日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆米国国務長官と国防長官両氏の”千鳥ヶ淵墓苑”参拝の意味

 日本国政府要人が渡米、よしんば、其の道すがら米国立墓地であり戦没者(国の為に尽くした)慰霊施設でもあるアーリントン墓地を訪れ、献花を施し十字を切って祈っても、日本を訪れる米国政府要人は、先の大戦に因って永眠した日本人等の戦没者を慰霊する為に、国民的宗教施設と認められている観なきにしも非ずの”靖国神社”を訪れて献花、二礼二拍一礼から成る参拝をする事は決して無く、それでも自発的にする中で、求められずに参拝するのであれば、其れはもう一つの戦没者の慰霊施設となる、所謂、異民族を含む無名の戦没者が眠る千鳥ヶ淵墓苑を選択、折しも、米国政府要人として来日したケリー国務長官ヘーゲル国防長官の両氏はトランジット タイムを利用し、十月三日に急遽同墓苑を訪れて献花、米国公人としては初めての、戦没者への慰霊を顕わして呉れたのである。其の知らせは、吾ら国民をしてさえ、”甚く”感激せしめた事は言う迄もない。

 此れが、吾ら道々の民が抱く礼儀作法を本とした偽らざる感情表現、ケリー/ヘーゲル両米国政府要人に対する、戦没者の眠る千鳥ヶ淵墓苑への慰霊を執り行なったとの情報伝達に対する、素直なる礼儀としての感情の表わしではあったろう。

 極普通に見て行けば、無名の戦没者が数多に眠る石碑に献花を施し、頭を垂れ、鎮魂の手合わせをして頂くことに対し、日本国民の一人として、米国オバマ政権には深く感謝を申し上げると云う事で落着すべき事象なのであろうが、天邪鬼子として言わせて貰えば、過去六十年、或いは、七十年にもなろうとする間、米国政府要人に因る、日本国内で執り行なわれる、所謂、戦争の勝敗に関わること無く、多くの戦いで犠牲者となった人々の御霊を鎮魂し、或いは、同様の異民族軍人等の御霊をも鎮魂すると云う、自治体や私的団体が織り成す礼拝の場や、式典への参加など、アメリカ合衆国として、出席等の行動を以っては何一つとして顕わさなかったものが、勿論、米国人と云う一市民や市民団体に拠る礼拝や式典参加は見られもしたが、此処十年内に限って、堰を切る様に顕現され始めたと云う事がいったい何を意味するのかは、日本民族である吾ら道々の民が全体で考えなくてはならない事なのであろう。

 日本国との戦争に関わる勝利者アメリカ合衆国、彼等が執り続けて来た対日外交姿勢と対日政策は、押し並べてみれば、其の底流に常態的に覗いていたのは、敗戦国日本に対して取る、勝利者米国としての目線を圧して為す物事の進めであり決断の押し付け、努々、事前にして為す、日本国の異見を求めた共同歩調であるとか、考え方を問う政策の推し進めであるとかの、所謂、同一レベルでの議論の交わしを以ってする、妥協、若しくは、昇華協調へと導く、条理を以って為す政治手法や施策の互換には非ず、言わば、一方的な意見や決断の押し付け、或いは、米国の定めた政策に対する日本国への強要を以って須らくを是としていたもの、決して、日本国側に立っての思考を巡らし、且つ、日本国側の利益を慮って為す対日政策や外交姿勢の推し進め等、何一つとして有り得るものでも無く、畢竟、日本国家国民もまた其の不条理性に反発しながらも、意向を深く理解し、錯覚や幻想の下に受け容れてもいた事を再確認すべきではあるのだろう。

 第二次政権を現に担うオバマ政権が、質的変化を見つつあるのか、はたまた、W,Houseをして実態的に掌握する<主>の思考回路が、必要に迫られて、別なる戦略思考回路に差し替えているのかは何とも言えないが、異例とも云える様々な政治的事象の推移から、若し想定出来る事が在るとすれば、思うに任せない政治状況下に陥って終っている事、即ち、国際社会に於いて、自らが常にシナリオを描き、且つ、推し進める世界支配化戦略構想が、其れも、何一つの障害も無く、順風満帆に進んで来たかに見える其のシナリオと、在るべき結果予測にも異変が生じ、軋み音すら聞き取れる様になった其の要因の一つとして、あのロシア連邦の賢人政治家ウラジミール プーチン大統領の再登場が在った事を知るべき、即ち、国際社会に計画通りに現われ続けるべき不条理事象が、悉くにして阻害され押し戻されると云う、言わば、ロシア連邦が潜行して阻止に動く其の連関性を知ること無しに、当該シナリオを強行しようとした結果が、第二次オバマ政権の執政に関わる手法の変化と相俟って、同様に阻まれている事を、W.Houseを掌握する<主>は、今ようやくにして気付き始めた段階には在る、と云う事の様だ。

 もう一つの要因を掲げるとすれば、シオニストユダヤ系大財閥資本家群に因る中国大陸の経営失敗の兆しが顕在化、即ち、同資本家群の中で、中国大陸を直接的に経営支配を任されている<李財閥>に対する、一筋縄ではいかない漢民族を介した中国大陸経営に因る、人材管理統括の失敗と経済的破綻兆候が重く、且つ、大きく圧し掛かり、<主>に救援すら仰ぐと云う前代未聞の事態が発生しているのではないかとも見て取れる節が在るのである。

 その様な中で為された、ケリー国務長官ヘーゲル国防長官両名を以ってする急遽の、米国政府として為した”千鳥ヶ淵墓苑”への公式参拝、其れは、中国政府に対しては、米国政府として靖国神社詣では認めていないとのシグナルの送りであり、日本政府に対するサジェストはと言えば、尖閣諸島に血眼の目を注ぎ軍事力の行使を虎視眈々と狙う漢民族中国に対しては、くれぐれも日本側の手で戦端の緒を開いてはならぬとの、其れは、無名戦没者も数多く眠る千鳥ヶ淵墓苑への公式参拝を以って、安倍晋三政権には知らしめたと云う事ではあるのだろう。