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ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆中東諸国がロシア連邦のシリア国軍事介入に期待

 罪科あふれる過去の経歴から推し測れば、信じる謂われすら無いのだが、即ち、シリア国内戦に触れてアメリカ合衆国オバマ大統領曰く、米軍に因る直接的介入はまったく無く、地上戦もまた一切して居らずと明言、また、近々に於いて為された件の、ヨルダン国空軍やフランス国空軍等に因る、所謂、中東域に在る近隣諸国や西欧諸国等の空軍力を以って為す、シリア国やイラク国の領域に跨って我が支配地に在ると宣言し、テロル活動を以ってイスラーム国を名乗る、当該テロリスト軍団に対する一連の空爆は、彼等独自の決断であり空爆の実現とするもので、米国は一切関わってもいないと、国際世論をミスリードすらし、白を切っていた件のオバマ大統領ではあった筈だが、豈図らん哉、ロシア連邦政府(二個大隊)に因る、シリア政府支援の決断と軍隊の派遣を本格化させる一連の政治行動図式は、即ち、イスラーム国壊滅を目的とした斯かるロシア連邦政府に拠る、シリア政府支援軍事活動に関する積極姿勢の表わしは、欧米の支持を受けたとの推断もまた為された事でのもの、基より、プーチン政権は即刻にして実行へと動き、シリア政府領域内に設けた、所謂、シリア/ロシア連合軍の空軍施設から、戦闘機ともども爆撃機を飛ばし、イスラーム国支配領域内の軍事施設十数ヶ所を第一次目標として空爆、公に、攻撃場面を開示して見せたのである。

 米軍では馴染みとなった、プロパガンダの色彩が強く滲み出る、映像を通して見せる空爆そのものであり、シリア/ロシア連合軍のものとは言えども、欧米軍の映像に勝るとも劣らずのもので、迫力が漂い溢れているとは、不謹慎に過ぎて言える由こそ無いが、其れでも尚、欧米軍の映像に匹敵する不条理力と言っても良いのだろう、ロシア空軍の威力を見せ付けていたのである。

 今や、欧米諸国やロシア連邦等にとっても共通の敵とさえなった観も在るイスラーム国、其の存在に加えて、シリア・アラブ連合国アサド政権を倒すべくの目的で作られた反政府組織、一般的に言える事はと云えば、アサド政権を存続維持させたいとするロシア連邦政府と、独裁色が濃厚の親露派アサド政権を倒して、何とかシリア国に民主化を根付かせ、欧米側に引き込みたいとする西側と云う、全くの対立構図には在るのだが、欧米、就中、米英も独仏も、シリア国に於ける内乱の企てやテロルの醸成を為す等の気配は、微々たりとも感じさせる事は無かったが、”アラヴの春”や”オレンヂ革命”等に見られる一連の、政権転覆にまで至る係争問題や内乱等、所謂、準革命事象の勃発は、当該国家群の国民自身の素人力のみを以ってしては、短時間に成し得ぬ業でもあれば、基より、武器弾薬の大量投入や重火器等の円滑にする使用手法が巧妙に為されてもいれば、プロ軍団に因る関与が、反政府組織側にも、基より、イスラーム国側にも、影を落とす存在として間違いなく有ると、容易に推しはかれるもの、当然、ロシア連邦政府を牽引するウラジミール プーチン大統領は、正確に見抜いていた事にはなるのである。

