日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆二期八年の壁を破るのは難しくなった米国民主党

 三たびにして為す絶妙なるタイミングでの、FBIの捜査が入るであろうと噂されている民主党大統領候補のH.クリントン女史、捜査内容の詳細迄は不明だが、今迄の捜査内容から推し測れば、今回も私的携帯利用に関するもの、即ち、国務長官時代に於いて為されていたと言われる、私的情報端末(携帯電話)を利用して為す、「公的執務」に関わる不当使用に関わるものとの推量は可能、即ち、どの程度迄の公務内容が、斯かる私的情報端末である携帯機器を介して、公的通話やメールとして遣り取りされ、何処に、誰に、何を、どの様に、何時、、、等々の詳細が流され、且つ、流された侭に在るのかを、第一期オバマ政権時に於ける四年間に亘り、其の未調査部分に絞って、違法性が在ったのか無かったのかどうかを調べる為、では在るのだろう。勿論、斯かる公務に関する情報が、部外に流れたのか、其れとも、流れる事は無かったのかの事実もまた、重要となる調査項目では有るのだろう。

 其れにしても、民主、共和両党の大統領候補が略出揃った時点での、FBIに因る捜査実施通告に関わる絶妙なるタイミング、斯かる公にする連邦捜査局に因る民主党大統領候補への捜査活動の通告が、共和党に対して比較的に協力的であるかの如くに見えるのは、見ての通りのもの、即ち、大統領史を飾る歴史の順番からすれば、次の大統領は共和党候補の中から出て然るべきものとさえ見えるもので、成り行きに由るもので無い事だけは確かだからではある。戦後米国に於ける歴代大統領の帰属政党は、三期十二年を続けた共和党大統領(D.レーガン/二期八年、G.ブッシュ/一期四年)以外に無く、民主党出自の大統領はゼロ、基より、227年前の連邦議会制定時に遡ってすら、三期十二年を民主党政権が担ったのは、第二次大戦時のものを含む僅か二度しか、担った事が無いのである。

 勿論、大統領本選では無く、予備選段階でのFBIの介入とは言え、捜査対象とされるH.クリントン女史にとっては、望ましからずの官憲に因るガサ入れ行為であるのは勿論、同僚のオバマ氏をして現職大統領として送り出している政党<民主党>にとっても、到底芳しい印象を与えるとは言えずの連邦捜査局FBI)に因る捜査通告、紛う事無く、H.クリントン女史、並びに政党民主党にとって、アメリカ合衆国々民の目をして曇らせる事になるのは間違いなく、支持政党である民主党から離反させる事と相成るのも不可避的流れともなれば、捜査内容の結果発表如何に因っては、H.クリントン女史の評価をして尚一層下げる事にもなる一方で、此れ以上のガサツ者は見た事が無いと、共和党支持有識者群にすら蔑まれ続けるD.トランプ候補の斯かる汚名が、即ち、H.クリントン女史の支持率急降下現象とは逆に、馬鹿だ、阿呆だ、能天気で始末に負えない等々の悪しきトランプ評価が、雪がれる結果とは相成るもの、アメリカ合衆国を実質的に支配する、シオニストユダヤ系大財閥資本家群をしてわが<主>と仰ぎ奉る、傀儡子宰相安倍晋三にとっても望ましからざる其れこそが惨めなる状況下に措かれ様と云うもの、斯かる米国での不条理劇の展開で、己の異常性に気付き、条理に目が覚めるかどうかは別として、ブレイン群たるネオコン陣営ともども、D.トランプのW.H入りは、海外に逃げる為の場所の確保だけは準備して置かなくてはならないのだが、基より、其の必要は無し、日本民族は、行政を司る最高権力者に因って、ご丁寧にも、馬鹿にされ様が、国賊行為をなされ様が、財産窃取を画策され様が、未然や未遂に在る間は、或いは、改悛の情すら示して原状に復す意思さえ示せば、見逃しすら排除せず良しとするもの、追い詰め、且つ、首を刎ねる迄に至る正当性在る決断は、決して為す事も無いと云う事で在る。

 米軍駐留経費100%の債務弁済を日本国(韓国やドイツ連邦も)は補償し、核兵器は(必要で有れば)日本国が必要と認めれば、自国負担で準備して持つべきもの、此れ等の全てを日本政府が呑めなければ、大統領当選の暁に(私こと、D.トランプは)は、日本国から全ての米国軍隊を引き揚げ、撤収させる事を約束する、と公言したと思ったら、今度は、畜産業で名高いネブラスカ州に立ち寄って長広舌を揮い、またまた日本国を引き合いに出しては、寒々しい自己顕示欲のダシに使い、「牛肉等に対する38%の関税を日本が撤廃しない場合は、関税がゼロ同然の日本車輸入に対して、即刻、大幅な関税を掛けて見せる」と、此処でも息巻いて見せたD.トランプ候補、基より、現に推し進められ様としている、オバマ政権に因る、”TPP条約”の批准等は、一切認めず、無かったものにするとしているのが、此の共和党候補のD.トランプである。序に言えば、民主党大統領候補で先頭を走るH.クリントン女史もまた、斯かるTPP条約批准には合意させないと言われている事から、アメリカ合衆国に因る参加は難しくなった様で在る。

