日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆金賢姫、訪日によせて

 侃諤二千三年四月一日<727>条を見てみよう。

 <日本民族の生存条件に欠かせないもの、それは勿論「和平」ではあるが、単なる静謐さの維持にあるのではなく、就く、近隣諸国との間に於ける武力に頼らない、国交樹立に拠る和平の実現を旨とすべし、がその大前提条件ともなるのだろう。日本民族にとって眼下の脅威でもある、漢民族中国の覇権戦略と、北朝鮮金正日一族の窮鼠状態に拠る突発的発狂が予測されるが、もう一つ忘れてならない最大の脅威は、ブッシュ政権を擁するシオニストユダヤ帝国に拠る日本政治経済の乗っ取り画策と、日本民族(或いは韓国民族)に対する隷属化戦略にある事を努々見落としてはならない。

 表面的な著しい経済発展の陰に鎧を隠し、且つ国際社会との協調を高らかに謳う中で、覇権外交を密かに推し進める漢民族中国、確かに表立っての露骨な軍事示威行動を伴う覇権外交を賢明に避けているかの如くにも見えるが、4千年にも亘る悠久の時を、抗争で明け暮れもしたその漢民族が、僅か10年にも満たない短期間でその社会習俗や民族性格を、条理あるものに改めたとする断の下しは未だ早く、シオニストユダヤ帝国アメリカに因る国際社会支配化戦略、其処に組み込まれた中国は畏怖すべき対象として日本民族は心して置かなければならないのである。須らくの漢民族、或いはユダヤ民族を畏怖すると云うものでは勿論ある由もないが、現状況下に於いてさえ一切変わる事のない彼等漢民族権力者群のがさつな外交的流儀作法は、勿論、畏怖すべき対象から外す訳には行かないのである。

 北朝鮮民族同胞は実に哀れな道を歩まされている。自業自得であると嘯く者も少なくはないが、その様な短兵急な結論を日本民族としては決して下すべきではなかろう。北朝鮮民族のみならず日本民族をも含めての大多数の人々は、その一生涯の人生に於いて、権力の一片にさえ関与する事が先ず不可能な状況からすれば、権力者の命ずるが侭に動く事を余儀なくされのは同様のもの、その一生涯を終えなければならない宿命を背負うだけの人生でしかないのである。所謂、権力者の度量或いは裁量の正邪如何で決せられる自らの命運でもあれば、時々に現われる不条理を託つ権力者に抗する者が出現したにせよ、その他多くの者は不条理を託つ当該権力者に、須らく身を委ねる事にならざるを得ないのである。左すれば、八百長政権との罵詈雑言を浴びせられて然るべき骨なき小泉政権ではあるが、金正日政権やブッシュ政権に比べれば、いい加減さは言葉だけのもので未だ益しな方、日本国家行政の頂上に立つ権力者が若し金正日的人物であったならば、恐らく、現状北朝鮮民族が味わわされてもいるが如き病的社会体制に、我らも晒されるのが落ちではあるからだ。

 歴史的に見れば、バイカル湖近くのシベリア南部を経由し満州に辿り着いた我が先祖が、現在の中国北部を含む朝鮮半島や日本列島に、それぞれの民族として居を定めて行くのだが、基より、朝鮮半島に居住地を定めた朝鮮民族だけが朝鮮民族には非ず、今も尚、満州の大地に根を張って暮らしている事は数多に知られた事実、それとて当然の事、元来がモンゴル民族や満州民族、或いは朝鮮民族として、自然に住み分けてもいた其処が満州の大地でもあれば、漢民族の存在は移入者、或いは流浪の民でしかなかった事も歴史的事実ではあるのだろう。漢民族の移入者、或いは流浪の民は数を増やし、またその数を頼んで、先住民族でもある満蒙鮮民族を襲い、或いは逆に排除される痛い憂き目に遭いながら、遥かな歴史を経た第2次大戦後に於いて、馬賊の頭領でもある毛沢東率いる中国赤軍に、戦勝国でもある現国連安保理常任理事国が、広大なる満州の領土を政治的に与えただけの話しではある。

