日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

犯行現場が気に掛かる犯罪者

 現地時間十月三十一日午前、シナイ半島上空に差し掛かったロシア連邦国のチャーター機が、エジプトを飛び立って二十数分後、突如として上空にて空中爆発、乗客並びに乗員諸とも二百数十名全員の命が絶たれたと言われている。未だ、原因こそ解からずの状態に在る様だが、言える事は唯一つ、安定飛行に入ったと思われる二十数分後の一万メートル前後の上空域で、斯かる機体爆発事故は発生、空中分解したと言う事実だけが判っているだけである。安定空域とされる一万メートル前後での空中分解、然らば、其の空中分解とは如何なる状態のものであったかを求めれば、空中分解に至る決定的原因が特定出来ると見るのは当然のもの、機体に対する定期点検や出発時の点検等が滞りなく進められていたと言う事実を信ずれば、最も確率の高い爆発原因は、①機内に於ける爆発物の事前設置(或いは持ち込み)が在ったか、左も無ければ、②地対空ミサイルに因る用意周到にする破壊工作が在ったかの何れかが、最も可能性の高い原因として考えられるのである。

 基より、シリア国内戦に関わるロシア連邦の参戦で、シリア国内に隠れてテロル活動を企てていた米国諜報機関の存在が明るみに出ただけに止まらず、当該CIAが折角苦心して育てて来たシリア国反政府活動機関迄が空爆を受けてズタズタに破壊され、CIAの存在を暴露しなければならなくなった其の屈辱が、シオニストユダヤ系大財閥資本家群が操作する米国をして、更なる、排露対応へと押し遣った事は十二分に考えられる事では在る。

 推測を弄ぶ前に、在りし日のウクライナ国上空に於けるマレーシア航空機に対して為された、(ロシア製)ミサイル攻撃に因る、撃墜で亡くなった多くの人々に対して為した合掌と同様に、斯かる爆破事故で残酷にも尊い命を奪われた二百数十名のロシア連邦(主としてサンクトペテルブルク在住)市民に対し、深い哀悼の意を示すとともに、斯かる負の連鎖が、特に、米国や英国、若しくは、イスラエル国等に因って、無慈悲にも為されぬよう祈る次第で有ります。

 ロシア連邦の民間機に対するテロル行為では在るのだろうと、略、明確に断定出来る其の証左は多々在るが、先ず、ロシア連邦の情報通信衛星が米国の情報衛星配備網に比較すれば、疎らで手薄な領域ともなるシナイ半島上空に於ける、其れこそが爆破事件でも在れば、米国や英国、若しくは、イスラエル国等が、密接裡に共同管理の運営下に措く其処は領域ともなれば、大気圏外から撮る爆破事故解明の為の映像は、よしんば有ったにせよ公開する事は無く、また、公開するにしても、そのものズバリを公開する等と云った事は有り得ず、尤もらしく噛み砕き、或いは、報道官が、言及せずに黙るか、左も無ければ、映ってなどいないとして否定して見せるかでしか無いのである。

 シナイ上空でのロシア連邦航空機爆破事件から程無く、今月の四日には、南スーダン国上空に於いて、再びにするロシア連邦所属の貨物輸送機が爆破され、貨物は基より、墜落現場には乗員乗客を含む41体の遺体が散在していたとされる事故(事件)が在ったと報じられてもいる。此の事故(?)に対しても同様に哀悼の意を表しなければならないのだろう。 −合掌−

 連続して起きた此れ等二件の惨たらしいテロル事件、基より、南スーダンでの事故は詳細が入っていない中でのものだが、恐らくは、企図されしものであろう事は言わずもがなで、誰に因って作為されたかと言えば、聞くだけ野暮と云うもの、隠密裏に事を運ぶのがテロルの真骨頂、テロルを仕掛け、実践せし者が明らかとなれば其れはテロルでは無く、事と次第に因っては戦争の仕掛けとさえなるもので、正々堂々の名乗り上げを以って為すテロル何ぞは裏の存在が在ればこそのもの、即ち、今回の様に、「イスラーム国」を騙って為したと言われる前述せし事件、即ち、シナイ半島上空に於ける、ロシア連邦の航空機に対する、(地対空ミサイルを以って)撃ち落としたとする、数度にも亘るイスラーム国に因るテロ犯行の声明は、よしんば、イスラーム国の戦士が遣ったにせよ、彼等戦士や兵士をリクルートしては鍛練し、屈強なるテロリストとして育て上げるだけでは当然に足らずのもの、即ち、経済力のみならず政治力も兵站力も同様に無ければならずのもので、況してや、シリア国東部領域からイラク国西北部に掛けての広大なる地域に支配権を確立しながら、エジプト北部やその他中東アラヴ領域内にも根を張ってテロル活動を実践すると言われて久しいイスラーム国には、まさしく、当該領域内に在る政府軍との間に、永続性を以って戦える条件が完備していなければ、米英両国やイスラエル等を相手にしての、此処まで長きに亘っての戦い等は成し得ていぬ筈ではある。