 また、付言すれば、現行の欧州域で喧しく報じられている、主に、現状内戦状況下に措かれているシリア国からの、大量逃避人口ともなる難民や移民問題、はたまた、棄民等の問題は、連綿として続く欧州目指しのもので、民族浄化作用を介在させての不条理行進となって続き、特に、独国や英国をして其の最終行進の目的地として目指すものとはなるのだが、須らくが無事に到着するとは限らずのもので在る事は言う迄もなく、斯かる亡命移民の間断無き発生と新天地を求めての動きは、年に十万人、乃至は、数十万人規模にまで脹らみ続け、対応そのものに、少なからずの関係各国が振り回され、苦慮し続けるで在ろうと言われ、まさに、現実に、不条理事象として到来しているもの、本より、シリア国に於ける現状の内戦状態が無ければ、決して在り得なかった、それこそが難民や移民の続出では在るとの断定や判断は、今にして根強く、EU域内の人々に抱かれる思いでは在り、EU諸国圏外に住まう人々にもまた抱かれてはいるもの、左すれば、シリア・アラヴ連合国に発生した、内乱(難民発生の因を作る)の元凶ともなる、反政府組織に因る、並びに、急遽台頭したイスラーム国に因る、反政府活動拡大化の食い止めが、先決問題にもなると言うこととなり、結局は、EU域内をして暗雲を垂れ込めさせ、且つ、不条理として襲い掛かる、<難民、移民、棄民>問題、左すれば、斯かる問題解消策の解にもなるで在ろうとの論理の帰結は、EU諸国圏は内々の応諾として、アサド政権を支援するロシア連邦の軍事介入(間接的要請)を促し、即ち、イスラーム国をも壊滅させる必要が在るとのロシア連邦政府に因る、積極果敢にするシリア内戦介入発言に、(暗黙裡にする)賛意を示した事は言う迄もないのである。

 EU諸国にとってみれば、当該シリア国内戦問題に、米国(政府組織や機関等)自体が深く関与していたり、絡んでもいるとは、露たりとも知らされずに措かれれば、積極的介入を示唆するロシア連邦政府に対して、早く、素早く動いて貰った方が効果的で、且つ、得策でもあるとの判断に、押し並べてのEU諸国が意見集約を見せたであろう事は、想像に難く無いのである。勿論、英国は兎も角として、ドイツ国連邦やハンガリー共和国、或いはオーストリア共和国等、所謂、移民や難民達の移動中継地点として看做され、且つ利用され、直接的混乱に陥っている国家群にとっては、煩雑にして非生産的、且つ、経済的阻害要因ともなっていれば、何とかして斯かる責め苦からの解放は、一刻も早く望まざるを得ずのもの、基より、人道的問題をも加味すれば口に出せずの条項も在るもので、左すれば、不条理が襲い掛かる当該実態を一掃し得るのは、アメリカ合衆国や英国政府のどちらとも取れる政治的動きでは無く、ロシア連邦政府の力に拠ってのみ成し得る事を、深く関知しているのは、他ならぬEU諸国自身で在るのは、当然に辿り着く帰結なのである。

 内戦状態に陥って久しいシリア国への軍事的全面介入、其のゴーサインのシグナルを受け取ったのは、基より、ロシア連邦政府のウラジミール プーチン大統領其の人、と言う事では在ったのだろうが、同時に、先の国連に於ける「オバマプーチン」米露両国首脳会談での、オバマ大統領に拠る、某かの”露軍の軍事行動を斟酌する”なる内容発言も、絡んでいると見るのだがどうか。即ち、イスラーム国に対する露軍の軍事行動を、米国政権として認めると言う言質の付与のみに止まらず、反政府組織に対する空爆の実践も(小声ではあるが)認めると言う、言質もまた付与したものと推測さえするのである。

 オバマ大統領にとっては、シリア国内を一とする世界各国に展開する、所謂、数千や数万にも及ぶとされる、米国の政府機関や組織が現に為す、即ち、一から万へと及ぶ全体像を、把握掌握するだけの内実は知らされて居らずにもあれば、シリア国に於ける内戦の早期解決が、難民、移民問題を早期に解決し、欧州域の安全保障にも貢献出来ると、オバマ大統領自身は考えたとしても何等不思議は無きもの、”まさか、、、!”と迄は、判断し得なかった事は確かである。

 シオニストユダヤ系大財閥資本家群の政治的前衛で在り、92歳にして今なお炯眼を有して俗世界を眺め続ける件の、アメリカ合衆国国務長官H.キッシンジャーの様な、言わば、狡猾にして押しが強く冷徹にして獰猛なる政治的策士でも付いていれば、外交的展開は異なりもしたので在ろうが、また、能吏たるブレインが数多に付いて居るにせよ、其処までの悪党はオバマ政権には不在では在ったと言う事にはなるもの、左すれば、斯かる、ロシア連邦政府に拠る条理在る”政治行動/軍事活動”を、一時では在っても容認する事と相成るのである。