 今でこそ自前の領土であると公言して憚らない覇権国家中国ではあるが、新疆ウイグル内モンゴル、或いはチベット等々を見ても解る通り、それは全く漢民族中国の排他的固有の領土には非ずのものは当然で、現在は中国に併合されてもいる満州の大地、中国名、吉林省黒龍江省、或いは遼寧省等は、元来が漢民族とは異なる異民族、所謂、我が先祖でもある、満蒙鮮各民族の住み分ける領土であったのである。他に例を見れば、宗教的被迫害の意識を以って故国を捨てたアングロサクソン民族を一とする白色人種群が、現アメリカ合衆国を新大陸発見と称して、先住民族を蹴散らし、若しくは、僅かばかりの不毛の地に彼等を追い遣っては囲い込み、左もなければ、同和化を強い推し進めたもので、現状の満州領土の中国化は、本質的には変わらずのもの、即ち、侵略や略奪行為と何等変わるものではないのである。列強、特に米英両国の共同に因る陰謀の下、満州の領土に漢民族の居座りを容認、漢民族中国はその数を以って満州民族を強制支配、同和化し、或いは、満州の奥深くへと進出していた朝鮮民族韓半島へと追い遣ったが、満州の領土には未だ多数の満州民族或いは朝鮮民族が現に生活してもいる事実は、今後に於いても消し去られる事はない。米英両国にとっては、理性と条理並びに秩序を以って、東北アジア連合体を構築しつつあった日朝両民族の排除と崩壊に、その目的があったが故の漢民族への支援ではあったのである。

 昨年、自身は同地のハルピンや牡丹江を、3日間と云う短期間ではあったが訪れた事もあるが、街並みとその着飾った人々の服飾、並びに言語を別にすれば、東京にいるのとさして変わるものではない。然もあろう、彼等も祖を辿れば日本民族と血を同じくする兄弟達でもあれば、顔付きや肌色が変わる由もなかろう。

 歴代の漢民族権力者群は、日本民族朝鮮民族をして、殊のほか下と見る性癖にはあるのだが、解らぬ訳でもない。満州民族に現中国の国土須らくを平定された一歴史もあり、また、その満州民族の仲間として、日本民族朝鮮民族が存在していた事も事実であれば、坊主憎けりゃ袈裟までの如く、満州の実力者憎ければ日本民族のみならず、朝鮮民族憎しと相成るのもむべなるかな、但し、漢民族自身の不条理を常態とする習俗は棚上げにした侭での妬みではあったろう。永い年月を掛け、朝鮮民族韓半島に追い遣った漢民族満州を自国領土に治める事を戦勝国に認めさせた中国、それを乗っ取った毛沢東共産党政権、彼は共産主義と慣習的盗賊行為を併用して、且つ、ソビエトスターリン政権と画策を為し、北に送りこんだのが匪賊の頭領でもあった金日成、つまり、現正日総書記の父ではあるのだ。

 戦勝国でもあった米英並びに仏は、其処でも歴史的大罪にも等しい間違いを犯していたのである。つまり、現在のイラク国攻撃に見られる石油資源の略奪態様と分配を期してのおぞましい白人諸国間の綱引き、それは同時に、第2次大戦後に為された略奪品の分配の駆け引きとして繰り返された構図とまさに一致するのである。一時、アジアの覇権に遅れをとった米国が巻き返しを図る為に執った戦略は、満州を基点として、アジアの秩序を確立しつつあった日本民族、或いは、朝鮮民族の叡智と影響力の行使を排除する事にはあった。満州領土の治安維持と国家建設の成就に条理を尽くしていた当時の日本政府は、漢民族の一方の旗頭でもあった蒋介石国民党政府の、中華民国統一に向けての執拗な迄の支援要請にも頑として首を振らず、受け付け加担する事のなかった事実の意味する所は、略奪や分配行為を満州国建国の核とせず、同一血族との国家共同運営体制の中で殖産政策を高々と掲げ、桃源郷としての満州国建設を側面的に援助する、日本民族ならではの理性ある条理に基づくとの理念があったればこその、それは必然的拒否ではあったろう。

 満州国以南の漢民族中国を、一本に統一すべく日本に援助を依頼し、断られた蒋介石国民党政権に目を付けたのが米国でもあったのだが、敵の敵は友としたのであろう米国は、不断の武器弾薬を当該蒋介石、自称政府軍に手渡し、中国の統一とは全く懸け離れた、満州国領土から日朝両民族排斥の為の利用を指示、終戦間際には毛沢東一派を間接的に支援する事にもなるのだが、中国の正統なる政府として米国が支援し続けていた蒋介石は、夢破れて台湾に逃げ込むと云う、結果的には破壊的戦略ともなる歴史的結果だけを、米国は満州国と中国に現しただけでもあるのだ。