 ところが、イスラーム国が立ち枯れるどころか、益々にして支配地を拡大させ、戦闘人員を減らす事無く補充、拡充さえしている様にも見え、且つ、イスラーム国の支配域に在る油井から吸い上げる原油を資金源にして、武器や弾薬或いはミサイル等の調達を為し、日常生活物資をも調達しているとは言え、常態的に続く戦闘行為を押し進めている中でのものであれば、況してや、近々に於いて、欧米や自由主義圏内に位置するとされるアラヴ諸国群からの空爆すら大量に受ければ、勢力は削がれ、テロル力も落ちて然るべきもの、だが、シリア国内部に於けるイスラーム国勢力の力量減を除けば、そうはならず、即ち、テロル力は一向に落ちず、況してや、勢力もまた維持されている様に見えれば、其れこそが、イスラーム国と云う作られし存在の後ろには、スポンサーたる存在の可能性さえ強く窺わせるもの、あのロシア連邦プーチン政権が、シリア国アサド政権に由り永年に亘って懇願され続けては慇懃に拒否し続けて来た実戦参加だが、シリア国の倒壊間際に、今漸くにして軍の派遣を決断し受諾、両国軍が相俟って、イスラーム国や反政府軍が政権転覆に向けて活動する拠点を虱潰しに空爆、其の結果、意外や意外、イスラーム国戦士や反政府軍が活動している拠点と目される場所から出現したのは誰在ろう、あの、シリア内戦には一切関与せずとして来た米国政府機関そのものだったのである。

 即ち、空爆は即時に止めて呉れ!と、ロシア政府に直接言って来た者が在った訳で、勿論、空爆を続ければ彼等もまた殲滅下に措かれていた事は間違い無しのもの、爆弾停止を懇願せし者の姿を見れば何の事は無い、其れは、アメリカ合衆国政府諜報機関の<CIA>であったから、シリア・アラヴ共和国が内戦にまで至った複雑なる今迄の経緯は、ストンと”腑”に落ちた事は言う迄も無いのである。

 一事が万事で、命を助けて貰ったにも拘わらず、一日を措けば恩は忽ちにして捨て去られ、コケにされた仇を返すのは、ロシア連邦平定支配に向けての最終章が存在する以上、彼等にとっては当たり前の不義理行為とはなる筈、とは言え、大々的に遣れば、米露戦争開戦不可避との成り行きすら誘い、再びにする”ディアスボラ”状態に措かれし可能性すら排除出来ない場面さえ到来もすれば、一旦は現場から引くと見せ掛けたのであろう。其れが、成立する事の無い米国からの申し出で、即ち、米露共同してシリア国内の制空域を定め様ではないか、或いは、攻撃対象をイスラーム国に絞って米露共同して遣ろうじゃないかなるもの、とうてい呑めるものでは無かったのである。

 そりゃあそうだろう。シリア国にいない筈の米国が、燻り出されたのかどうかは別として出て来るわ、其れも、其の存在が明らかとなったばかりでは無く、国際法に完全に抵触する不法侵入をシリア国に試み、且つ、政権転覆すらトライしておきながら、不法侵入行為を謝罪するどころか、居残りすら当たり前とし、在ろう事か、一緒に軍事攻撃をしましょう等の米国の言い分を、どうして、受け容れられるとでも言うのであろう。

 遣りたい放題の不法や不正行為と、其れを認める事無く、継続をこそ当然とする米国(連合)、シナイ半島に差し掛かったロシア連邦の、二百数十名を載せた民間航空機をして爆破させる何ぞは朝飯前のもの、斯かる爆破犯罪の原因特定に、ロシア政府やエジプト政府では無く、英国政府や米国政府が逸早くマスメディアを抑えて解説に及ぶ何ぞは極めて意味深なるもの、犯罪現場を覗きに現われる犯罪者に見られる行動の様なものである。