日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆菅直人は、長州出自の不条理史に倣うべきではない

 歯車が軋み音を発しているかの如き日本の政治社会の現状は、歴史を具に見て来ればなるほど納得と理解されるもの、大東亜戦争第二次世界大戦)に負けていなければ、或いは、シオニストユダヤ系大財閥資本家群の戦略にまんまと引き摺り込まれずの叡智と条理が、日本民族を率いた権力者群に総じて在り働いてもいれば、現状に見られる、敗戦を下にする民族社会的狂いは異なる歴史の歩みへと変化を見ていた筈、基より、歴史に若しもはないが、不条理史を引き出す要因は明らかに其の歩みし歴史の中から学べるもの、換言すれば、歩んだ歴史を顧みなければ、現にあらわれる条理も不条理も解し得ずのもの、向かうべき方向すら定まる事はない。

 我が日本国同様に敗戦国ドイツもまた、半世紀以上にも亘る長い時間の経過を享有して来た訳だが、第二次世界大戦の敗戦で民族分断を東西に強いられた其のドイツでは、ユダヤ民族に対する、所謂、国家社会挙げて追悼し続ける虐殺行為への恒久的謝罪と其の実行とは別に、名指しこそしないものの、世界支配を目論む彼等不条理集団に対しては敢然として立ち向かい、国権に深く関与させない民族国家防衛手段だけは、東西統一が成って二十年を経過した現在も尚、賢明に講じているのが其のドイツ国と云う事にはなるのだろう。過去に対する謝罪と反省、並びに、将来に対する進むべき方向を、明確に識別し分離し得ているドイツ国家社会、彼我との歴然たる其れこそが、政治的歯車軋み音有無の差であり、政治指導者そのものの歴史認識の差、即ち、民族条理顕現の有無から来るものである。
 
 第二次世界大戦の勝者米国、其の米国を実体的に支配するシオニストユダヤ系大財閥資本家群、更には、ユダヤ系ドイツ人を国家民族社会内に少なからずに抱え、今もなお其の存在は不可避的威圧として感じ続けるドイツ国、同じ不条理の憂き目に遭った敗戦国の日本はと云えば、前二者に因る被侵略の形態迄は同じ歩みを見たが、日本国家社会内に深く根を生やしたユダヤ系日本人等は、ドイツに比べれば極々僅か、取り立てて注目すべき数字には非ずのもの、代わりに、日本民族を、<千三百有余年にも亘って>、今もなお直接間接的に支配し続ける、ドイツ国で云うならばユダヤ系ドイツ民族が、あの日本を駄目にした藤原一族の存在として該当するのだが、先の敗戦を期して、斯かる藤原一族の末裔は、天皇家からシオニストユダヤ系大財閥資本家群へと宗主替えし、新たな日本の支配構図を形成、現代日本社会を実体的に動かす確かな存在として認められるのである。日独の何れが早く、本来に於ける独自の民族条理を顕わし得るかだが、六十五年をも含む千三百有余年と、六十五年にしか過ぎずと云う、日、独、夫々が受け続ける不条理の時間差、一方の歴史認識の改めと必要性が遥か彼方にも及んでいれば、最早問いかける迄もなかりしもの、其れこそが、野暮と云うものである。

 ワールドカップ南ア大会の準々決勝で対戦したドイツ国とアルゼンチン国、ともに、ユダヤ系民族が多く住まう国家同士の其れは戦いでも在ったのだが、また、普段に於いては、プロ野球に対する無関心と同様に、特別の興味を抱くこともなくなったサッカー競技ではあったが、世界との技の差を確実に縮めて来ている我が日本チームに拠る戦いや、或いは、同祖同血に在る南北朝鮮、所謂、韓国戦や北朝鮮国戦のゲームには、少なからずに興味を抱いて声援し、深夜遅くまで観戦していたのも事実、其の様な中でのドイツとアルゼンチンに拠る準々決勝戦、何れに声援を送ったかと言えば、無意識裡にだが、ドイツ国を声援していたのである。

 勿論、かつては日本民族や中国民族の黄色人種を軽視し、且つ、邪魔者扱いさえし、「黄禍論」を認め、白人国家群に流布しては敵対化政策に誘い、有色人種浄化(皆殺し)発言をすら厭うこともなかったヴィルヘルム二世を、皇帝に擁し続けた時代も在るドイツ国、斯かる、確とした不条理史を持つ国家ドイツを声援するよりも、国家経済破綻を来たしたアルゼンチンをこそ、日本は応援すべきであるとの「天の声」も、頭の中を過ぎったのも事実だが、アルゼンチンもまた、米国同様に先住民を浄化抹殺して築き上げた国家、更に、第二次世界大戦に於けるドイツ国は、敗戦国とは謂えども日本のかつての同盟国、斯かるドイツ国が、我が日本とは異なる政治手法で、日本より先に、米国の被支配の構図から解放される事が確実視されている現状をみれば、ドイツ国家国民に対して敬意を表するのは当然、と同時に、一度として自主自決を求め得ない我が日本国の現実政治に辟易するのもまた当然のもの、ドイツ国をして無意識裡に声援していたのは、其れこそが条理として起きた反作用としての表われでは在ったのだろう。試合結果は、戦前に予測した「3対0」ではなく、「4対0」でのドイツチームの圧勝に終わったが、観戦後、無邪気な拍手だけは為し得なかったのもまた事実ではある。たかがサッカー、されどサッカー、古を引き継ぐ民族間の戦いである事に何等の変わりもない。

