慮として、行動を以って示したのである。

 此の様な米海軍の急遽の活動をして、巷では、フィリピン国やベトナム国等が自国の領土領海内に在る事を主張し続けている当該地域の現状に在って、漢民族中国に因る突然の、其れも軍事的威圧感を見せ付けての、当該流域に対する中国の侵略が為されたと思う間もなく、膨大なる珊瑚礁の埋め立て工事や滑走路等を含む軍事基地の建設が、計画的に、且つ、突貫的に圧し進められ、はたまた、他の建設等々もまた始められていて、それらはまさしく軍事力を以って為す不法占拠たる侵略行為そのもので在り、受け入れられないとの主張は繰り返されてはいたのだが、基より、我関知せずを貫き通していた米国オバマ政権を見れば、其れこそが、中国の不法行為が擁護されていたかにも見えていた事もまた事実、更に言えば、平和主義者たる米国のオバマ大統領が漸く其の重い腰を上げ、アジア諸国群に拠る、横暴を極める中国排除の声に同調せざるを得なくなり、遂には米軍を動かしての圧力行為、即ち、漢民族中国に対する原状復帰要求の威嚇軍事活動の様にも見られるのだが、此れこそが出来芝居と言うもので、よしんば、其の通りであったとすれば、オバマ大統領の判断力の無さや決断力の弱さだけを教えるだけ、実は、左に非ずで、漢民族中国が南沙諸島に軍を以って繰り出し、侵略と同時に埋め立て工事等をも開始せし当初から、暫くのあいだ米国は動かずと決めていた気配が有り、即ち、漢民族中国側に因る諸工事が為され、且つ、一定の目鼻が付く迄の間は、米軍は動く事も無いだろうとされ、言わば、作られしシナリオであった事を疑うには十分なるもので、出来芝居を想起させるにも十分の、其れこそが時間差ではあったろう。

 自国の領土領海を漢民族中国に因って不当に侵犯され、占領もされているとして、侵略国である中国に対して、即時退去通告と実現の要求のみならず、国際社会に対しても漢民族中国の不法行為を通告、漢民族中国赤軍に因る斯かる暴挙と不法行為の排除を求め、再三再四、声高に訴え続けていたフィリピン国やベトナム国の声が、世界の警官に在る事を今なお自任し、其れも勝手に任ずるアメリカ合衆国に届いていない訳も無く、即ち、当該漢民族中国赤軍に因る異国領土領海の侵略事実が、確実なものとして認められた数年前の時点に於いて、事実の断片として届いていない等は、先ず有り得ずの話し、左すれば、此処数年に亘る漢民族中国の、軍事力を以ってする侵略事実と、土木建設活動等には目が行き届かなかった等は到底信じられずのもの、左すれば、オバマ大統領の指図の下に為された米海軍に因る今次の、監視活動に至る開始発言と其の実践の発表は、俄か仕立てのものでは無く、漢民族中国が当該諸島に侵略せし以前より、米中二国間で決断されし用意周到なるもの、二国の首脳が鳩首して進められし出来芝居の終章とする所として解してよく、其の証拠たるものは、再びにして繰り返す、米軍首脳に拠る、近々にして為すであろう危機回避目的の為の訪中発言が、其の須らくを物語っているのである。

 現下の国際法に在って、領土の主権に関わる、国家領有権の黒白を付ける法廷の開設が有り得るかと言えば、為し得ぬ事も無く、時間こそ掛かるにしても決断もまた其れなりに下すのではあるが、当該国際法廷に因る黒白付けの裁断に対する、被裁判当事国の判断順守が完全に受容されて成し得るかどうかが問題、漢民族中国が、フィリピン国に因り、オランダ国ハーグに在る国際司法裁判所(ICJ)に於いて、自国領海内に在る珊瑚礁群が侵略され、勝手に領有権を主張されたとして提訴されもしたのだが、判定内容が既に判っているのかどうかは定かでは無いが、裁判に至る前段階から大よそ漢民族中国は判ってもいるのだろう、当該国際法廷の判決内容に左右される事も無いとし、また、判決に従う積りも更々に無いと、事前に自己主張を展開、国際法廷の不法性と偏向性に在る事を習近平政権は強調して示し、故に、受け容れる積りなど全く無いと否定して見せたのである。

 言っている事と遣っていること、或いは、遣っている事と目論んでいる事に、米中両国ともに一貫性が無く、反論そのものが実体無きものとして疑問視もされれば、米中両国の対立構図が窺い知れる場面があっても、窺い知れた其の数時間後には、米中親睦に向けての合流を、行動を以って米国側が修正すると言う其の真逆を以って平然とする曖昧性は、現代国際政治の中では、特に、此の米国に目立つ不可解極まりないもの、米中両国に因る、此処まであからさまな出来芝居を見せ付けられる中で、国際社会もそうだが、日本もまた実相を見過ごしにして、米中対立として取り扱う様は滑稽であり異常と言うもの、基より、喜劇そのものでしかない事は、経過する時間が何れ其れを証明する事とは相成るのであろう。

 其の好例にも在る事例が、日韓中三ヶ国で急遽執り行われる事となった実態を隠した侭に強行された、即ち、本質的には牽制し合って噛み合わぬ、安倍晋三擁する日本と韓国、或いは、日本と中国と言う、”犬猿関係”、若しくは”仇敵関係”に在りながら、無理繰りに仕組まれた、三国史ならぬ三国会談のアリバイ作りに見て取れるのである。

 漢民族中国は、権力席次こそワンランク下の首相李克強を派遣して満足したものの、日韓中の三ヶ国が韓国に集合、三年振りに「首脳会談」を開いたと、マスメディアは喜んで報じているが、彼等三名の表情や行動に見て取れる距離あるぎこちなさ、基より、会談内容の主要部分は詳らかにされない(実体的にも無いのだろう)其の閉鎖性からも、三ヶ国がともに国家的自主性を以って漕ぎ付けた会談で在る由などは無きもの、恐らくは、当該三ヶ国以外の第三国(者)に拠る強制力が、当該会談の成立に向けて働いたと見るべきが筋と言うもの、特に、日本の宰相である安倍晋三が、須らくの日程等をして為されるが侭に受け容れると言う事は、<主>に拠る差配、もしくは、了解無き侭には有り得ないからではある。