日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆国政に於ける、受け皿の役目を果たし得る人物と党。

 七月二日に実施された、日本国家社会の形而上的縮図とでも言うべき東京での「都議会議員選挙」、見様に依れば、戦前の予想に反した残酷とも言える選挙結果を見せたのだが、即ち、一地方自治体の都政とは云え、政権与党自民党にとって此れほどに酷い都民からの否定的通告を受けた事は無く、且つ、権力政党自民党としての存続を拒絶した都民の意思表示は、過去に於いてすら無かりしもの、其れは、先ず第一に政党別(会派別)当選者数の浮沈結果に見て取れるもので、第二には権力をして恣にしていた与党自民党幹部群の、軒並みにする落選結果が物語るもの、即ち、前回の当選数字に比し、半減以下にもなる当選の事実が如実に物語るもの、第三には、与党から転がり落ちた都議会自民党に加え、国政では野党第一党の座に在る民進党の結果はと言えば、自民党にも増して悲惨此の上無いもので、其の落選率は大幅に増加、即ち、自民党以上に欠落者を増やし、前回を<100>とすれば、今回は<28>となる、極めて低い支持率に止まると言う、落選者増やしの結果を見舞われた事に目が行くもの、即ち、自民党にも勝る、其れこそが深刻なる支持離れ結果と言うべきもの、当たり前と言えば当たり前だが、自民党とは異なる意味で、民進党もまた、与信を与えられぬ一政党として、都民から議員選択肢の対象外に措かれ、魅力無き政党の一つでもあるとの、言わば、嫌悪と離反を促した結果が、国政を動かす自民党幹部ともどもに対する信頼置けずの埒外に措かれ、今次の都議選でも為さしめられし不興の業とはなるもの、当然の結果として、五名のみの当選と言う数字には出たのだろう。だが民進党よ安心せよ、此れ以下に落ちる事こそ無いが、増える事は基より無いと言う事でもある。

 大幅に其の議席数を10倍近くの55名にまで伸ばし、支持率を増やしたのは、小池都知事が急遽会長の役割を務めた「都民ファーストの会」、更に、忘れてはならないのは、今次もまた、「立憲君主制」から成る国体の採用や、「民主自由資本主義」制度の認めもまた政党理念に擁し乍ら言わず、ただ只管に、「誠心誠意と潔癖性」のみで都議会選挙を戦い、其れでも尚、即ち、嫌われモノの「日本共産党」が、小池都知事の下で一大旋風を巻き起こした「都民ファーストの会」の大躍進の大きな影に隠れ、前議席数を上回る19議席を得た事は、其れこそが大袈裟に言えば、政治経済的判断力が確かで賢い東京都民が増えて来ている事を意味するもの、基より、「都民ファーストの会」所属議員に投票した<36.44%>の都民と、上述せし政党理念の変更が為された事を知ってか知らぬかは分からぬが、「日本共産党」所属議員に投票した<13.83%>の双方をして俯瞰すれば、不正義を赦さず、不作為を赦さず、且つ、不条理を赦さずとする至極まともな都民が、50.27%の半数以上を占めると言う正義心に満ち溢れた結果を出しても居れば、日本国家社会の形而上的縮図たる東京都民の出した結果は当然に<国政>へと繋がって良きもの、との理解すら成立するのである。勿論、現下の国政には、「都民ファーストの会」なる新興勢力は未だ見られないが、小池都知事がいみじくも準えている様に、不条理政権たる傀儡子宰相安倍晋三を潰すべくの「国民ファーストの会」なるものが出来れば、基より、早い時期である年内にでも創設され、衆院解散でも在れば、「日本共産党」と併せ、三千五百万人近くの国民が其の清き一票を其の両政党に与えるのではと、想像すら逞しくするのである。

