日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆ロシア共和国故イェリツイン大統領とトランプ大統領の類似性、有りや。 其の二

 二十年前(1999年)の混乱期真っ只中に在ったロシア連邦に思いを致すと、余りにも早く過ぎた月日としてあっという間に当時の国際社会状況に辿り着くのだが、勿論、ミレニアム期をして何事も無く通り超した2001年9月11日には、件の、米国政治史上最低の大統領(指揮官)では無いかと、故トルーマン大統領と相争った人物、即ち、Jr.ブッシュ大統領が合衆国に輩出、<NY同時多発テロル>を演出しては惹起、其れを契機に、且つ、事由としては、アフガニスタン空爆して攻め入り、本命たるイラク国をターゲットとして壊滅する事をJr.ブッシュは宣言、逃げ回っていた同国大統領サダムフセインを拘束して死刑(2016年12月30日執行さる)に処するまで、延々とイラク国叩きは続き、今も尚、イラク国をして立ち直れぬ侭、人間家畜奴隷の如き状態にイラクの民を措いた侭にしているのである。

 単純に見れば、石油産出量の上位国たるイラク共和国に対する、ロシア連邦の政治力の低下が為さしめた結果が、Jr.ブッシュ(傀儡)に因るイラク共和国に対する”侵略”と看做す覇権行為さえ窺わせたもので、9.11.NY同時多発テロルを以ってしても、下手人(ども)が明確に非イラク国民に在った以上、戦争に踏み切る理由など彼の国には全く無しのもの、Jr.ブッシュ政権内での全き作為で在り、即ち、対イラク戦争惹起の為の口実作りが、<9.11.NY同時多発テロル>の惹起を作為させたのであって、アフガニスタン国への即自的侵略とはなるのである。今、動機こそ違えども、Jr.ブッシュと同じアメリカ合衆国の大統領D.トランプが遣ろうとしている事、即ち、イラン共和国への(戦争)挑発行為は、古き悪しき時代の、図体のみバカデカいシェリフのバッヂを付けた”荒くれ者”が、拳銃二丁を手にぶら下げて、酒場に入って来た様なもの、為す術知らずとは此の様な狂気的振る舞いを指して言うのであろう。

 今、TBSの伝えるニュースに拠れば、イギリスのメール・オン・サンデー紙は6日、極秘の公電の内容を入手し、英国ダロック駐米大使がトランプ氏について、「外交的に無能で」「不安定で」などと本国に報告していたと報じ、ダロック大使はさらに、「ホワイトハウスは機能不全に陥り、トランプ氏は不名誉なかたちで職を降りるだろう」とも伝えていた、、、云々のニュースが入り、数日後には駐米大使の職を辞し、受理されたとのニュースも伝えられている。

 至極まともな外交官(国家公務員)で在れば、英国のダロック大使に限らず、過半数以上の国の駐米大使は、陰に陽に合衆国大統領D.トランプに対する理解並びに印象として、英国大使と同じ様な心証をして積み重ねているであろうし、有してもいるのであろう、場合に因っては、我が日本の駐米大使もまた、口にこそ出さず、文章にこそ遺さないが、胸の中に仕舞った侭にしている可能性無しともしないのだろうが、何れが正しいのかは、D.トランプの絡む歴史的展開が結果として判断する事にはなるもの、英国のメイ首相は、自国のダロック駐米大使を庇いこそしたが、駐米大使の辞表を受理、米国に対する謝意とした形だが、元々が狂気的であり病的でも在るD.トランプにとっては、不意に、痛い所を突かれた事に激昂、餓鬼同然に振る舞い、英国メイ首相にまで八つ当たりする始末、よしんば、発言元がダロック英国大使では無く、他国の駐米大使で在ったならば、精神疾患著しい此の大統領D.トランプはどの様な行動に出たので在ろうか、考えるとゾッとするが、今次の出来事は当然の事として米国社会にも広く流布されたと思われる以上、三億数千万米国市民への何かしらの、条理、乃至は覚醒の、”足し”にはなっている筈、其の意味では、ダロック大使の”言質”の漏れは、本人にとっては職を辞するという不運をこそ招いたが、米国市民に対しては「啓蒙の言」として有意義に遺るであろう事を思えば、ダロック(元)英国駐米大使は胸を張りこそすれど、卑屈になど一つとしてなる必要は無いのである。

 話しをもとに戻せば、共産党社会主義ソビエト連邦を解体し、個別に共和制を布いたボリス イェリツイン大統領(ロシア連邦)は、”アルコール中毒”と言われていただけあって、海外(外交上の公的場面)に出ても”しらふ”を以って為す、相手国首脳との折衝等(日本国との和平条約締結問題等)は殆ど成果無く皆無に終わった様で、ロシア連邦にとっての様々な外交的成果は、二代目大統領ともなるウラジミール プーチン大統領にまで俟たなければならないのである。但し、ロシア連邦の(故)イェリツイン大統領と、米国の現職大統領D.トランプとの政治的成果、乃至、業績と言う点で比較すれば、政治経済環境こそ、米露では異なれど、比べものにならぬほど、イェリツイン大統領の方が秀でており、而も、精神疾患の一種アル中にこそ陥ってはいたが、後任を探し出しては国民に披瀝し紹介、押し付けこそせずに大統領選挙戦下に晒す民主化をこそ遣って退けたのである。

 一方の愚の象徴たる現職合衆国大統領D.トランプはと言えば、三年前に為された大統領選(個人記名投票総数)では、H.クリントン女史より300万票の差の後塵を拝し乍ら、大統領選挙制度の妙で大統領の座を得た泡沫候補のD.トランプ、思い掛けない大統領職の獲得では在ったのだろう、後は見ての通りで、政治的価値を削ぐ愚行は万度に於いて為し続けた彼だが、価値ある政治的業績は何一つとして無し、今では、来年末の大統領選挙戦に向けて、自分をアッピール出来る事が在るとすれば何にでも手を染め、日本国を手駒に使ってはイラン国との戦争を画策したり(緊張感を持たせたり)、米中貿易戦争をして仕組んでみたり、北朝鮮金正恩総書記をして出汁に使っては、自らの政治力の広さをアッピールしてみたり、ペルシャ湾から米軍を撤退させると言わずに、英国(軍)を使い、有志連合軍を募って、賛同する者は”米軍に上納金を収めよ!”と言わせてみたりの遣りたい放題、まるで、D.トランプは”アル カポネ”ならぬ「マフィア気取りの人物」にしか過ぎない、憐れなる大統領ではある。