日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆最悪の大統領で現実味を帯びてきた”第三次世界大戦”

 未来に向かうアメリカ合衆国が、若し、異国の中で発生する抗争や紛争に介入する事を完璧に止め、自国の事は自国民が個別に解決すべきであるとして見離せば、此の国際社会、混沌として二進も三進も行かなくなり、アメリカ合衆国自体を一、あらゆる国家群に朦々たる黒煙が上がり、建設の槌音一つ聞こえる事も無くなるだろうと断定し得るであろうか、其れとも、ロシア連邦が、はたまた、漢民族中国が、さもなければ、イスラム国家群が、米国に成り替わり、混乱する国家社会の表舞台にしゃしゃり出て抗争や紛争に介入、結果として、覇を競う介入国、即ち、アメリカ合衆国の後継に成り得るかと言えば、恐らくは「ノー」、現行「国連」に関わる役割や規定の見直し等に拠る、所謂、制度改革を含む実力行使手法が改められれば話しは別だが、此の侭に行けば、一強四弱とでも言うべきか、其れとも、三竦み状況とでも云うべきかは分らぬが、アメリカ合衆国主導の歪に傾く国際政治力学を示す現状では、往々にして不条理に振れるアメリカ合衆国を超える様な国家の現出は不能とはなるもの、精々が「国連」に於ける議場での思いの丈を述べるのみに止まる”場”とはなるのだろう。其れでも国際社会にとっては良い事である。

 と言う事は、「国連」加盟国もまた、アメリカ合衆国が現わし示す不条理性に対する抑止等は、数を以ってしても一切不能とはなるもので、基より、抗争や紛争に関わる米国の介入が無ければとの前提条件そのものが成立せずにも在れば、問答そのものが無用とはなるもの、過ぎし日の日本国権力社会の一事象にも似ていて奇妙、罪無くとも咎人としての扱いは受け続け、また、助ける人ひとりとして現われず、罪在りし者が歩みし不条理の道と同様の轍を踏まされれば、何時しか罪無き者の権力は唯々萎えるだけ、原状復帰は遠い夢物語とはなるのである。まさに、ロシア連邦の今がその立場にはあるのであろう。勿論、対立軸に位置する不条理者はアメリカ合衆国しか在るまい。

 いつの間にか発生した(或いは、させられた?)団体組織、即ち、イラク国からシリア国にかけての領域で、陣地造りの活動を武力を以って強行、かつて自らの先祖であるアラブの民が住まいし其処は排他的領土そのものであると国際社会に宣言(?)、捲土重来を期し、武装蜂起する国家名「イスラーム国」の団体組織に対し、アメリカ合衆国は国連安保理での決議に諮る事無く、或いはまた、自陣に組み敷いたイラク国は別として、シリア国アサド政権に対する事前諒解無しに、シリア国内でテロル活動を繰り広げる当該イスラム国兵士群に向けて、空爆の実施を決めたオバマ大統領率いるアメリカ合衆国、斯かる空爆にシリア国の諒解は不要とする其の根拠とは如何なるものであるのだろうか。

 2001.9.11NY同時多発テロルに際して当時のブッシュがシナリオ通りに言った、”テロリストとの此れは終わり無き戦いの始まりである”との宣言を受け継ぎ、テロ殲滅には場所も時間も理由すら選ばずの正当性(正統性)有りとしているのであろうが、如何に、アメリカ合衆国が個別具体的に認識するテロリストに対する排除行為を目的としてはいても、苟も、オバマが軍事攻撃を仕掛け様としている場所は、シリア.アラブ共和国と言う、アラブ民族を中心とする民族群が統治する其処は領土であり独立国家、諒解も受けず、況してや国連に諮る事も無く米国単独で武力行使を推し進めると断言する様は、実に、不遜にも過ぎる言い様と言うもので、唯我独尊以外の何ものでも無く、かつて欧州領域をして蹂躙、傍若無人に振る舞っては数多の民族群をして重火器の餌食と為し、軍事席巻した古のヒトラー批判は中らずのもの、オバマ大統領自身の決断した斯かる政治的軍事行状もまた、其の不条理なる悪魔の仕業に漏れるものではない事をこそ、知るべきではあるのだろう。

 狂い始めたのかオバマ大統領、急にどうしたと言う事だろう。如何に、イラク国やアフガニスタン国で、十年にも亘っては数十万人にも及ぶ有色人種群を殺戮し、百万人単位の規模をして路頭に迷わせた挙句の果ての退散、其の魔の業とでも言うべき斯業の疲れが、撤退/休息と言う形で癒えたのであろう、今度は場所を変えての再開を表明、あわよくば、シリア.アラブ共和国アサド政権狙いのミサイル攻撃に成功すれば一石二鳥の代物と読むもの、悪魔の企図する不条理劇の最終章をして、ロシア連邦領土領海の平定と制圧に措くシオニストユダヤ系大財閥資本家群にとっては、外堀の埋めにこそ、シリア国への空爆宣言と実戦はなろうと言うもの、ロシア連邦平定に向けての千載一遇の好機として捉えもすれば、国連決議を得ずとも唯我独尊を圧して為す大義名分は整おうと言うもの、況してや、弱り始めているシリア一国ぐらいを壊滅し得ずしてロシア連邦の平定など成し得るものではないとの判断は、オバマ大統領に在るのかどうかは不明にせよ、オバマ大統領をして不条理に動かす彼等には在っては、其れこそが当然の判断材料とはなったのであろう。