 都議選とは云え大惨敗を喫した、傀儡子宰相安倍晋三をして頭領とする、政治的オレオレ集団を大量に抱えた(国政政党の)自民党、投票翌日に於ける、閣僚陣や党幹部群の表情こそメディアの前では重苦しく、且つ、湿ってもみせると言う殊勝さを以って振る舞いこそ見せてもいたが、夕刻迄には芝居も沙汰止みとなり、負けた政党とは何処の政党の事ぞと言わんばかりに、早速にして、一見さんお断りなる”料亭”に雪崩れ込んでは晴ればれ、ハイボール片手におだを上げては「ゴルフ談義」、「「株式談義」の合間に為す「小池政治談義」等々に明け暮れしていたのではないかと、勝手に想像してはみるのだが、翌日は翌日で、都議選終了冷め遣らぬ中での、自民党元首相麻生太郎を頭領とする派閥、「志公会」の新たな立ち上げ”披露”のメディア公開や、麻生太郎同会長に因る緊急記者会見を開いて為した、ポスト安倍晋三を狙う善後策の開陳とでも言うべきかは仔細不明だが、”閣僚ルール破りの”自供と説明が、メディアを集め、此れまた大々的に為されたもの、即ち、福岡カントリークラブ(個人正会員、若しくは、法人正会員かは不明、また、口数も不明)の会員権をして、閣僚在任中の侭に買って終った事を反省、基より、商品売買目的では無い事のみを話し、購入した口数で在るとか、掟を破ったので即刻にして会員権を手放すである等の仔細迄は、残念乍ら、我等視聴者等には一切知らされてはいないのである。申し合わせ事項で罰則も無く、而も、一口で在れば、其れこそが75歳の爺さんがスポーツを楽しむ目的で買ったと認められる可能性も在るが、複数以上の会員権購入で在ればそうは言えずのもの、基より、閣僚間申し合わせの掟破りでは在っても、罰則規定(閣僚を辞するであるとか、議員を辞職する等の)は敷かれて居らずにも在れば、尚更の事、ポスト安倍晋三を狙った、宰相に登壇する為の、キレイな、疚しいこと何一つとして無き身体検査を、記者団の前で遣って見せたと言う、麻生太郎独特の、一種の政治的パフォーマンスではあるのだろう。

 西神を真上に拝した高村正彦(75/麻生派)が、今生に在っては、最早、怖いもの知らずの序に言って見せたのであろう、所謂、(衆参)予算委員会等の審議に関わる質問時間の割り振りは、政党支配下の議員数に応じて割り振るべく、国会運営手続きを速やかに改定すべしとの、小心者としての彼一流の傲りを以って、或いは、野党に対する高飛車で、且つ、嫌がらせとでも言うべきパフォーマンスを以って、新麻生派の披露宴で口を滑らせ、胸を張った様である。トラの威を借りて遠吠えして見せる彼高村正彦は、政治的にも胡散臭い過去帳を持つ人物で、安倍晋三同様に山口県出自となる人物、時の権力者に、此れだけ多くの大臣就任を認められし経緯こそ分からず、また、知りたくも無いが、村山富市政権時(1994〜95年)の経済企画庁長官を皮切りに、法務大臣やら外務大臣やらをも務め上げた、其の薄らとぼけた顔に似合わず、中々にしてやり手の政治屋の一人には見えるもの、恐らく、山口県選出の自民党議員林芳正(56)等の、言わば、真に有能と思える代議士に世代交代し、安倍晋三や彼高村孝彦等が自民党から一掃されれば、様々なる歴史的汚名も、キレイサッパリと雪がれる可能性をこそ残し、且つ、他の日本民族の議員ともどもに国家日本をして、隷属へと進む道から救う可能性をも残すと言う、其れこそが、此れまた、条理不条理の岐路ともなる選択余地の蓋然性すら残すのだろう。基より、そうはならずに現状の侭に進めば、即ち、日本民族をして蔑視する異邦人たる傀儡子宰相安倍晋三や、彼安倍晋三の目付け役を自負する高村正彦等の為すが侭の遣りたい放題に、国会運営もまた変更を余儀なくされ、言うが侭に改定されれば、全く為す術無しとするのは言うを俟たず、人間家畜奴隷牧場への追い遣られは増々にして速まる、と言う事でしか無いのである。