 不毛な大地、或いは匪賊が跋扈し、満蒙鮮の民族が住み分け、且つ苦しみに足掻く当該満州の大地に、着実に殖産事業もその成果を挙げ、秩序と治安も安定、一独立国家として国際社会から快く受け入れられる筈であった満州国の誕生を、米英両国は理不尽にも拒否し、あろう事か、満州国の破壊と同時に、日朝両民族を排除し、漢民族毛沢東盗賊集団に、権益としての譲渡を結果的に承認さえしたのである。歴史にもしはないが、軍事力に拠る米英両国の過ちがなかりせば、或いは、強欲を以って為すシオニストユダヤ帝国建設に至る姦策や陰謀がなかりせば、満州帝国は秩序正しきアジアの尊敬される一国家として成立、活動し続け、況してや、匪賊集団でもある金正日一族の台頭をさえ見る事もなかったろうし、況してや、毛沢東率いる盗賊集団に拠る、漢民族中国の統一すら実現し得なかった可能性もまた否定出来ないのである。悔いてもはじまるものではないが、同じ様な歴史は今もまた、そのシオニスト率いる米英両国に拠って繰り返されている事を、少なくとも日本民族や韓国民族同胞だけは忘れてはなるまい。

 自らの利己的功利主義実現の為には手段を選ばず、破壊は基より、有色人種の虐殺さえ躊躇わない米英両国、所謂、シオニストユダヤ帝国推進論者が為した歴史的不条理戦略の数々は、日本政府が現在畏怖する北朝鮮金正日一族をさえ作り上げてしまったと云っても過言ではなかろう。今また為されてもいるイラク国攻撃、当該米英両国に拠る不条理を挙証する責任は、最早、有色人種にとっては不要のものでしかない。

 窮鼠状態に陥りつつある北朝鮮民族同胞をこの侭に見過ごしにしてはならず、韓国政府とともに、叡智を絞り、裏外交さえ進めるべきが日本政府の現在に執るべき、或いは執らねばならぬ政治行動ではある。基より、小泉政権ノ・ムヒョン韓国政権も、米国の軍事力に頼る愚策だけは絶対に避けなければならない。同時に、漢民族中国に見放され、ロシア政府にも見放されつつある北朝鮮国の現状を、自業自得と蔑むのは良いが、それだけでは突発的脅威の排除にも繋がらず、左すれば、裏外交の緻密な折衝で僅かな光明の有無を見出し、若干たりともその可能性さえ見出せれば、蟻の一穴として、金正日一族の持つ不条理の排除に突き進んで然るべきものではある。防衛とは、軍事力を利用するだけを云うのではない事ぐらいは、如何な為政者と云えども理解し得る筈である。貧苦と世間の実態を知らぬお坊ちゃん世襲的為政者に、当該CIAもどき立ち回りが可能かどうかは分からぬが、条理に基づく無血開城を画策するだけの政治的能力と行動力が、未だ皆無であるとは断定出来ないし、またしたくもない。

 福田官房長官とは異なり、彼に比べれば未だ若く行動力ある筈の安倍副長官、米国にどっぷりと浸るのはそれこそ時期尚早と云うもので、北朝鮮との間に裏表の直談判を自らが企画し、頻繁に為し、勿論、条理の道に北朝鮮国を引き戻す戦略青図を描く中で、部下とともに、或いは党派横断的な外交組織を編成して取り組む事が肝要である。相手の出方を見るのも大切だが、実質的に仕掛ける事も重要な外交折衝術でもあれば、責任ある為政者として、高見の見物と他力本願、並びに、異国の軍事力依存への国民の引き摺り込みだけは避けなければなるまい。相手が死に物狂いの状況下にもあれば、こちら側は死を賭しても決して冷静さは失わず、叡智を携えて敵地に赴く事の勇気は、不可欠な為政者としての行動必須条件ではある。眺めているだけでは能がない。

