日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆対日政策で執るべきロシア連邦国民

 良かろうが悪かろうが、ロシア連邦政府の振れる事なく一貫して押し通そうとする言い分は、今も尚の事だが、北方四島の領有に関しても同様に、第二次世界大戦に於いて、国際法を遵守して正当に日本国と戦い、結果として勝ち取った其れは、紛う事なき旧ソ連邦の領土(北方領土等)であり、まさしく、旧ソ連邦を引き継ぐ現ロシア連邦の排他的領土と云うもので、旧連合国軍を統括する米国や英国、更には、ソビエト連邦等の戦勝国群も認めている所ではある、と。勿論、国際法たる戦争法には、異国の領土奪取を目的とした戦争に因るテリトリー拡大は一切認めないとする取り決めも在るが、当該規定が国際法として確立を見るのは戦後に於いてである事、当時の敗戦国たる日本帝国の統括統治に関しては、米国を中心とする戦勝国軍が担って治め、沖縄県を含む領土領地は米国が中心となって担当、現北方四島を含む旧日本国の領土(南部樺太島、千島列島等)に関してはソビエト連邦が治める事で合意、戦勝国軍たる米英ソ等を一とする連合軍の、日本分割統治が履行されしもの、間違い無き敗戦国たる日本が、原状の部分的有姿を主張すべき事では無いのである、と。其れはまた、と続き、況してや、N.フルシチョフ政権時に於ける、日ソ二国間に於ける共同宣言の遂行に関し、日ソ和平条約締結後には歯舞群島と色丹の二島を返還する事に合意すると約束したにも拘らず、日本国側は批准を拒み、日ソ共同宣言の約束事を反故にして執り行う事を辞めたもの、まさに、日本国側が和平条約の締結すら受け入れなかった事に因るもので、其れこそが、戦後の日本国を実体的に支配し統治する事になる米国の指示が在ったればこそのもの、即ち、「日ソ共同宣言」の合意を拒絶すべくの指示が、米国側から為されたかどうか迄は明らかにされてはいないが、現日露関係の和平構築に関わる入口への入場をすら拒否したのは「日本国側」の政治的事情に因るものであると説き、また、日本側が主張する、日ソ中立条約のソビエト側に因る一方的破棄は、条約失効に至らぬ残存期間を有する中でのもの、国際法に違反する不法行為であり、正当性を欠く宣戦布告と日本国への侵略行為であると主張、故に原状に復さなければならないとの言い分は中らずのもの、即ち、1941年7月7日に於ける(旧)満州国での日本軍(関東軍)の、対ソ連邦を想定した、特種軍事演習の実行に因り、日ソ中立条約は実体的にも破綻、故に、宣戦布告に因る対日参戦は有効裡に機能しているのであり問題無しとするのである、と。即ち、国際法の解釈はロシア側に軍配を上げるものであるとの主張以前に、勝ち負けのみを決める戦争行為を以って、ソビエト連邦が奪い取った日本の領土、其れが、日本側が実行支配していた全領域で在り全島に及ぶものでは無く、部分返却のみを求めている北方領土なのである、(日本側の方が支離滅裂なる言い分では無いか)と。

 一方、日本側の為す正論はと言えば、1941年4月25日に発効を見て1946年4月24日24:00まで有効とする其の五年間、言わば、契約有効期限を発する国際条約たる「日ソ中立条約」締結に関しては、宣戦布告を受ける事由など何一つとして在る由も無く、且つ、瑕疵無き日本国に対し、ソビエト連邦が敢えて、日本国に拠る「特種軍事演習の実行」を挙げる事で、中立条約を無効視するのは、明らかな言い掛かりで在って、愚にも付かない事由や理由の掲げではあるもの、ソビエト連邦は、「日ソ中立条約」を盾にして米英両首脳に因る対日参戦要求を断固拒否して見せるべきがまともなる国家の判断と云うもので、国内法のみならず、国際法を順守する国家としての、其れこそが最小限にして執るべき義務であり判断と云うもの、だが、ソビエト連邦は、米英両国が推す、不法行為を基にする対日侵略を選択、米英両国首脳に拠る強い懇願と後押しが在ったとは言え、ソビエト連邦としての不法行為を受け容れた、また、受け容れた経緯としての一つをして、日本国が、有色人種国家そのものであり、よしんばソビエト連邦国際法を守らずとも、戦争を企てて為す違法性の指摘など、何れ敗戦国の悲哀を味わう事となる日本国には、突いて来る能力も力もまた在るまいとする、所謂、日本民族に対する軽視や蔑視観が、当時のY.スターリン書記長率いるソビエト社会主義連邦幹部群に蔓延、不条理心がめらめらと燃え上がっては、覇権行為が鎌首を擡げたが故の、其れは掟破りの選択でも在ったのである。