 次から次へと出て来る傀儡子宰相安倍晋三絡みの非道の事実、即ち、親告罪に措かれた強姦罪で再告発された知友のジャーナリスト<山口敬之>をして、此処でも知友の懇願をして死守すべく、人事権、予算権を排他的に持つ内閣府の判断で在ろう、逮捕執行を直前になって急遽差し止め、無罪放免に処したと迄断定された事案が在ったが、其の、逮捕執行を取り止め、無罪放免に処した、司法府傘下の官憲二名は栄転、早々の出世までしたとされた一方、森友学園問題では、内閣府の意向通りに動き、事案に対する紙の証拠品など焼却済みで何も残っておらず、また、焼却等は、法定通りに押し進めた迄の事と繰り返しに答弁し続けた財務省の担当官吏は、此れまた栄転、国税庁長官ポストへ転出すると言う、言わば、国家国民側の視点に立っての人事判断では無く、内閣府の目に適う事で為されたご褒美と言う事では在るのだろう。これ等は何れもメディアからの情報借用では在るが、安倍政権に因る専横とでも称すべき独裁政治は一皮?けば此の様な事例と事案ばかり、精神的疾患忌々しき大統領、D.トランプどころの騒ぎでは無い。

 貧乏神と疫病神を後背に措き、不条理事案の乱発を鬼気として誘っていた傀儡子宰相安倍晋三、当該異邦人に因る此れ以上にも亘る期間をして国政の執行を認めれば、紛う事なく日本国経済をして押し潰す役割をこそ担うもの、基より、人間家畜奴隷牧場への追い遣りと同時進行で在れば尚更の事、安倍晋三政権の早期解体と放逐は喫緊にする国民に対する緊急課題とはなるもの、野党の力を以ってしても如何ともし難い現状に措いた国民ですらあれば、免れざる責務として、日本民族自身が知恵を出さなければならないのであろう。

 思い出すのも虫酸が走るが、民主党が政権(2009〜2012年)を執りし時に在っては、官房機密費(政策活動費/申告不要)なるものが<一桁の億円/最大限にして7億円>程度が予算化されていたと記憶、其れでも尚、年度末の金庫に残る金は一円として無くカラッポ、何処へやらと消費されもしたのだが、今や、安倍晋三政権に至っては、7億円どころか40億円近くの、乃至は、其れ以上の官房機密費として予算化し計上、此れまた不足気味に、何度となく年度末を向かえている安倍政権ともなるのだが、斯かる官房機密費の増加から推し量れる様に、機密費としての金を此れだけ自由奔放に使えば、加計一族とのゴルフも温泉も食事会も、或いは、政治評論家を小間使いにした、頻繁にするTV出演での安倍政権持ち上げや代弁工作もまた出来様と言うもの、更に、宰相に拠る、外交活動と称して為す夫人ともどもの、物見遊山外交をも含めての数の多さを勝ち誇る安倍晋三だが、成し得た外交実績の乏しき成果と、多国へ行くだけで在れば誰であろうと出来るもの、国益としての結果を出し得なかった一連の安倍外遊を回顧してみれば、恐らくは、無駄な金額を大量に投入、費やした人物として、自民党政権安倍晋三政権にこそ浪費家としての軍配は上がるもの、前都知事たる舛添要一の外交費用(経費)を参考にすれば、安倍晋三政権が浪費した七年間の支出総計は、大よそ数千億円規模にも達する巨額なるもの、基より、政府主導のビジネス成果など極僅か(インド国向け原発プラント輸出/此れもまた実行可能かどうかは不明)にも在れば、或いは逆に、ビジネスチャンスすらものにし得ず、其れ所か、安倍先生の遣る事、追い銭すら払うこと屡々でも在れば、斯かる政権に胸を張る資格など全くにして皆無、貧乏神、厄病神の両神を後背に措き続ける安倍晋三であれば、発展、繁栄、安全等々を望む事の方が無理にして難題とする所、早めにして気付かなければならぬ義務方は、己をして日本民族と自覚する、主導的幹部たる自民党員にこそ在ろうと言うもの、第一義的に責任は有してもいるのである。勿論、安倍晋三率いる自民党をして支持せし、二千万人前後の、幻想と錯覚の侭に生きる国民こそが、第二義的には背負って然るべきもの、自民党員同様に、其の責は何一つとして免れる事も無いと言うことである。