 視点を変え、北朝鮮国の作るミサイルや核弾頭に見合う価値の廃棄に基づく経済援助は、反対給付として暫定的に為す政策さえ、日本国家として執るべき一つの政治姿勢ではあろう。相手が如何に不条理を極める国家とは云え、満州国とは異なり、少なくとも国際社会からは独立国家として認められた彼等は存在である事を忘れてはならないし、それ以前に、北朝鮮民族同胞の須らくが、日本民族にとっての根っからの敵ではない事を、行政権力を担う為政者たる者、認識すべきが当然ではあるからだ。不条理を極める国家北朝鮮とは云え盗人にも三分の理はある、死活問題で不条理に動く国家北朝鮮でもある以上、不条理阻止の為の応急措置としての最低限の妥協は、少なくとも日本民族と韓国民族には認められて然るべきものである。イラク国戦後処理費用で供出を迫られる、莫大で且つ無駄な国費の支出を考えれば、猫を咬む状況に、病体にもある兄弟民族を追い遣らない為の物資等の供与は、回復させる迄の間の応急措置として、一考を為す価値は十分にある。

 物資の供与が金正日政権を安定させ、不条理を助長するとの見方も事実ではあろうし、また、否定し得るものでもない。だが、野放図にとの前提も付ければそうなる可能性もあるのだろうが、それは朝鮮総連のやっている事であって、日本民族の執る単純な政治政策として朝鮮総連と同一視してならない事は云う迄もあるまい。条理と叡智、並びに勇気さえあれば、軍事力に頼らずとも解決の道は開ける筈だし、また、そうしなければならない日本と韓国、及び北朝鮮ではある。裏で糸を引く、シオニストユダヤ系首謀者のマッチポンプ劇に、日韓朝の三国は与させてはならない。>とある。

 先頃、民主党政権の手で日本に招いた、所謂、金賢姫女史(韓国では元死刑囚)のVIP待遇に類似した接受手法に対して、谷垣禎一を一とする自民党幹部が早速にイチャモンを吐け、メディアを前にして、やれ賓客待遇に等しく納得がいかないとか、ヘリでの遊覧は遣り過ぎであるとか等、言わなきゃ損として政府を詰っていたが、其れでは問おう、小泉純一郎を除く、安倍、福田、麻生の各歴代の総理大臣は、北朝鮮との間に抱える問題の解決に対して、いったい何をして来たのかと。少なくとも小泉純一郎氏は、拉致被害者の救済に向け緊急に決した訪朝間際に於いて、シオニストユダヤ系大財閥資本家群率いるアメリカ合衆国から、横槍を強引に入れられはしたものの、政治生命を賭し、且つ、外交儀礼に目を瞑ってまで訪朝を決断、其れも、二度にも亘る訪朝を以って、拉致被害者一部の解放を得ると云う一応の成果を見た事は、日朝史に遺されるべき偉業である事は言うを俟たずのもの、だが、小泉純一郎後の上記三名の為した事が何かと言えば、安倍は犬の遠吠えに徹し、福田は動かず、麻生はと云えば、ご先祖様(百済)の地を度々侵犯しては略奪を重ねた北朝鮮高句麗)は、聞くのも見るのも考えるのも嫌いとして、全く動かずの状況に自民党政権が在れば、民主党政権を俟って、拉致問題の解決と日朝和平外交の交渉に向けて動き出し、其の一つとして執る件の、韓国政府を説得しての金賢姫女史の招聘に、何の問題が在ろうか、有る由もなかろう。

 鳩山政権時より思考していた、此れは拉致問題解決の為の一作業、何も成し得ず、米国依存症に陥った自民党が、民主党政権を腐すには値しないのは云う迄もない事である。鳩山由紀夫小沢一郎には、特に、感謝申し上げねばならないのだろう。

 二ヶ月間に跨る軍事演習が韓米両国の間で開始され、其れは、中国を間近に見る黄海上ではなく、出雲を間近に置いた日本海に於いて始められたとの事だが、北朝鮮国は反発をこそ見せたが憤りを抑えた点は高く評価し得るものである。何故ならば、此の三月に発生した韓国軍哨戒艦の沈没事件は、北朝鮮の魚雷に因るものであるとの、所謂、トンキン湾事件や9.11同時多発テロ、或いは、イラク戦争の開始にも見られる、米国を中心とする合同調査団に拠る”曰く因縁付き”の調査結果にも拘わらず、北朝鮮国が挑発に乗らず、南北戦争の再開へと誘き出されていない事実は、パールハーバーへと誘き出された、今は亡き我が日本の賢人たちとは異なり、極めて冷静沈着で我慢強いと云っても良いのだろう。

 拉致問題が条理を以って解決に至れば、正義を応援するのに吝かではない。