 上記史実に関し、限定的日露の近代史として学んで来ているであろう、或いは、学んでいて然るべき両国民の筈だが、国際法を遵守することで、逆に、被害者としての苦悩を味わった事になる日本国民は、当然の事として、ソビエト連邦に因る不法行為の事実を事実としても知り措くのではあるが、哀しい哉、自国の歩んだ対日不条理史の入り口たる一頁すら学んだ事の無い、乃至は、知ろうとさえしないのが、相も変らず向上心の全く見られぬロシア国民の有姿とでも云うべきもの、ロシア連邦にも居てくださる神々が、折角にして、賢人政治家たるウラジミール プーチンをしてロシア連邦の大統領へと導き、送り込んで呉れたにも拘らず、また、指導者として送り込まれしウラジミール プーチン大統領は、近代ロシア国を貶めし、現シオニストユダヤ系大財閥資本家群に連なる人物群の、其れこそが、私利私欲に任せた遣りたい放題の、反国家社会的政治経済活動にストップを掛けては終止符を打ち、改心する者は赦し、合意せざる者は、自らが厚く信頼を措き留める、米国で在ろうとイスラエルで在ろうと、はたまた、英国で在ろうとドイツ国であろうとも、亡命して構わぬとする、手厚い安全下に措く保護政策まで打ち出しては選択させながら、一方、一般のロシア市民たるスラブ民族の大半は、ウラジミール プーチン大統領の為す、所謂、前例無き、条理溢れる政治活動にすら一つとして目も向けず、在ろう事か、当該政治活動が教えて示唆し、且つ、期待する、スラブ民族に対する条理在る反転への思い、即ち、ロシア連邦国民の理性的思考の底上げが、遅々としてでも進むどころか、一歩たりとも反転上昇に向かわず、在ろう事か、反動の不条理下に措かれた侭に滞留している様は、プーチン大統領を擁して此の方、未だ四半世紀にこそ満たないとは言え、既に、ダラダラの十七年目を向かえ様としているだけのもの、プーチン大統領を擁し乍ら、前進見られずにも在るスラブ民族の哀れなる現状は、日本民族から見ても杞憂に映る所、ロシア民族が異民族に在るとは言え、武力を信じるしか術を知らない彼等の行く末は実に気掛かりなる所ではある。

 ロシア民族の過半を占めるスラヴ系の民が、衣食住に困る事無く、基より、如何なる戦争や抗争にも駆り出されること無く、其の一生涯を通じて平和裏に過ごし、家族や社会、或いは国家をして繁栄せしめ、また出来る事であれば、隣国とは勿論のこと、世界の国々とも友好的交流が適い、反目する事無く、研鑽し合って和平の共存を図ると云う、理想的社会創りに向けて邁進すべき<プーチン政権時代>としなければならなかった筈だが、何処で歯車が嚙み合わなかったのかは定かでは無いが、プーチン大統領を擁せし此の16年間と云うもの、理性在る条理の学習は何処へやら、利己的学習のみが罷り通る、其れこそが相も変らぬスラヴ民族の、オレがオレが流儀にしがみ付いては其処を一歩も離れず、他人の幸福など認めたくも無いとの、所謂、己さえ良ければ頭は誰であっても構わずとする、旧態已然としたスラヴ民族性格の剝き出しを、改善無く、未だに露わにするのである。況してや、其の様なスラヴ系民族の利己主義の中に埋もれている「黄禍論」が、憐れなる哉、日露間の領土問題の表出に際しては、永久凍土で在ったものが解凍するが如くに、常に滲み出ても来るのである。

 戦前に於いて、日本国が実効支配していた、所謂、樺太の南半分や千島列島の全てをして、原状復帰ともなる、其の須らくの領土や領地をして日本国に戻せと、現ロシア連邦政府に対して求めているのでも言っているのでも無く、其れこそが控え目に、樺太の南半分と千島列島(北方四島を除く)に関しては領有権を放棄して構わないとするが、但し、歯舞群島色丹島国後島択捉島北方四島、即ち、日本国の北海道に係属する領土は、日本国にとっては排他的に領有する島で、日本国以外の国に因る支配領有など認められずのもの、況してや、第二次世界大戦で日本帝国から奪い取った、其処は北方四島他の領土で在って、正当(正統)にする領有で在るとのロシア側の言い分は的を射ずのもの、アウトローの言い分とでも言うべきもの、即ち、日ソ中立条約が有効裡に機能していながら、ソビエト連邦(現ロシア連邦)は、斯かる条約を履行せず一方的に破棄したと早合点、在ろう事か、敗戦を確定した無防備下の日本兵(旧満州国)と、日本領土に襲い掛かり、其れも、勝手に、対日宣戦布告と参戦をして、六十数万人を捕縛し、シベリアに働く奴隷として日本民族を酷使、基より、ソビエト連邦は、国際法に則るものとの我田引水に因り自画自賛し納得、其の不条理にする態様は今も尚ロシア民族に引き継がれてはいるのである。勿論、賢人政治家ウラジミール プーチンをして16年間に亘り、磨かれるべく、且つ、底上げされるべく導かれた筈のスラヴ民族は、何一つとして理性在る条理を獲得する事も無かった、と云う事さえ、進展無き現状の日露外交は教えてもいるのである。

 スラヴ系ロシア民族の大勢は、ロシア連邦の安全保障政策の無事の全うは、唯一、北方四島へのミサイル発射基地の建設や、欧州に隣接するミサイル基地の建設整備で、須らくが叶うとしている様だが、其れこそが錯覚で在り大きな過ちと云うもの、日本国家国民に対して示す、僅かに為す北方四島の無条件一括返還の約束と履行、並びに、日本民族との友好関係の構築こそが、自国ロシア連邦をして、壊滅崩壊させる事を防ぎ、一億四千万ロシア民族の浄化を押し止める、即ち、第三次世界大戦への開戦阻止を得る唯一の手法では在るのだが、低位に安定し、理性在る条理の底上げを未だに見ないロシア連邦の民、暖簾に腕押し、猫に小判、糠に釘の態様では在るのだろう。

 ロシア民族の守護神たるプーチン大統領にも、遺された時間は左程に多くは無い事をこそ、現代ロシア連邦に住まう国民は知るべき秋では在る。