日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆ロシア共和国故イェリツイン大統領とトランプ大統領の類似性、有りや。

 精神疾患著しいD.トランプ政権下に於ける、安倍晋三自民党政権時に巡りにめぐって来た(三年に一度の)参院改選選挙戦、今回もまた、見たくも無い与党自民党の圧勝劇を見させられるのであろうが、其の前に、暫くはD.トランプ政治に関する狂気性、乃至、異常性の馬鹿芝居に一旦蓋をし、日本政界の、特に、野党陣営の不甲斐無さ、就中、立憲民主党乃至日本共産党の、自民党安倍晋三政権に対する、何に付けてもの及び腰姿勢に見えるザマに焦点を当て、一考をこそ喚起し賜おうとしたのだが、D.トランプの持つ狂気性と云うのであろうか、野蛮性とでも云うのであろうか、止まる事無く続く其の餓鬼大将気取りのD.トランプの政治的振る舞いは止め処無く続き、結局は棚上げを阻止されしもの、即ち、自国米国に戻りし「合衆国の独立記念日」でも如何無く狂人は狂気性を発揮、粛々としては祝う旧習をして無視したばかりか、自己流にアレンジしては脚色して強行に及び、白人至上主義者たる右巻きのWASPのみを満足させるべく、他の歴代大統領が誰独りとして遣って見せた事の無い、軍事パレードとしてのお披露目を、此の狂人たるD.トランプが遣って終ったのである。為に、記載し優先せざるを得なかった次第です。

 雨降る中、WASP観客数万人を集め、壇上前には「戦車」を並べ、軍人に拠る行進(マーチ)まで強行して見せ、程無く、雨雲垂れ込める中から、何種類にも及ぶステルス性爆撃機や戦闘機群が現われ、下界の観客たる白人至上主義者群に挨拶でもするかの如くに機体を微妙に動かしては爆音を遺して通り過ぎると云う、雨天で、大きな飛行こそ出来なかった様だが、D.トランプにとっては愉快此の上無き事、整然と「独立記念日」を祝うと云う慣習に反して、自己PRとしてのパフォーマンスさえ遣らせた可能性は極めて高いのである。

 斯かる独立記念日での軍事力を以ってする餓鬼大将的誇示を見て来ると、また、南沙諸島に於ける過日の、漢民族中国赤軍に因る(中長距離弾道/核)ミサイル発射等の実験をして併せ観ると、やはり、機は熟したのかも知れないと思って終うのは、小生独りだけでは無いのだろう。

 元を正せば、当欄を立ち上げ始めた端緒のHPとでも言うべき、<1999年後段>からの開始事由は、所謂、間近に迫っていたミレニアム期への突入不安問題(PC上での)であるとか、ソ連邦を含む東欧圏の政治経済的崩壊に因る様々なる混乱の出現が、特に、現ロシア連邦を中心とする旧東欧諸国圏に広く発生、斯かる混乱下の東欧圏を脇腹に抱え込む事になるEU圏も、必然的に巻き込まれて行く事にはなるのだが、取分け、ロシア連邦イェリツイン大統領の後を託されしウラジミール プーチン大統領に掛かるであろう期待は並外れたものが在り、部外者たる異国人にとっても、1999年末から始まるプーチン大統領を以って為すロシア連邦(国家社会)の行く末には、イェリツイン政権を見続けて来た反動も在るのだろう、不安以上に期待値の方が上回りしもの、即ち、ソ連邦時代に起きた「チェルノブイリ原発事故」(1986年)に対する、米国やEU、或いは、日本を一とする民主自由資本主義陣営からの手厚い支援の差し伸べや、イェリツイン大統領(ソビエト連邦解散に因るロシア共和国宣言)に因る国体の変換宣言から始まる民主自由資本主義諸国圏、就中、米欧との体制の摺り合わせは頻繁に為されてもいた事で、ロシア連邦も民主自由資本主義諸国圏も、ミレニアム期を、(現状の様な)反目では無しに、新たなる世界融和の時代に向けて進むのではないかとの、一縷の期待感が頭を過ぎった事から、当欄の前身である企業HP(企業清算済みで今は抽出不能)に於いて、特に、ロシア連邦側の進展可能性に立脚した論の展開をこそ試みた次第では在る。

