日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆オバマ大統領も、歴代大統領の不条理史に倣うのか

 米国は、シリア・アラブ共和国の内戦問題に一切介入して居らずと明言し続け、且つ、米軍関係者の潜伏も謀っていなければ反政府軍に対する支援や援助も為しておらず、また、遣る計画すら無いと、ケロッケロッと平気で嘘を吐き通して来たアメリカ合衆国オバマ政権、ところが、シリア国アサド政権に因って、国家存続の為の秩序回復を希望すると懇願されたロシア連邦政府に拠る、軍派遣要請の受諾と、対反政府組織(主としてイスラーム国)へのシリア空軍との共同空爆実現は、あろう事か、シリア国内に於いて反政府活動を企図支援し、アサド政権に対するテロルの実戦活動すら教練、育て上げた戦士をして前線基地へと送り込み、重火器等を含む武器弾薬をも、当該反政府テロ集団に調達補充し続けて来ていた事実を、米国政府機関に因る長期間に亘る作為として、有ろう事か、シリア/ロシア連合軍の攻撃が其の存在を露見させて終ったのである。

 CIA(米中央情報局)諜報員に因るシリア国潜伏と、アサド政権の転覆に因る秩序破壊工作、即ち、アメリカ合衆国が、シリア・アラブ共和国の体制転覆を謀る為に、隠密裏に諜報活動員を同国に潜入させ、不満分子を集めては洗脳と教唆を繰り返し、テロル実践組織乃至実戦部隊員へと育て上げ、アサド大統領の暗殺から始まり、国家政治体制の倒壊にまで至る、一連の軍事テロル活動を、信じ難き事ではあるが、オバマ大統領自身が与り知らずとは言え、アメリカ合衆国として仕組んでも居た事は疑いを容れずのもの、斯かる不条理活動は一夜にして発覚して終ったのである。

 アメリカ合衆国に因る、斯かる作為を以ってする不条理事態(国際法上も不法行為)の露見に際して、オバマ大統領は、シリア政府に対して、一言の謝罪をしたり弁明を為すどころか、在ろう事か横道に話しを逸らすべく、米国政府機関に因る不条理事態への注目を薄めるべく、今度はトルコ空軍を使ってはスクランブル、シリア国から発進したロシア軍の戦闘機が、トルコ領空域内に侵犯したとして非難、ニアミスを惹き起こし、あわや一触即発のアクシデントすら在ったとの情報を、国際メディアに流し続けたのである。其れも数回に亘り流して見せたのである。基より、斯かるトルコ空軍に因るスクランブル急発進事態を以ってしても、CIAに因る諜報活動は事実として消し去られる事は無かったのである。

 諜報活動や破壊活動を生業とする米国の政府機関CIAが、シリア国政府に頼まれもせずにアサド政権転覆を謀るのは、生業たる職務性格からして当然だが、通常、当該不法組織の存在が明らかになれば、国際関係上大々的問題として取り上げられるのは当然で、非難さえ受けるのもまた至極当然とするのだが、どうした事か、新聞やTV報道のトップニュースにさえ向かえられる事も無かった日本社会、斯かる不条理行為に馴らされて終ったのであろう、安倍晋三を擁して牽引する現代の日本国と社会、戦後七十年間に亘って為され続けたアメリカ合衆国に因る、異民族国家群に対する、此れまた破壊活動行為の一つは、マスメディアに因って一顧だにされる事無く無視され、僅かに、右の耳目から左の耳目へと抜けて流れる一般的ニュースとして、提供されるだけで在ったのである。

 国際メディア群をして其の情報統制下に置き、且つ、作為的誤誘導に対しても寛大なる姿勢で臨む現代社会でも在れば、其処に言う、国際メディア群に対する其れこそが、情報統制の主体者とはいったい誰の事を指し示すのか、と云う事にもなるのだが、言わずと知れた事、不条理を本にして已まない政府機関との自由通行のみならず、米/英/加/豪/新等の、メディア界をして席巻、且つ、支配、作為不作為を以って為す虚偽の情報すら流して已まず、それらは須らく、公的な情報であるとさえ価値付けて見せる件の、シオニストユダヤ系大財閥資本家群傘下の、世論操作部門を担うメディア企業家群ではある。