 現地時間九月末ではあったろうか、シリア国に、三十機程度のミグ戦闘機や戦略爆撃機数機を配置、略二個大隊の陣容を以って重装配備(想定)したロシア連邦軍は、シリア/ロシア連合軍と称して早速に責務を遂行、イスラーム国やアルカーイダ系反政府組織が支配するシリア国内陣地目掛けて飛び立ち、事前に把握し定めてもいたイスラーム国等の支配下に措かれた軍事施設や拠点目掛け、空対地ミサイル攻撃を十数ヶ所に於いて発射、爆撃し、敢行したのである。勿論、アメリカ空軍が数日後に為した、所謂、<<アフガニスタン国に於いて繰り広げた、”国境なき医師団”が開設する医療施設に、其れも、斯かる医療施設の所在を、国際的NPO組織である”国境なき医師団”は、明確に念を押す形で、米軍や米国家機関(CIA)等に伝えておき、不測の事態としての米軍空爆被害を避ける目的としたもの、左すれば、今に至るまで、大きな事故は避けて来た筈のミサイル空爆ではあったのだが、無残にも、米軍に因る作為的ミサイル攻撃に因って、安全神話は見事に崩れ落ち、国境なき医師団が開設する医療施設のど真ん中に、米国空軍のミサイルは発射されて見事に命中、二十名余の死者を含む多数の負傷者を出した米軍、其れこそが作為的民族浄化とでも言うもので、基より、再びにして米軍報道官は虚言を弄し、遂には、アフガニスタン国からの要請に基づくもので在ったと、二転三転の言い訳をする有様>>、この様な虚言を、シリア/ロシア連合軍は、吐く事も無かったのである。基より、虚言など吐く必要は更々に無かったのである。

 同じ不条理下の戦争でも、一方はアメリカ合衆国に因る、十三年に亘る侵略戦争で在り民族浄化を根底に措く戦いでもあり其の継続と云うべきもの、他方は、シリア国政府に拠る、国権の転覆を謀る反政府テロ集団(複数)を斃すべく動く、国家社会秩序維持と回復を目的とする、執権者アサド大統領に因る、治安維持を目指した戦いと云うもの、基より、国家社会正義が何れに存するかは明々白々、言う迄も無き事ではあるのだろう。

 だが、公に発した攻撃の開始、即ち、シリア/ロシア連合軍に拠る空爆の開始で、大きな悲鳴を上げたのが誰在ろう、イスラーム国や反政府組織等ではなく、他ならぬ、オバマ大統領が、米国政府は内戦には一切関知せずとミスリードした、CIAそのものの関与であった事は先の当欄でも述べた所だが、「オイオイ、其処はイスラーム国の陣地等では無く、CIAが反政府組織を訓練し管理している基地であって、ロシア軍は即刻にして空爆を止めよ!」と言い放ったものだから堪らない、本国の米国にまで飛び火、オバマ大統領まで直々にお出ましになり、ロシア連邦政府は空爆を止めるべきだと非難するものだから抱腹絶倒、嘘だろう!、米軍はシリア国に介入していなかった筈だが!との疑念も飛ばされ、終には、笑いを誘う一因ともなったのである。基より、シリアスなる笑い、または、冷笑を以って、ではある。

 シリア国に居ない筈の米国機関が実在、其れも、体よく言えば、シリア政府を転覆する為の”反政府機関員”を育てている事が、シリア/ロシア連合軍の攻撃に因り白日の下に晒されたと言う事にはなるもの、即ち、判り易く言えば、テロリスト集団を育てては戦地へと送りだし、シリア政府軍の倒壊を目論む司令塔、乃至、前線基地運営の役割をも米国政府機関は紛う事無く担っていた事実を、オバマ大統領自身が認めて終ったのである。