 歴史に、”もしも、If”は無いが、天邪鬼の語り部や物言いにだけは使用されて然るべきもの、基より、遍くには受け容れられずとも、”If,, ,?”の疑問符を用いてみる事も、良質性を求めていく上でもまた大事な思考作業である。日々の浅い順に、其れも、思い付く侭に採り上げて行けば次の様にはなる。
 小沢一郎鳩山由紀夫が司法府に罠掛けされず、政治手腕を余すところ無く発揮し得ていれば/麻生太郎小泉純一郎自民党総裁に当選していなければ/田中角栄(若しくは立花隆が)が嵌められたロッキード事件の真相を、よしんば国民に暴露して呉れていれば/佐藤栄作沖縄返還に関わる米国との密約締結を全面拒否していれば/岸信介が改定日米安保の締結を断念して呉れていれば/鳩山一郎公職追放されずに戦後初の首相として国会に登壇していたら/ソ連が、日ソ中立条約を遵守し、理性在る条理に与していたら/大政翼賛会など組まず、また、近衛文麿を首相の座に就けていなかったら/昭和天皇の和平に向けた御意向を閣僚の須らくが斟酌し、理解も出来ていたら/徳川慶喜と其の側近松平容保が、国家権力者の条理を一寸足りとも動ずる事なく顕わし切れていれば、また、孝明天皇天皇家の安全を完璧に御守りし、孝明天皇に降り懸かった弑虐(毒薬)を松平容保が身を張って未然に防いでいたら/西郷隆盛が薩摩の志士を説き伏せ、逆賊になどならなかったら/死の商人グラバーが長崎に進出していなかったら/聖職に就いていたポルトガル人等が火薬や鉄砲を持ち込み、日本の殿様達に因る、日本人婦女子を反対給付とした奴隷貿易に手を染めていなければ/徳川家康が関が原の戦いで敗れていたら/織田信長がうつけものではなく極まともな人物であったなら/豊臣秀吉朝鮮出兵等の不条理を選択していなかったら/藤原一族の祖、百済の王子豊璋が其の侭朝鮮半島に住まって呉れていれば/神功皇后武内宿禰伊勢神宮に祀られるべき本来の御神体として、基より、スサノオノミコトが出雲神であり、且つ、天皇家の祖として確認されていれば等々/現代社会に見られる日本の歴史は、少なからずの変化は観ていたであろう。此処に云うのが、詰まる所の、”若しでありIf”なのである。

 以上は、僅かな私的疑問符の投げ掛けにしか過ぎないが、後世に於ける史家は正史に記された史実を、物的証拠等を挙げて当該時代史を検証、事実解剖するが如くに、史家にとって重大と思われる疑問符を夫々に解きほぐして呉れるのであろうが、解きほぐした疑問や疑念の全てが正史として採り上げられ、遺されるのもまた多くは無きもの、現代史家の少なくは無い数が、「日本書紀」をして、其の内容の数々に疑問符を投げ掛け、関連書や新たな資料の発掘や膨大なる調査と研究分析を以って、謎解きの成果を発表、日本書紀内容の覆しさえ必然とする検証結果の現出すら、今の世でも少なくはなく発表されてもいるのである。だが、中々にして、斯かる検証結果が、正史として入れ替えられない事実は、如何ともし難き不条理下には在るもの、即ち、一年前に現われ出た疑問符も一千三百年前に現出した疑問符も、諸環境こそ明確に違えど、人対人、或いは、集団対集団、更には、国対国と云う権力対峙の中では、歴史に遺される正史と云う名の条理は強き側に傾くのが道理、歴史は時の権力者が作るとの格言は、まさに真理であり教訓なのである。

 今、菅直人を党首に擁立して参議員選挙を戦い続ける民主党、言わなくとも良い消費税導入是か否かの論議を持ち出した菅直人だが、良質性を求める我ら道々の民とは些か政治的思惑、所謂、民主党を推して為す日本国家再生手法そのものが、微妙と云うよりも全く異なるもの、小沢一郎鳩山由紀夫民主党員として現役でいる間は、再生の期待を込めて民主党に其の一票を投じる積もりだが、菅直人の現実主義への舵取りは食えたものでは全く無きもの、単刀直入に言わせて貰えば、あの日本を駄目にした藤原一族の末裔、即ち、旧権力者群に与するが如き其れは悪態、とうてい受け容れられるものではない。菅直人が、長州出自を自負するのも構わぬが、得体の知れぬ公家で、明治革命を実体的に成し遂げた妖怪岩倉具視を匿い、或いは、日本民族をしてシオニストユダヤ系大財閥資本家群に完璧に売り渡した、岸信介と云う名の昭和の妖怪をも輩出、間髪を入れずに、米国に因る核兵器の持ち込みを容認、密約として認めた岸信介実弟佐藤栄作をして、長期政権の座に就かしめた当該藤原一族の末裔、斯かる岩倉具視から再強化されていく藤原一族末裔に因る排他的権力図式、菅直人に因る現実主義への舵取り変更は、まさしく、長州に因って為され続けた不条理を以ってする権力図式の踏襲であり、其れに倣い従うものでしかないのだろう。