 ロシア連邦<ボリス イェリツイン>初代大統領(1991~1999年)も、戦車を駆って成した国家政体転換時に於いては、彼もまた歴史的体制転換者の一人として荒々しい登場をこそ果たしたのだが、何せ、共産主義国家社会体制一筋の中で育てられし彼は<ご仁>ですら在れば、新たな民主自由資本主義社会体制を基にする、国家社会体制への転換は中々にして難儀を極めるもので、自身等を含め、国民全体に<新たにする理念や条理が>浸透するには、相当の時間が掛かろうと云うもの、勢い、イェリツイン政権率いる国家社会体制に、言葉巧みに近付く輩も数多く集まろうと云うもので、其の中の一人が、自ら(イェリツイン)の愛娘(タチアーナ)の再婚相手と其の連れ子たるMr.デリパスカが、ロシア連邦のアルミ生産、製紙業、製材業等に深く介入、手を広げては巨大民営化をものにしていくと云う、<権力の濫用>紛いの行為を淡々として見せ付けても行くのである。基より、イェリツイン政権等の持つ国家権力には頼らずに、国際社会の知力を最大限に活用、西側、特に、米国の実質的支配者で在り差配者でも在る、シオニストユダヤ系大財閥資本家群の知恵と姦策、並びに、資力を借り、僅か十年足らずでロシア連邦の石油王となり、企業たる母体、所謂、本社組織をして米国に移設することを企んだ、M.ホドルコフスキー(現EU圏に亡命中)等もいるのである。

 基より、斯かる国家社会体制の転換で(共産主義社会体制から民主自由資本主義社会体制への転換)、より貧しさを増した(と思われる)ロシア民族が増えた一方(勿論、国際機関から長期に亘る相応の資金援助等を受けている)、揺れ手に泡の俄成金もまた、体制転換を急ぐロシア連邦では、増えた事も事実として挙げて措かなければなるまい。勿論、まともなるものも在れば違法性を帯びたものも数多くあり、三代目大統領となったメドベージェフもまた、後日に於いては叩かれてもいるが、安倍晋三に見舞われた「森、加計問題」同様に、権力に因って蓋と封印を施され、今や何事も無かったかの様にメドベージェフは首相職を熟してもいる。

 時計を若干巻き戻すと、イェリツイン自身の病状悪化に加え、身内に因る不正行為がポツリポツリと露見しそうになり始めた政治的晩年を向かえし、V.イェリツイン大統領の足許に、勇躍、正義の使者として現れたのが誰在ろう、現職大統領ウラジミール プーチン氏である事は云うを俟たないのだろう。対西側のスパイである特務機関で功成り名を遂げ、サンクトペテルブルクの知事のもと、乱れし風紀を正すべく雇われ、更に、イェリツイン大統領側近に目を掛けられては、ロシア国から海外に不正に横流されし莫大な資産等(国際機関から融資されし金融も当然に含む)の追跡調査と回収を主目的として、モスクワのWHに招かれたのである。須らくと迄は言えないが、矢継ぎ早に職務を熟し、不法行為を摘発していったのが、U.プーチン現職大統領であった事は云う迄も無い。

 あれよあれよと言う間に、推し量ったかの様に国家権力の座を上り詰めたウラジミール プーチン、持って生まれた天性とでも言うのであろうが、(異国人から見ても)、期待に違わぬスピード感と浸透力を以って、新ロシア連邦形成の為の政策推進力を発揮した事は言う迄も無い。特に、国力の証ともなる経済力の可視化政策、即ち、不法行為や不正行為の完全排除と罰則の強化、並びに、情報開示等の建設的実践は、ウラジミール プーチンを以って、ロシア連邦初の救世主と看做し得なかった人を探すのが困難なる程では在ったのである。

 斯く云う、部外者たる小生もその一人で、勢い、初期のプーチン大統領をしてロシア連邦(国民)を、民主自由資本主義政体に於ける理性的条理在る国家造りに邁進、スラヴ民族を中心とするロシア民族全体の底上げも為され、数十年後には、日本国との関係も良化し強化もされ、<北方四島>に付いても、ロシア連邦(国民)の側から返還の申し入れがあり、日露和平条約の締結申し入れもまた為されるのではないかとの、淡い期待すら抱いた事も在ったのである。だが、其れが、過大なる期待で在り、錯覚や幻想の入り交じる、”思い込み”そのもので在った事は、プーチン大統領が、メドベージェフ大統領を挟んで三期目を担う事となる2012年を境にして、はっきりした事では在るのだろう。

 -続く―