 正当性を持たないシリア国内での米軍爆撃行動も、ロシア連邦は横槍としての口こそ出すが、両手を広げて迄の実力阻止活動は不可能と読んだかにも見えるオバマ大統領、ロシアの封じ込めも大事だが其れ以上に今重要な事は、国際社会に向けて発信するマスメディアの事実情報の排除、乃至は、自陣に措くメディアを活用した連続的発信に因る世論作り、現状に於いて、略完成しつつ在るのが斯かるメディア操作であれば、ロシア連邦に因る実力行使以外にアメリカ合衆国の不条理活動を止め得る手段は見当たらずのもの、シリア国内に向けたイスラム国兵士追討爆撃宣言も、かつて、アメリカ合衆国が、ベトナム戦争で企図したのと同様のシナリオで、即ち、ベトナム戦争を無理やりに仕掛けたのも去る事ながら、ラオス国やカンボジア国にまで、勝手な理由を付しては空爆に及んで戦禍を拡大、黄色人種群の虐殺を愉しんだのもまた、当時のジョンソンやニクソンをして裏から動かした、シオニストユダヤ系大財閥資本家群で在る事を思えば、オバマ大統領が決断した現下のシリア爆撃と其の正当性の付与は、まさに同一の大義名分とはなるもの、命じる者が同じであれば、手口が似るのも当然である。

 歴史は繰り返す、とはよく言われる言葉だが、現状の事象、即ち、アフガニスタンイラク問題に始まり、ウクライナ国内戦問題、乃至は、イスラム国撲滅問題等に関わる軍事事象は、ベトナム戦争や其れ以前に勃発した諸々の戦争や抗争事象に極めて類似しているもの、其れも道理、戦後に引き続く不条理なる戦争や抗争を取り仕切る主体者そのものが、他ならぬ、アメリカ合衆国をして戦後もなお支配し差配し続ける、シオニストユダヤ系大財閥資本家群であるからに他ならないからでである。

 現状のシリア領土とイラク領土の双方に跨る領域に、即ち、欧米列強に分断統治される以前の、古に於いては実存したとされる国家領域をして我がアラブ民族の領土であるとして再興するとして宣言、2014年1月に”イスラーム国”を建国したとしているスンナ派主体のアラブ民族(国家元首フセイン時代の権力者群を中核とする)、基より、斯かる言い分は現行アラブ領域の国家社会的秩序を乱すものとして憤らなければならないのは、現イラク国等を含む中東アラブ諸国の筈で、部分的な領土割譲をイスラーム国より迫られるシリア国もまた、其の反対すべき一つの国になって当然なのだが、そうはならず、唯々米軍に因る、シリア国内に潜伏しては反イスラーム国、特に、イラク国のキルクーク支配を実行的なものとするクルド民族に対してヒット&アウェイの破壊工作を繰り返す、イスラーム国兵士に対する掃討爆撃は、人為的に作り上げた爆撃名目にしか過ぎず、実体は、米軍(イスラエル国)に因る、シリア国サダト政権潰しに在るとして看破したが故のもの、また、其の通りなのであろう。

 だが、しゃしゃり出ては来ないだろうと見ていたロシア連邦政府は吟味の末、イスラーム国テロル戦士潰しの名目は、アメリカ合衆国に因る、深謀遠慮以外の何ものでも無く、即ち、テロル戦士潰しとは名ばかりの、シリア国家アサド政権潰しであると断定、諒解無しのシリア国爆撃は「侵略行為」そのものと看做すと言い切ったのである。斯かる言動を受けたオバマ大統領は、<主>の意向に変わりは無いのかどうかを確認、早速に意向を受け、国連加盟国からの支持を必要とするとの条件に変更、基より、国連常任理事国の総意だけは必要とせずとの条件は変えず、単独での爆撃だけは見合わせる事としたのである。

 如何に傲岸不遜に過ぎるアメリカ合衆国とは云え、此処までルールを変えて良しとし、恣意的に不条理を取り扱う様は戦後に於いてさえ無く憚られもしたもの、だが、其の一線すら超え様としているのが他でも無いオバマ大統領とは如何にも皮肉、余程にして拙い人選ではあったろう。あと二年を残す大統領任期、第三次世界大戦も現実味を帯びて来ていると言う事か。

 アメリカ合衆国は、須らくの軍事介入を放棄せよ。