日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆本心を言ってトランプ政権に叱られた茂木敏充外務大臣。

 第四次安倍政権の閣僚(外務担当大臣)となって初めて叱られた茂木敏允大臣、其れも叱って来た相手が誰かと言えば、直属の上司たる異邦人傀儡子宰相たる安倍晋三や他の閣僚等では無く、宰相たる安倍晋三が従属、且つ、敬愛して已まないアメリカ合衆国のD.トランプ政権からで在ったとは、何とも皮肉な事であり、日本国宰相たる安倍晋三に因る自主独立性をして疑わしめるもの、日本国家国民をして憐れに措くものですら在れば、”余計な事は言うなっ!”との茂木大臣に対する米国政府からの直接的叱責は、思うに、独立国家日本に対して少し言い過ぎではあるのだろう。

 何の事かと言えば、此の9月14日に於いて、サウジアラビア国の石油タンク施設が、異国(不明)所有のドローン等に因るミサイル攻撃を受けたとされるテロ攻撃に関して、即刻、攻撃声明を発したのが、隣国イエメン共和国の反政府勢力、所謂、フーシー派と呼ばれる反政府軍のスポークスマン発表ではあったのだが、我が国の外務大臣茂木敏充は映像で流れたフーシー派の声明を其の侭に信じた事で、宰相にも諮る事無く、恐らくは独断でイエメン反政府組織フーシー派の仕業と断定、外務大臣談話として流したのである。

 サウジ産原油をして最大の供給元とする日本国家にとって一大事の現れでも在れば当然に、安全保障をして脅かされると感じるのは必然のもの、故に、良かれとして発表した此の茂木大臣談話ともなったのだろうが、記者会見とは言え、此の日本国外務大臣の談話に憤ったのが誰在ろう、あの精神疾患著しい合衆国大統領D.トランプ(政権)でも在ったと言う事だ。何故に憤ったのか、即ち、何処の国が、サウジアラビアの石油施設にミサイルを撃ち込んだ”下手人”で在るかを決めるのは、イエメンの反政府勢力でもなければ、ミサイルをぶち込まれたサウジ政府でも無く、基より、日本政府やドイツ政府等でも無く、来年末には大統領選挙戦(二期目)を控えている、D.トランプ米国大統領様の排他的判断下には措くもの、との言い分を以って、茂木大臣談話を完全否定し、詰った迄の事である。

 大人気の無い詰りでもある、或いは、相当の<謀>が窺い知れる、其れこそが米国トランプ政権の詰り方ではあると推論しても終うのだが、まともで無い事だけは確かである。

 (米国諜報機関に因れば)
 一、複数のミサイルは(ドローン十数基の支援を受けて)、補足を受け難いイラク国境の南部を掠める様に発射され、サウジアラビアの石油タンク数基を成功裡に命中させ攻撃、破壊せしめた。
 一、テロに使用されたミサイル数基は、イエメン国の製造に因るものでは無く、イラン国産のものである事が判明した。
 
 上述せし、米国CIA調査内容を基に、D.トランプ政権は次なる対応を探るべく推し量ってもいたのだが、英国(ジョンソン政権)やイスラエル国(ネタニヤフ政権)ですら沈黙を守り、控えてもいたサウジ攻撃に対するコメントを、在ろう事か、米国の従属国日本国で在ったとは遺憾な事、と考えてもいる節の在るD.トランプ、其の最も気に障る己の決定権を、而も、従属国の宰相たる安倍晋三の直接発言では無く、その配下の外務大臣茂木某風情から指摘されて(日本国の本心を)言われた事は、相当のショッキングな出来事でも在ったのだろう。日本政府を飛び越し、直接、茂木敏充大臣個人にクレイムを申し入れた事は余程の事では在った、と言う事でもある。

 精神疾患著しいD.トランプにとっての政権維持と、次の大統領選の勝利に繋がる施策とは、国際社会に於ける既存のルールをぶち壊し、トランプ流儀や手法に則って、合衆国市民には分からぬ様に元に戻す事であり、マッチポンプ劇を押し進めて自らに注意を向ける事、基より、自らの発した言葉は全てが正しく、其れをして専門家に覆されたり否定されたりしても、絶対に曲げずにも措けば、何れは権力無きものは権力を有する者に従う筈との流れも在る様に、大統領職に就いている間は、紛う事無く、何れは黙り従う筈であると確信さえしている、言わば、幻想や錯覚に陥っている節が、此の精神疾患著しいD.トランプ大統領には見受けられもするのである。

 また、重大事案で在る事の間違い無き、サウジアラビアの石油施設に対する巡航ミサイルに因るテロル破壊活動は、米国諜報機関発表に因って、イラク国境を掠める様に発射されたらしいとは言っているが、イラン国からであるとの断定はされておらず、また、石油タンク施設破壊に使われたミサイル兵器がイエメン国の製造に因るミサイルでは無くイラン国生産に拠るものであるとの断定こそ在ったが、イラン国が発射したものであるとの、断定もまたしてはいないのである。基より、トランプ流マッチポンプ劇の創出として考えたであろう、件の、ホルムズ海峡に於ける、邦船籍一隻を含む石油タンカー二隻に対するミサイルテロ攻撃に見られるのと同様の、所謂、米国プラス二ヶ国も含まれるとの、”出来芝居”ともCIAは言ってもいないのである。

 部下としての閣僚たる茂木外務大臣が、国家安全保障に与するべくの不安と怒りを込めて、イエメン国政府に注意を促した積もりでは在ったろうが、まさか、米国大統領(政権)から直々に、クレイムのお叱りを受け様とは思いも寄らなかった事では在ったろう。故橋本龍太郎首相とは異なる意味で、米国をして”恐ろしい国家で在る事よ!”と感じ入ったかどうかは、詳らかでは無い。