 我が日本に於いても例外に在らず、安倍晋三と云う、其れこそ前代未聞の従米傀儡子政権の登場で、国家情報に関わる閉鎖性(非開示性)は米国並みにより厳しくなり、運用基準さえ政府の独善に為されていい加減、斯かる秘密の保持がまさに妥当であるか否かに関して、チェック機関を有するとは言えども、其の実体は不透明で、此れまた米国を真似ていて無きにも等しいもの、何処まで真似すれば気が済むかは解からぬが、首相安倍晋三の匙加減一つで決まると云う、奴隷国家そのものの態、基より、傀儡子政治屋であれば、匙加減など成し得る器にも在らずが正解、左すれば、我ら看做し奴隷に置かれた民は、ネオコンと思しきブレイン群が立案する不条理政策の不出来に因る総崩れを待つか、或いは、首相自身の傀儡子そのものに在る事の馬脚の現わしを、じっと忍んで堪え、待つか、其の何れかと云う事にもなるが、はからずも、曰く因縁の有りそうな、所謂、叩けば大ボコリが舞い上がりそうな大臣連中の参加で、即ち、第三次(大惨事)安倍政権の立ち上げで、事実としても目前に、且つ、早く、迫りつつ在る事が明白になったと観て良いのだろう。

 話しが横道に逸れたが、シリア国内での政権転覆活動には一切参加していないと言い続けて来たオバマ大統領ではあったが、シリア国政府に懇願要請されたロシア連邦軍に拠る件の、シリア国内に活動拠点を拡げては新たな国家樹立を宣してテロル活動を活発化させる、イスラーム国陣営に対する、空爆を開始した事で、米国政府の諜報機関であるCIAの存在が白日の下に燻り出され、オバマ大統領に因るシリア国内戦不介入発言が、瞬時に、”嘘言であったとして”消えて終ったばかりか、在ろう事か、米国に因る不条理の露見(シリア国に無断で立ち入り、其れも、アサド政権打倒の為のテロル集団を作り、武器弾薬をも提供して実行させると云う不法行為と活動)に際して、弁明も釈明も一切せず、基より、謝罪すらせず、在るまい事か逆上までした挙句の果てには、ロシア連邦に対して一時停戦の申し入れを為し、シリア国内での米露空軍に因る不測の事態を回避すべく、話し合いをしようではないかと持ち掛ける始末、此のノーテンキにしてガサツ、且つ、不正義にして狡猾なる振る舞いを露わにするアメリカ合衆国オバマ大統領、斯かる振る舞いに関して言えば、不条理事象の露見時にのみ駆り出されるオバマ大統領は実に憐れなる存在、言うならば、朝鮮戦争時のH.トルーマンベトナム戦争時のR.ニクソン、はたまた、アフガン/イラク侵略時に遡るJ.ブッシュ等々、アメリカ合衆国歴代大統領が通った、言わば、自国が惹き起こした不条理戦争に在る中で、結局は、敗戦に遭遇しながら敗戦を決して口にせず、在るまい事か、他人ごとの様に責任回避をして当然として責任は一切取らずのアメリカ合衆国オバマ大統領に因る今般の、シリア/ロシア連合軍に対する安全飛行の申し入れは、導入口こそ違えど、米国側の敗戦に至る道筋となる事は確か、オバマ大統領もまた、シリア国内戦に深く関わったが、歴代米国大統領の倣いとして斯かる不条理の汚名を着る一国家元首ともなるのだろう。憐れを極める不条理事象のご開帳では在る。

 云うべくも無いが、治安維持を回復すべくの軍事力の行使が第一義的なものとは言え、ロシア連邦国軍は、シリア国政府のアサド政権に招請されし正統性在る存在であるのに対して、シリア国内に無断で潜入せしCIAと、其の後を、悪びれずに引き継ぐアメリカ合衆国空軍はと言えば、シリア国内に無断、且つ、勝手に侵入、其れも、シリア国アサド政権転覆を企てた侵略者の存在となるもの、左すれば、好き嫌いは別として、露米の何れに正義の軍配が挙げられるかは言うまでも無き事、ドイツ国やイラン国でさえ、「アメリカ合衆国に分が有り!」とは、脅されたとしても、決して言わないで在ろう。

 アメリカ合衆国は、二十一世紀に入ってから益々、其の不条理性を露わにしているのである。