 国会閉会中に関わる委員会審査(加計学園問題等)が、同問題を惹起させた張本人でもある”宰相安倍晋三”不在の中で、而も、前文科省事務次官前川喜平氏を(参考人若しくは証人に)招いて(喚問して)執り行う事を決めたとの事だが、勿論、全くの意味無しとはしないものの、如何に、東大卒官僚に対しては著しく劣等感を抱く宰相安倍晋三では在ろうとも、張本人たる宰相安倍晋三抜きでの委員会開催は開会の価値をこそ貶めるもの、基より、実現が確約された事で二重手間を予感させるには十分となるもの、閉会中審査を望んだ野党自身もまた、価値半減に至る事を理解すらしてもいれば、被疑者本人抜きの閉会中審査は見送ると言う選択肢も在った筈、其れが、被疑者不在中にも拘らずに挙行される事になった理由が、盆暗頭の我等道々の民には今一つ理解不能ではある。

 不条理政権政党たる、所謂、自民党安倍晋三政権に対して、「ノー」を突き付けた形の東京都民、基より、小池都知事主導となる、俄づくりの政党で、且つ、素人集団たる「都民ファーストの会」でもあったのだが、素人にして無名にする(玉石混交の)若き集団の登場と言う、此の破竹の勢いを見れば、国政に於けるかつて(2009年)の、不条理政権たる自民党麻生政権に「ノー」を突き付け、代わりに、鳩山由紀夫/小澤一郎両氏がタンデム体制で率いていた「民主党(現民進党)」に、政権を託した当時の事を思い起こさせるもの、基より、国政に於ける当時の結果は当欄でも何度となく採り上げ解説を試みて来ているので其の仔細は省くが、簡単に言えば、タンデム体制を強力にバックアップすべき民主党の幹部群が、迫り来る基権力者群が放つテロル集団に気付かず、併せて、幹部群自身もまたトップに上り詰めたいとする欲望が先に立ったので在ろう、テロル集団たる旧官憲群団に嵌められ、「鳩山/小澤」に拠る最高レベルのタンデム体制を、不作為の作為に因って「民主党員」が瓦解に誘導したばかりか、不条理にも、党からの放逐すらして終ったのである。其の後に出て来たのが、現下に於いて遣りたい放題の不条理政権を形成した傀儡子宰相「安倍晋三」其の人なのである。

 其れこそが、条理を以って制止しても聞く耳持たずの、言わば、懲りない面々の為し続けた自民党不条理政治に呆れ果て、遂には、目が覚めずの自民党から乗り換えた二千万人国民の推挙に拠り、鳩山由紀夫菅直人野田佳彦と続く三年間の民主党政権が誕生する事にもなるのだが、船頭多くして船山に上るの喩えでは無いが、遂には素人集団の馬脚を現し、テロル集団の誰一人として捉える事も出来ず、野田佳彦率いた政権を以って、民主党政権は下野する事にはなるもの、斯かる民主党政権の敗残に至る経緯を、自民党の中に在って間近に見ていた小池都知事ですら在れば、素人集団を多く抱える「都民ファーストの会」では在っても、予防措置を講じる事で同じ轍を踏む事は先ず考えられずのもの、況してや、当時の民主党が受けた様な、旧権力者群に因って盛られた一服の毒(地検特捜部に因る訴追等)に因る、未だ生々しく遺る、僅か三年での下野に至る其の敗北の総括を為すどころか、支持して呉れた国民に対して、反省の意一つ示さずに措いた侭、民進党に党名を変えただけの現下に在っては、再度、国民に支持される事など、万に一つとして無しと読むのだが、一方、傀儡子宰相の不行状が祟り、年内(末)には必ず遣って来るであろう<衆院解散総選挙>ともなれば、安倍晋三擁する自民党は、確かに数を大幅に減らしもするのだが、其の受け皿ともなる、言わば、都議選に見られた「都民ファーストの会」なるものの創設が為されぬ以上、国民もまた困惑する所、此処は一つ、戦後政治総括の正念場と捉え、ムーミンパパ似の志位和夫日本共産党委員長には、尚一層の叡智を絞って考えて貰わなくてはならない。勿論、傀儡子安倍晋三政権を討ち破る鬼の役目は、<東京大学工学部物理工学科工学士>の学士号を持つ志位和夫日本共産党委員長)こそが望ましくも在る国家社会正義の執行者、まさしく、鬼は、神の別の体、ではある。稀代の政治家小澤一郎の、日本国を思う心をして汲んで呉れれば尚更に、新たにする日本共産党の思いもまた遂げられ、国民もまた納得する受け皿とはなるのであろう。