 実に興味ある光景にも映るアメリカ合衆国大統領予備選でのD.トランプ公言、実態を知った上で、嫌味として言っているとも思えずの、其の口調から溢れ出て来る思慮浅き単純にする発言からは、無知で傲慢、妬み、嫉み、偏見人士にのみ見られる発言に在る事は言うに及ばず、其の発言者性格としての、慈愛を知らず、配慮どころか遠慮すら知らずの、唯一信じられるのは金銭崇拝主義を以って為す自己確立を求めて已まない、貧弱にする己の姿が在るのみ、勿論、戦後米国に現れ出でた、民主、共和両党出身の大統領の多くは、押し並べて、似たり寄ったりの器にも在った人物群、と云う事も出来るが、D.トランプ候補に関して言えば、米国の実質的支配者であるシオニストユダヤ系大財閥資本家群が、未だ、後方支援を鮮明にしていない事が認められるもの、勿論、合衆国民の求める急変性の見極めに慎重になっているからで在るとの見方も可能だが、換言すれば、米国の政治経済、並びに、軍事をして取り仕切る、シオニストユダヤ系大財閥資本家群の支配力と差配力そのものが劣化して来ている事を、全体として、教えているのかも知れないのである。

 勿論、民主党大統領候補の一番手を現に走るH.クリントン女史をして、米国の恒例とする政治的戦後史に抗い、三期連続での民主党候補者としての擁立をして、不動なる確かなものとしている以上、共和党候補であるD.トランプには白羽の矢を立てる事も無く、2017年からスタートする少なくとも一期四年間は、民主党のH.クリントン女史にW.Hの運営は任せるとのシナリオが、既に立ち上がっていると看做す事さえ出来るのである。

 だが、此処半年間に於ける、大統領候補者予備選に於ける、取り分け、共和党側に於ける候補者選びには、スタート直後に於いて、第一位、若しくは最低でも第二位の地位に就き、終盤に於いては、泡沫候補の一人にしか過ぎないと、戦前に於いては看做されてもいたD.トランプ候補者等をして、選挙戦からの撤退を宣言させ、終盤近くともなる五月末迄には晴れて共和党の大統領候補者として、高らかに宣言出来るであろうと見ていたJ.ブッシュ(元フロリダ州知事)が、予備選開始後早々にして、D.トランプの撒き散らす毒舌に謀られては敗れ、予備選からの撤退を表明してから、共和党そのものの予備選に狂いが生じ始めた事は言う迄も無いのであろう。

 毒舌を撒き散らされたJ.ブッシュ氏に対する内容とは、単純なるもので、即ち、J.ブッシュ候補の妻である彼女の出自が、<メキシコ国>出身でも在ったとの、唯それだけの理由で、D.トランプの撒き散らす毒舌の罠に、共和党支持者がまんまと引っ掛かり、騙される事で、J.ブッシュ氏をして早々と予備選からの撤退を決意させ、D.トランプをして、共和党予備選勝者第一号として終ったのである。

 米国への密入国を謀るメキシコ人をして、総じて、犯罪者であり、麻薬犯、殺人犯、レイプ犯やコソ泥と決め付け、だから、大統領への当選の暁には、イスラエルが、パレスチナとの間に造ったのと同様の、高く、且つ、長い壁を、米墨国境へ布設する事を約束するとD.トランプは予備選の集会で言い切り、また、付け加えて言うには、<密入国阻止の壁>の建設費用は、ニエト大統領に支払わせるとまで息巻いては断言、参加していた聴衆からはヤンヤの喝采を浴び、満足気に浸り頷いてもいたのである。

 また、ルビオ候補に対する聞き捨てならない言葉の浴びせは、米国人でさえ、其の発言者であるD.トランプに対し、おぞましさを感じ取り、且つ、発言者の卑猥さとして受け取った事は言うまでも無いのだが、トランプ発言に聞き入っていた予備選参加者に、注意喚起の為のブーイングが生れるどころか、拍手喝采を以って其の卑猥さを受け入れるゲスの晒しさえ見せ付けて終った共和党の集会、崩れて久しい米国社会の現実を、如実に見せ付けられもしたのである。即ち、其のD.トランプの言葉とは次のようなモノ、「予備選に参加している”ルビオ候補”など、背は小さく、アソコも小さい人物、(その様な人物が大統領等に相応しくは無い!、)」と遣らかしたのである。

 候補者の一人としても登壇して聞いていたルビオ候補の胸中を察するには余りあるもの、異邦人であるこちとらにとっても聞き捨てならないゲス言葉の投げ棄てではある。勿論、D.トランプの言う「アソコ、、」とは、問われれば、政治的度胸の事だよとでも言う積りでは在ろうが、予備選に参加している支持者達にとっての第一の理解は、アソコは、言葉通りに「金的」を指し示す理解には措くもの、だから出席者には大うけし、ルビオ候補に対しては得も言われぬ差別感や迫害感すら与えて終ったのである。基より、程無くして、ルビオ候補は大統領予備選から撤退を表明する事と相成るのである。

 同僚の共和党候補者に向けられていた、D.トランプの下衆なる言葉と其の浴びせ掛けは、今、対立政党の有力候補とされる、民主党国務長官のH.クリントン女史のみへと向けられ、今迄に戦って来た汚い手段を用い、乃至はどす黒い戦法を使って、再び、選挙戦を開始し、制し様とさえしているD.トランプ、手始めに用いて来た手法が、H.クリントン女史の夫で在り、元大統領でもあるB.クリントンの醜聞を取り上げてのもの、かつてのホワイトハウス内に於ける夫であり大統領でも在った人物に関わる艶聞と事実の、三億人の米人観衆に対する檄を以って為す投げ付けと煽り、既に始まった斯かる兆候は、民主党政権をして二期八年に留め置く事を、やはり、意味しているのであろう。