 アフガニスタン国では、米国軍が未だに自由奔放に動き回っている中で、アフガン人に関わる民族浄化を妨げる不埒なる存在として、或いは、要らぬ有色人種群を助けて仕舞う存在として、はたまた、シオニストユダヤ系大財閥資本家群にまつろわぬ不逞の族なる存在であるとさえ見ていたのであろう、所謂、”国境無き医師団”をして、無償奉仕で彼等が運営する在アフガニスタンの病院をミサイル攻撃で撃破したのは米国、一方、シリア国内では、何時から、其れも、シリア国政府の許可も得ず、米国政府機関であるCIAが入国、在ろう事か、シリア国内での反政府活動を企てたばかりか、永らくにも亘る米英連合軍の攻撃で路頭に彷徨う人々を、僅かな対価と三度の食糧をチラつかせて集めては、相手を殺すだけの戦闘訓練を施し、其れも短時間で、重火器等を携行させてはシリア政府軍との前線基地に、テロル歩兵要員として投入すると云った一連の反政府テロ活動に、米国政府機関は手を染めていたのかは推して知るべしではあるのだろう。

 白を切っていたオバマ大統領で在ったのかどうか、或いは、最初から、シリア国内にはCIAが暗躍していたとの事実さえ知らされてもいなかったオバマ大統領で在ったのかどうかは定かで無いが、ノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領の名誉も有るので断わって措けば置けば、ウクライナ国内政問題に首を突っ込んで久しい米国機関の活動詳細すら、聞かされては居なかったと判断すべきが正解と云うもので、オバマ大統領が為す、都度のロシア連邦政府批判は、不条理事象が須らく公になって以降に為されしもの、即ち、我が国の傀儡子宰相同様に、与えられしシナリオを読むだけの存在でしか無い事が此れで理解出来るので在ろう。

 シリア国内外で搔き集め、反政府組織を布設した米国政府機関、即ち、僅かな食糧や報酬すら手に入らぬ、貧しくも在り悲惨にも在るシリア人やアラブ人の苦のみ有する生活環境に付け入り洗脳、反政府活動に携わるテロリスト群に育てては目的の戦闘地へと送り出す米国政府組織CIA、斯かるテロリスト育成と其の存在の露見は、偶然にして、即ち、シリア/ロシア連合軍に因るイスラーム国(テロ集団)やアルカーイダ系反政府組織支配域に対する空爆に拠って、奇しくも発覚し明らかとなったもの、勿論、僅か一週間足らずのシリア/ロシア連合軍の空爆等では在るが、イラクやイラン国等にも実効性ある成果として認められているもの、即ち、シリア国支援をロシア連邦が為す事で内戦が治まるてあろう事、また、新たなる秩序が形成される事で、イラク/イランを含む中東域に静謐さが戻り、何れ、斯かる和平化の推し進めは、無秩序状態に陥って終った現状のイエメン国やスーダン国(南北)等にも、収束可能性を示す波及効果の推認が浮上してきたからでは在るのだろう。其れ程に、ロシア連邦に因るシリア国政府支援の実戦を以ってする決断と実行は、望ましくも在り、有効でもあったと言う事である。

 アラヴの春にせよ、オレンヂ革命にせよ、此のシリア国内戦にせよ、其の須らくが、実体として、アメリカ合衆国が仕組んだ罠に因る不条理事象、特に、シリア/ロシア連合軍に拠る空爆で被害を被ったことが明らかとなった、即ち、CIAに因る、テロリスト群の訓練施設とされる場所が破壊され、明らかにされただけに止まらず、当該地域に隣接しているのは、件のイスラーム国の支配地域で在った事も判明した事、斯かる、隣接する事実こそがまさに奇怪で、複雑なる米国や英国、或いは、イスラエル国等に因る、政治軍事的動きをも推測させ、連関性や作為的内戦のマッチポンプ劇さえ想起させるもの、米英やイスラエル(機関)の”動き”が無ければ、オレンヂ革命もアラブの春も、はたまたシリア国内戦状態も起きず、欧州に向けて死の行進を為す難民移民問題も、発生する事は無かったろう。